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aikoごと

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歌手・aikoに関して書いたあれやこれ。主に歌詞研究や雑文やコラム。aikoは人生です。まじめにやってます。ほんとだよ。
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#歌詞考察

午前5時の愛言葉 -aiko「朝の鳥」読解-

午前5時の愛言葉 -aiko「朝の鳥」読解-

aikoは人生な文章書く系&小説書くオタクのtamakiです。PNはおきあたまきといいます。
2023年aiko歌詞研究・前期は「歌姫」と「朝の鳥」の読解で、本noteでは「朝の鳥」稿を掲載します。簡単なごあいさつと説明は「歌姫」読解冒頭をご覧ください。

はじめに「朝の鳥」はaiko21枚目のシングル「シアワセ」のカップリング(3曲目)として2007年5月30日にリリースされた一曲である。
朝、

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世界はあたしに寄り添わない -aiko「青空」読解-

世界はあたしに寄り添わない -aiko「青空」読解-

aikoは人生な文章書く系&小説書くオタクのtamakiです。PNはおきあたまきといいます。
aikoのデビュー記念日の7月(前期)と誕生日の11月(後期)にaiko歌詞研究として2曲ほど読んで発表する活動をしています。来年後期は諸般の事情により、ひょっとしたら1曲のみになるかも知れません。

2020年までは個人サイト「愛子抄」で掲載していましたが、2021年からnoteでの掲載に移行しました。

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眩しい世界で生きていく -aiko「磁石」読解と考察-

眩しい世界で生きていく -aiko「磁石」読解と考察-

aikoは人生な文章書く系&小説書くオタクのtamakiです。PNはおきあたまきといいます。
aikoのデビュー記念日の7月(前期)と誕生日の11月(後期)にaiko歌詞研究として2曲読んで発表する活動をしています。
毎年ではないですが、自分が初めてaikoのライブに行った9月24日付近にも一本何かを書いて発表することも活動の一つにしています。これを特別稿と呼んでいますが、今回はその記事となります

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aikoの「問題集」と「間違い探し」を永遠に取り違える話 -思った以上に問題集の歌詞がエグい-

aikoの「問題集」と「間違い探し」を永遠に取り違える話 -思った以上に問題集の歌詞がエグい-

aikoは人生な文章書くタイプのオタクのtamakiです。
PCを修理に出す前になんとかこのめちゃくちゃどうでもいい話をnoteに載せようと思ってビクビクしながらキーを打っています。

いや~~~……。

aikoの曲の「問題集」と「間違い探し」…
めちゃくちゃ…似ている…(大の字)

↑Spotifyなぜかスペースめっちゃ取るのでYouTubeMusicにしましたがお使いのサブスクで検索して聴い

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それでも君のいいことを -aiko「ストロー」読解-

それでも君のいいことを -aiko「ストロー」読解-

2022年aiko歌詞研究・前期は「運命」と「ストロー」の読解で、本noteでは「ストロー」稿を掲載します。簡単なごあいさつと説明は「運命」読解の冒頭をご覧ください。

はじめに「ストロー」はaiko38枚目のシングルとして2018年5月2日にリリースされた曲である。
近年のaiko曲の中では曲のコンセプトのわかりやすさと、メロディーの明るさやキャッチーさから一番有名かも知れない。ラジオでもよく流

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世界のいろは空のいろ -aiko「運命」読解 および99の死と1つの希望について-

世界のいろは空のいろ -aiko「運命」読解 および99の死と1つの希望について-

aikoは人生な文章書く系&小説書くオタクのtamakiです。PNはおきあたまきといいます。
aikoのデビュー記念日の7月(前期)と誕生日の11月(後期)にaiko歌詞研究として2曲読んで発表する活動をしています。

2020年までは個人サイト「愛子抄」で掲載していましたが、2021年からnoteでの掲載に移行しました。マガジン「aikoごと」にこれまでの読解のnoteをまとめているほか、一部愛

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今目の前のあなたと あるいは「不健全な健全」について -aiko「夜空綺麗」読解と考察-

今目の前のあなたと あるいは「不健全な健全」について -aiko「夜空綺麗」読解と考察-

2021年aiko歌詞研究・後期は「何時何分」と「夜空綺麗」の読解で、本noteでは「夜空綺麗」稿を掲載します。簡単なごあいさつと説明は「何時何分」読解の冒頭をご覧ください。

はじめに「夜空綺麗」は2018年6月6日に発売されたアルバム「湿った夏の始まり」の一曲として発表された一曲である。少し不安感を煽るようなストリングスから始まり、曲の通り夜を駆け抜けるようなギターサウンドが鋭く響くロックナン

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何時何分また今度 -aiko「何時何分」読解といろいろな解釈-

