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恥じるな 生きてるやつが勝ちなんだ ~利益と信念の間で。それでも生き残ってほしかったスイーツのお店~

おはようございます、tamamioです^o^
暑い日の仕事帰りにカタラーナとブレンドをカフェで一杯、が私の楽しみの一つです^o^それにしても、ここのスイーツはどれも美味しいな、どこで仕入れてるのかな、まさか手作り???

などと思っていると、ふと、大好きだったケーキ屋さんと、添加物の本と、宇髄さんを思い出しました。

今回のテーマは、「恥じるな 生きてる奴が勝ちなんだ」です。名言。

1 参考文献 

今回は添加物と食品業界の本です。
「『安い食べ物』には何かがある」南清貴(三笠書房)
わぁ~。うすうすは分かっていましたが、こんなにずばっと書かれると刺さりますね~。家庭の台所を預かる方、健康管理に気を使いたい方には、一読の価値ありです。

本書から引用します。オーガニック食品など、体にいいものを置いているスーパーの経営者さんは、口をそろえて次のように言うそうです。

(前略)「いいものを仕入れて並べることは簡単だ」と。
ただ、それを並べたからといって、必ずしも売れるかというと、はっきり言って売れません。当たり前のことですが、いいものをそろえても売れなければ、商売が成り立たないのです。
だから「売れるもの」を置かなければいけない。
では、どういうものが売れるのでしょうか。ずばり「安いもの」です。そしてそれは「いいもの」ではないケースが多いのが現実です。(p207)

ジレンマですよね。これを踏まえて、私たち「買う側」は「この店に置いてあるから安心」ではなく、食品の良し悪しをチェックして購入しないといけないのです。

添加物、食品業界系の本では安部司さんの『食品の裏側1・2』『何を食べたらいいの?』『安心な食品の見分け方』もおすすめです。

2 思い出のケーキ屋さんとパティシエール

ある日の仕事帰り、行きつけのカフェでカタラーナとブレンドで一息ついていました。その時ふと、私が大好きだったケーキ屋さんを思い出しました。パティシエールと女の子でやっている、小さなお店でした。そして、地元の農家さんから仕入れた卵、蜂蜜、国産の小麦粉、沖縄産の粗糖と、「地産地消」「無農薬」にこだわったお店でした。

おいしいもの

写真を見ていただければわかると思いますが、本当においしかった。

すっかり顔なじみになって、親子向けのお菓子作り教室の場所と講師をお願いしたり、産休に入る前に名前とメッセージ入りのクッキーを特注で作ってもらったり、本当に大好きなお店・パティシエールさんでした。

そんなある日「来月末をもって閉店します」との貼り紙が。厳選素材を使用するため値段も高め、種類も少なめで、通り一本隔てたところにあるケーキ屋さんと比べると、やはり弱かったのです。

3 恥じるな 生きてるやつが勝ちなんだ

そのお店の品ぞろえは、確かに品質が良い。そこのケーキを食べるようになってから、私は他店のケーキを食べると寒気を覚えるようになりました。体が冷えるのです。白砂糖は体を冷やすので、当然と言えば当然です。粗糖を使ったケーキは、しっかり保冷がしてあっても寒くなかった。

ただ「地産地消」も「無添加」も、多くの消費者にとって、やっぱり大きな関心ごとにはならないのです。「価格」「品揃え」「見た目」「食感」という、多くの消費者に好かれる要素が足りなかったのだと思います。

ここで「『安い食べ物』には何かがある」の経営者さんの言葉です。
「売れるものを置かなければいけない」
パティシエールさんには不本意でしょうが「売れ筋」と「こだわり」、両方扱っていれば結果は変わったのでは、
と思います。(経営の素人が口を出すことではないですが。)

ただ、パティシエールさんご自身にもアトピーがあり、大変なご苦労をされたようです。「体によいもの・おいしいもの」をたくさんの人に届けたい、その信念を曲げるくらいなら、と決断されたのかもしれません。

でも「閉店」によって、寂しい思いをしているお客がここに一人います。「またあのスイーツが食べたいなぁ」「ちょっとしたお土産物に、またお願いしたいなぁ」。その願いは、もう届きません。終わってしまっては、どんな素晴らしい信念も、誰にも届かないのです。

そう、宇随さんの「恥じるな 生きてるやつが勝ちなんだ」です。

私なら、「良いスイーツ」と「そうでないスイーツ」を見分けられます。そのための勉強ができます。情報収集もできます。そういうお客を信頼してほしかった。

閉店前、「この後、どうされるのですか?」と聞きました。移転ならネット注文できるかも、と思ったのですが、未定とのことでした。製菓学校の講師も兼ねているパティシエールさんは、講師をしながら再スタートの道を探られるのかもしれません。(店員の女の子は教え子さんのようです。)

それで結局、今に至るまで私は「ケーキ屋難民」です。またパティシエールさんとあのお店に会いたい。というか、また会えるような気もします。
私が「体に良いものを食べよう」と思い、行動していれば、いつか!
また会える日を楽しみにしています(^^)

画像2

このケーキ、また作ってくださいね♪

ここまで、読んでいただきありがとうございました!
では、よい一日を(^^)

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