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[日本語教師の役目] こんな人が増えているんです

昨日の出来事です。よる6時からの授業の前に大学内のカフェで一息ついていました。カフェは図書館の中に在り、学期末+クリスマス前とあり高揚した雰囲気に包まれていました。私はキンドルを開いて日本語の本を読んでいました。すると、

”Excuse me. I am sorry that I'm looking into your screen but is it Japanese? Are you Japanese?"

振り返ると物腰の柔らかい男性がいました。そうですよ。私はここで日本語を教えていますよ、と返事をするとそこから彼は滝のようにおしゃべりを始めました。


24才青年の熱意

北アメリカのアクセントなので、地元の人ではないことはすぐわかりましたが、彼はポルトガル人で、大学にポーランド語を勉強しに来ているエンジニアでした。10代のときに英語に興味を持って英語を習得し、数年前から日本語を始めたそうです。そして、今はポーランド語も。でも彼は、

日本語プライベートレッスンを毎日1時間受けたい

私が大学で教えていると知った彼はプライベートでも日本語を教えていないのかとたずねました。あいにく私は忙しいのでプライベートはしていないんだと説明したのですが、彼の情熱ぶりは冷えることはなく、自分の夢と計画を話してくれました。

青年の将来の計画

現在はエンジニアとして仕事をしているけれど、来年12月に仕事を辞め、その後日本へ渡ってアルバイトをしながら日本語学校で日本語を勉強する計画を立てていると。そして、仕事を見つけ日本で生活がするつもり。こういうことは24歳の若い間でしかできないからだと。彼の計画はすでにきちんと練られていました。

日本へ抱く夢ー彼らが持つ日本像

イギリスに住んでいる私の周りにはこんな人が増えていることを実感しています。ソーシャルメディアの影響が大きいんだと思いますが、そこには整然とした町並みと清潔さ、秩序正しい人々の群れ、発達したテクノロジー、そんな日本像が見えます。一方、イギリス国内のメディアでは見るに耐えない酷い現実と行き場のない社会の様子が飛び込んできます。それは日本でも同じことなのですが、ソーシャルメディアには映りません。なので、若い彼らはどこか現実逃避なのではないかとも思ってしまいます。

日本語教師としての役目

ともかく、私は彼の夢と情熱を応援したいので名刺を渡してkeep in touch しましょうと別れました。こんな彼らの夢を応援するのが今の日本語教師としての私の役目だと思っています。

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