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6歩目 『そもそもオーガニックとは』

最近、オーガニックという言葉を、以前より耳にすることが多くなったように思えませんか。

「オーガニック」と聞くと、”体に良い”や”環境に優しい”といったイメージがあるかもしれません。

それでは、「ナチュラル志向」や「自然派」という言葉ではどうでしょう。
オーガニックと同じように、体や環境の事を考えた言葉だと感じませんか?

ところが実際には、ナチュラル志向や自然派といった言葉はオーガニックと全く意味合いが変わってきます。
ナチュラルや自然という言葉には、規定がない為誰でも使う事ができます。
一方、オーガニックの定義は法律で決められているため、むやみに使用する事はできません。”農薬や化学肥料を使っていないこと” また、”生産プロセスにおいて除草剤や殺虫剤などの農薬に一切触れていないこと” を最低条件とした厳しい条件のもと、認められたものだけがオーガニックと名乗ることができるのです。

では、なぜオーガニックがここまで注目されているのでしょうか。
それは人間と自然との関係性にあると思います。

人間は体調を崩すと薬を飲みますが、薬ばかりに頼り続けていると、だんだんと効かなくなってくる、これと同じで、農薬がまかれ続けている土は、自己治癒力を持っていません。
そして、農薬を撒き続ける農家の方はかなりの健康被害に陥ってしまうのです。

オーガニックの考え方は、自然と人間を切り離さず、共存しているのだということを思い出させてくれます。
一言では言い表すことのできないオーガニックの価値を、これを読んでいるみなさんにお伝えできていたら嬉しいです。

そして、オーガニックを語る上で忘れてはいけないのが、「遺伝子組み換え」です。
「遺伝子組み換え」の原料や食品はオーガニックとして認証されていません。
しかし、その認証されていない遺伝子組み換え作物の花粉が飛び、オーガニックの作物と受粉してしまうという事例が海外で問題になっています。

果たしてこの遺伝子組み換えとは何なのか、どんなリスクがあり何のために遺伝子組み替えをしているのでしょうか。
そんな疑問だらけの遺伝子組換えについて、次回、詳しくお話ししていきます。