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不要不急カルチャー

不要不急文化(?)が生み出した「おうちレッスン」。

ちょうど2年前、「レッスンに来ないでください」と言わざる得ない状況の中、宅配サービスを始めました。

オンラインレッスンなんて、本意ではなかったけれど、やってみると意外と喜ばれました。

ご年配の方や、遠方でなかなか来れない方などは、花材が家に届くか、自分の好きな花材を用意して、アレンジしたらすぐに部屋に飾れるのでらくちんと好評です。

花を飾る事。お稽古する事。これらは、不要不急であると、片付けられてしまう厳しい現実を目の当たりにしました。

だからこそ、頑張ってオンラインレッスンを始めた!のではありません。

かえって、ひらきなおったというのが正解です。私がやっていることは、不要不急であり、生きて行く上で重要事項ではないのだと。

しかし、便利な世の中になって、手間と時間がかからないサービスばかり。不要不急でない時間が人生の大半となりました。さて、どうする?

画像のような一輪挿しが部屋の片隅にあるだけで、怒る気分が失せるし、なんだか愉快な気分になります。

心豊かな日常が、いかに大切か、これほど強く感じたことはありません。

寝て、食べて、働いて、また起きて食べて働いて寝て…。昆虫や動物たちとこの地球で平和に生きる。それもいいかも。

でも、人間として生まれてきたのなら、私はもっと情緒豊かに、人生の余白にいっぱい落書きして暮らしたい。

こうした人間らしさを継承して行くことは今こそ大切だと思うのです。

今を生きる私たちにとって、不要不急カルチャーを伝えるという仕事は、天から与えられたミッションかもしれない。



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