何時何分また今度 -aiko「何時何分」読解といろいろな解釈-

aikoは人生な文章書く系&小説書くオタクのtamakiです。PNはおきあたまきといいます。
aikoのデビュー記念日の7月(前期)と誕生日の11月(後期)にaiko歌詞研究として2曲読んで発表する活動をしています。

2020年までは個人サイト「愛子抄」で掲載していましたが、2021年からnoteでの掲載に移行しました。マガジン「aikoごと」にこれまでの読解のnoteをまとめているほか、一部愛

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枯れない涙消えない花火 -aiko「花火」読解と解釈と、いろいろな思い出と、下衆の勘ぐり考察- 第二部・歌詞読解本編

枯れない涙消えない花火 -aiko「花火」読解と解釈と、いろいろな思い出と、下衆の勘ぐり考察- 第二部・歌詞読解本編

本稿はaiko「花火」の読解を主たる目的とした、tamaki(PN:おきあたまき)による歌詞研究である。三部構成となっており、本記事はその第二部、「花火」歌詞読解の本編に相当する。
第二部だけで歌詞研究として十分に独立する内容となっているので、読解のみを読みたい方は第一部、第三部は省いていただいても問題ない。しかしながら、本稿は三部全て、いやせめて第二部と第三部を読むことで完全なる研究となるため、

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枯れない涙消えない花火 -aiko「花火」読解と解釈と、いろいろな思い出と、下衆の勘ぐり考察- 第一部・思い出編

枯れない涙消えない花火 -aiko「花火」読解と解釈と、いろいろな思い出と、下衆の勘ぐり考察- 第一部・思い出編

本稿はaiko「花火」の読解を主たる目的とした、tamaki(PN:おきあたまき)による歌詞研究である。

だが、何分私のこの「花火」に対する思い、というよりかは思い出話やらそれなりにエモっぽい話がむちゃくちゃにあり過ぎるのと、読解をしているうちに下衆の勘ぐりのような、歌詞読解から大いに外れつつもaikoという作家にフォーカスをおいたような、どことなくなんちゃって文学研究っぽい考察が出来てしまった

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あたしの小さな部屋へようこそ -aiko「ボーイフレンド」読解-

あたしの小さな部屋へようこそ -aiko「ボーイフレンド」読解-

この記事はtamakiが運営・管理するaikoファンサイト「愛子抄」に2020年11月22日頃、aikoの誕生日に合わせて掲載された文章を、noteへの転載にあたって再編集したものです。
若干の加筆修正はありますが、内容に変更はありません。

はじめに「ボーイフレンド」はaikoの6枚目のシングルとして2000年9月20日にリリースされた。バンジョーが奏でる特徴的なイントロと少しカントリー調のアレ

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輝く未来へ向かう夜 -aiko「すべての夜」考察と読解-

輝く未来へ向かう夜 -aiko「すべての夜」考察と読解-

2021年aiko歌詞研究・前期は「遊園地」と「すべての夜」の読解で、本稿では「すべての夜」について書いていきます。イントロダクションは「遊園地」読解のごあいさつをご覧ください。

はじめに「すべての夜」は2003年に発売されたaiko4枚目のアルバム「暁のラブレター」9曲目に収録されている楽曲である。夜や明け方に制作された曲が多く、アルバムタイトルの「暁」(夜明け)にもそれが表されていて、ある意

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握り潰して想い出を -aiko「遊園地」読解と解釈-

握り潰して想い出を -aiko「遊園地」読解と解釈-

ごあいさつaikoは人生なaikoオタクのtamakiと申します。
以前「ひまわりになったら」の歌詞研究を載せて以来初のaiko歌詞研究の掲載となります。新規のものを載せるのは初めてなので、前書きとして。

拙aikoファンサイト「愛子抄」でずっと掲載を続けていたのですが、何分個人サイト冬の時代でして、今時ビルダー(今時やでまじで…)使ってページを作ってなんだり……していたのですが、まあ普通に、め

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いつかひまわりのあたし達 -aiko「ひまわりになったら」についての読解・解釈・考察と巨大な感情-(後編)

いつかひまわりのあたし達 -aiko「ひまわりになったら」についての読解・解釈・考察と巨大な感情-(後編)

本記事は拙aikoファンサイト「愛子抄」に掲載された歌詞研究の転載です。
http://aikosyo.choumusubi.com/
長いので、前編と中編と後編に分けて転載します。
やっとラストの後編。歌詞読みを終えて、「ひまわりになったら」稿を書くにおいて色々考えたことなどを展開しつつ着地点を目指します。まあここが考察とか解釈とかの部分になるはず。
前編に基本的なことを、中編で本編である歌詞読

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