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「My Generation マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!」

Swinging London といわれ 世界の席巻した60s ロンドンの音楽・ファション・アートをその時代から活躍するベリー・ブリティッシュな俳優マイケル・ケイン(Get Carter、Alfie)のナビゲーションにより、1.Something In The Air 2.I Feel Fine 3. All was not as it seemed という流れで、ビビットに描かれた映画。”ローカルな”The Kinksの「Dead End Street」や「Waterloo Sunset」から始まり、イギリス臭を漂わせながら、始まります。

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戦後の復興を経て 安定してきた1950年代は 若者にとっては「伝統という迷路」に迷い込み結局、階級社会の壁に阻まれ、与えられた職に就くしかない退屈な時代だったようです。

しかしながら、1945年の労働党の誕生により、良質な教育が無償化が、労働者階級の知性を向上させ、1960年代に入ると、アメリカでブームを巻き起こしたElvis Presleyの曲や歌ではなく、彼の“動物的なにか”に触発され、The Beatles(Liverpool),The Rolling Stone(London),The Animals (New Castle) とイギリス各地で スリー・コードできる音楽を武器に同時派生的に新たなバンドが登場してきたようです。

とはいうものの、国営放送BBCは、姿の見えないラジオ放送にも関わらず、タキシードを着ていたというぐらい保守的な時代で、そんな音楽を流すわけはなく、「ラジオ・キャロライン」など海洋からの(映画「パイレーツ・ロック」で描かれた)“海賊放送”に若者は耳にしたようです。目立ち、セクシーで、気分が上がることをポイントにデザインしたというファッション・デザイナーMary Quaint,へア・デザイナーVidal Sassoon,、マイクロミニスカートで一斉を風靡し、モデル Twiggy、ファッション・カメラマンDavid Bailey,Duffy,Terence Donovan(アントニオー二の映画「欲望」世界ですね)そして若者が大挙して押し寄せたファッション・ブティック「BIBA」(クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」でFreddy Mercury がステージ衣装を買いに行ったお店)その後、そのムーブメントは「British Invention」として、アメリカなど各国へ波及、ベトナム戦争下にヒッピームーブメントへとそんなアーティストも変容していくことになります。


・当時の人気観光名所が1位ロンドン塔、2位「BIBA」3位バッキンガム宮殿

・Marianne Faithful「私たちはみんなカトリック学校に通っており、模範は聖母マリア、だからセクシーだったのよ」

・Twiggyへの意地悪いインタビューの主が Woody Allen 

などなど、当時の超有名曲が流れ、「若さは年齢ではなく心のあり方、過去に憤らず、未来に期待しよう。夢は小さくまとまるな」というMichael Caneのメッセージで終わる楽しくも気分の高まるドキュメンタリーでした。

映画の中の音楽をSpotify のプレイリストにまとめてみました。


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