【子育て】子どもは「勘違い」の中で生きている。それを本当にするのが大人の仕事#249
おはようございます、tamamioです(^^)お子さんをお持ちの皆さんは「子どもは自分の力を知る必要がある」と思われますか?
もっと言うと、子どもは「身の程をわきまえることが必要だ」と。今回は「子どもに身の程をわきまえらせるべきか?」について発信します。
1 子どもは「勘違い」の中で生きている
私は小学校教師です。日々子どもと接し、常にこう思っています。
子どもは「勘違い」の中で生きているんだなぁ。
自分はヒーロー(プリンセス)で、何でもできる。勉強も運動も、やればできる。人気者で、友達もいっぱいいる。お父さんは強くて、お母さんはきれい。将来は好きな仕事について、人生はバラ色!
多くの小学生は、こう思っています。口や態度には出さないまでも、心の奥底で、この「勘違い」を心の支えにして生きています。本当にかわいい。
そして、この「勘違い」を本当にするのが大人の役目だと思っています。
2 子どもは「自分を知る」べき?
職場(小学校)で、過去にこういう言葉を聞くことがありました。主に年配の先生から。
「あの子は自分が分かってない」
能力が高いわけではないのに児童会長に立候補する、リーダーシップがあるわけではないのにグループをまとめようとするなど、
自分の力を過信している=勘違いしている。そういう子に対して「自分が分かってない」と言うのです。「身の程を知れ」と。
3 勘違いを、徐々に「本当」にする
確かに、現状を正しく知ることは必要でしょう。今の自分の力を正確に知り、そこから目的地までの距離を測り、近づくための努力をする。
そういう前向きな設計のためには「勘違い」は害悪で、「自分を知る」ことが必要です。ただ、ただです。
たかが小学校の児童会長・学級委員・リーダーになるのに、「自分を知る」ことが必要でしょうか?ハッキリ言って、誰でもできる仕事です。
最初は教師がお膳立てして、それに乗っかった子どもが「できた!」気になる。それを繰り返していくうちに、本当にできるようになっていくのです。
4 厳しくするのは後からでもできる
先日、金管クラブについて発信しました。
ここでも、大いに「勘違い」をさせています。一人での演奏は、正直、聞けたもんじゃないです。しずかちゃんのバイオリンくらいひどい。
ここで「ホラ、こんなに吹けてないでしょう!もっと頑張ってやりなさい!」と指導すると、ほとんどの子は嫌になってしまいます。
吹けてなかったり、音程が狂っていたりは確かにあります。が、それがわからないくらいの人数で、変化をつけて繰り返し練習した方が楽しいし、練習回数も増え、結果上達も速いと思うのです。
厳しい指導はそれからでも十分。それまでは、大いに「勘違い」させて、ある程度のラインまで吹けるようにさせる。それが大人の仕事だと思います。
5 中学生でも「勘違い」
ここまでは小学生の話をしましたが、実は中学生でも同じだそうです。
この記事を読んでくださっているで中学教師の方がいらっしゃれば、ぜひ読んでいただきたいです。生徒指導・教科指導に困っているようであれば、なおさら。
ドラマより熱い、リアルのドラマがあります。小学校でも、高校でも、先生ならぜひ!!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!お子さんをお持ちの保護者の皆さんも、お子さんをたくさん勘違いさせてあげてくださいね。
「勘違い」を「本当」にする方法や工夫を、共有して学び合っていきましょう(^^)
では、今日も素敵な一日を!ありがとうございました!
私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。