見出し画像

九州たま旅続編 白鳥神社の謎

願えば叶う、【宣言の力】を知った九州の旅。2泊3日で熊本→宮崎→鹿児島を周り、学びとご褒美の連続。私にとっては一週間にも感じられる中身の濃いブートキャンプのような旅でした。熊本阿蘇から霧島へと向かう途中、ただならぬ雰囲気を感じて急ブレーキで立ち寄った白鳥神社との出会いには何か意味があると感じたものの、はっきりせず、続きは後日と思っていたら既に3年もの月日が経過してしまいました。

先日、我がたま友Saoriが出した記事に登場した岡山県にある和気神社は、この旅での大きな願いを叶えてくれた存在の一つ。
これをサインだと受け取り3年越しの続編を、当時を振り返りつつ、そして今だから繋がってくることを回収しながら書いてみることにしました。
お付き合いくださると嬉しいです。

宮崎県えび市にある白鳥神社は、霧島山を訪れていた天台宗の僧・性空(しょうくう)が白鳥山の頂上付近にある池の畔のお堂で法華経を唱えていたところ、白髪の老人が現れて「我は日本武尊(やまとたけるのみこと)であり、白鳥となってこの山に住んでいるが、我を祀る神社を建てよ」と語り白鳥と化して飛び去ったことにちなみ、創建されたと伝わる。
霧島神宮も性空によって整備された霧島六社権現の一つです。

ヤマトタケルの像 Campfireより

性空は36歳の時、先日ご紹介した比叡山延暦寺の慈恵大師(元三大師)良源に師事して出家。霧島山や肥前国脊振山で修行し、播磨国書写山に入山し、圓教寺(兵庫県姫路市にある西国三十三所霊場の一つ)を創建しました。
映画『駆け込み女と駆け出し男』で見た、どこか懐かしさと哀愁を覚えるその風景に、いてもたってもおられず、撮影場所がどこかと調べてみると圓教寺でした。
そして、この場所はSaoriも縁のある場所だったのです。


白鳥神社に着くと山伏の方々がちょうど参拝を終えたところのようで、階段を下りてきました。
日本武尊が御祭神だということを学び、拝殿で挨拶を終えたのち、なんとなく裏側にまわりました。
そこに支え合うように立っている樹齢500年のご神木である夫婦杉の前に立った間、Saoriの魂は震え、目からは涙がこぼれ始めた。古い古い記憶の涙。

日本武尊には弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)という妻がいます。彼女は“利他愛”にあふれた女神であり、夫である日本武尊を救うため、荒れ狂う海に身を投じた神話が残っています。

*2022年9月の台風の影響により、片方の御神木が倒伏する惨事がありました。倒れなかった御神木も根元に深い傷を負ってしまいました。
これまで神社や訪れる参拝者を守ってくれたご神木を今度は、皆で支えたいという思いで白鳥神社・御神木プロジェクトが発足。
クラウドファンディングに155人が参加、170万円が集まり、23年12月に倒伏した木の根元を元あった場所に植え直したそうです。

付近には白鳥温泉、えびの高原などがあります。
えびの高原は霧島連山の標高1200mにある自然豊かな美しい高原で、登山口にもなっているため、大きな駐車場があります。車で通りすがっただけですが、硫黄の香りがしました。活火山であり、硫黄山だそうです。
ニオイはさておき、大自然の豊かなエネルギーが感じられるとても気持ちのよい場所だったので、事前に知ってれば探索したかったなと思った場所です。今回は時間がないので先を急ぎます。

山道を下り側溝に湯気が立ち上がり、温泉が流れだしました。
そろそろ霧島の温泉街が近づいてきたのが感じられます。
宿に到着。確か、多分リニューアル前の霧島観光ホテルだったと思う。
部屋からは桜島が眺められ、食事も温泉もとても良かった記憶があります。


最終日、3日目の朝は早起きをして朝食前に、霧島神宮へ。(その時の様子はこちらに書いています。)小雨の中の参拝後、綺麗な虹が出ました。


そして何がどうなったのか美しい景色へと誘われたのです。

旅の初日、熊本空港から出発した車の中で、「藤の花が見たい!」と宣言した瞬間、公園で咲く藤の花を見ることができましたが、想像はもっと大量で立派なものでしたので、少し物足りなかった私。

大満足の景色に出会うことができました。

なんとも言えない甘い香りを放ち、たわわに実るぶどうのような藤の花は、平成12年3月、岡山県和気町より寄贈された23種類100本の藤の苗木を、地域住民の善意で大事に育てられ見事に成長したもの。

この場所は鹿児島県霧島市にある和気神社。
奈良時代末期から平安時代初期にかけて国の官僚として活躍した貴族・和気清麻呂は、僧侶であり宮廷に仕えて大きな権力を持っていた道鏡に便宜を計らうことを拒んだため、都を追われ、再び都に呼び戻されるまでの日々をこの周辺で過ごしたと伝えられています。その和気清麻呂を祭った神社です。
日本三大悪人と知られる道鏡ですが、聡明で努力家、政治に関与することなく天皇への仏教指導に終始した人物としての意外な記録も残っており、権力争いに巻き込まれた可能性も有ります。真実はいかに!


高千穂峰を背景に、しぶきをあげる高さ36m、幅22mの犬飼滝。
坂本龍馬とお龍の夫妻が日本で最初の新婚旅行と言われる薩摩滞在でこの地を訪れたそうな。

白鳥神社、圓教寺、比叡山延暦寺、
性空、日本武尊、そして今回加わった弟橘姫命や道鏡。。。。
このキーワードを頭の片隅に、またいつの日か全てが繋がることだと思うと、これからの旅も何が起こるか、どんな出会いがあるのか楽しみです。


愛をこめて
たまひろ




この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?