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たまこんぶ
2023年11月24日 07:22
「これね、パパにあげるの」タンポポを一輪、指先で摘みながら四歳の息子がそう言った。幼稚園の広いグランドで、十一月というのに日差しが強く、とても暖かい昼下がりだった。お迎えに来て、すぐに帰路にはつかず、真っ先にグラウンドでかけっこして、何周も走った先にタンポポを見つけた息子の笑顔は輝いていて、新しい宝物を慈しんでいるようだった。タンポポを大事に摘みながら、パパにあげるんだと喜びながら自宅へ帰る