ハワイ③最終回 目覚めよ!
さて、どんな手荒な方法でハワイは私に目覚めを促したのでしょうか。
今でも理解できない、実に摩訶不思議なことが起こりました。
自然に触れられる小一時間の簡単なハイキングができないかと検索し、ホノルルエリアにある、車で30分ほどで行ける場所へ向かいました。
ハイウェイを真っすぐなので迷うはずがありません。
ところが途中、ポケットWiFiの電波が届か無くなり、どこにいるのかわからなくなってしまいました。
たしかもう少し行けば展望台があるはずなんだけど、と車を停めてウロチョロ。
車道からすぐのところに、シンプルそうなハイキングトレイルがありました。
行ってみよう!
歩みを進めます。
竹藪に差し掛かったあたりで、ハワイにも竹藪があるんだ〜と思っているとポツポツ雨が降り出しました。
すぐに止むだろうし、木々に覆われているので大丈夫だろう。
ところが雨は止みません。
道は狭くなるし、足元がぬかるんできました。
私たち以外には誰もいません。
白い靴を履いていた私とMariちゃん。
ここでMariちゃんが言う。
「もうこの先行けないですって。やめましょう。」
まだまだ序盤じゃないか!ともう少し先へ進むことにした。
藪をかきわけ、木々をかきわけ進む。
それから20分ほど、山も急斜面になり、木に捕まりながら、枝をかき分け2人を追いかける。
と、その時!
ゴンッ!
思いっきり、頭頂部をぶつけた私。
目がまわり、視界に星が飛び散りました💫
ぶつからないようにと、しゃがんで枝を避け、立ち上がろうとしたその頭上に、また太い枝があったのだ。
脳天にゲンコツをくらった👊
「イッタァ〜!頭ぶつけた〜!」と叫ぶや否や、ちょうど第7チャクラのある場所をぶつけたためか、滞っていたエネルギーが一気に流れて目が覚めた!
※強い刺激を与えて、良くなるものでもありませんので、マネしないように。
たしかその時、前方を行く2人は日本の神様、天孫降臨の際に登場するアメノウズメと道案内をした国津神・猿田彦大神の話をしていた。
Mariちゃんは、アメノウズメの質を持っていて、道開きの神である猿田彦の質を持つ友人との関係性や、そこから得られる学びなどについて話していたように思う。
2人の話していることがぼんやりとしかわからないのと、変な遠慮で会話に参加しない。話題を振られても生返事だった私だが、脳天クラッシュを喰らったあと、気づいたら叫んでいた。
「違うっ!」(この時点では何が違うねん。と思っている自分もいいる。)
Mariちゃんが猿田彦ということです!と力強く言い放ち、これ以上行っては危ない、引き返して違う道を探しましょう。
道開きは猿田彦のMariちゃんのお役目。先導お願いしますと促す。
気を失っている時のチャキチャキの善逸のように、急になんかいい感じの自分が出て活躍してきた。
ここからは別人のように、積極的に会話に参加し、バンバン思ったことを言うようになり、日本に帰るまで、今のたまひろの片鱗を見せるような、するどい一言を投げかけたりもしていたらしい。
雨は止むことなく降り続き、土砂降りで前が見えないほど激しさを増します。
傘を持っていないので顔に直接雨があたって息苦しいほどの雨だったのに、ふと視界が開けると本来行くはずだったトレイルがそこにはあり、雨は止んでいて、全く雨に濡れた様子のない小さな子供を連れた笑顔のお父さんとすれ違いました。
「Hi」と声をかけられるも、3人ともびしょ濡れなので向こうは目を丸くしている。
火山島として生まれ、絶海の孤島であるハワイには、キツネもタヌキも生息していないので、精霊にバカされたのだろうか。
いや、必要な回り道をさせてくれたのだろう。
ハワイの生態系について詳しく知りたい方はこちら↓
時に回り道をするからこそ、経験できること、出会える景色がある。
最終的に温かい風が大地から吹き上げるこんな場所に出てきました。
風がびゅんびゅん吹き上げてくるのに、時間も、音も止まっている。
3人そこにいるのに、1人で静寂の中にいるような感覚になる。
色褪せた太古の時代を思わせる
結構急な斜面だったのですが、向かい風もあってなんか飛べそう。飛びたい。
飛んでしまおうか。
あ、あぶな!ハッとする。
景色が色味を帯びだすと同時に現実にかえる。
写真は加工無しです。一つ前の写真と色が全然違う。
とにかく不思議な体験だった!
Google mapとphotoを駆使して探したところによると、おそらく我々は車を停めた場所からわずか2分、ヌウアヌパリ展望台を目指していたがLulumafu Trailに入り、迷った後ヌアヌ貯水池にたどり着きました。
ヌウアヌパリは崖になっていてオアフ島随一の絶景ポイントですが、ハワイ島出身のカメハメハ大王が、オアフ島を征服した決戦の古戦場だったことを今知りました。
高さ300mの崖に追いやられた、数千人のオアフの戦士達が落ちて戦死した歴史があります。
帰りは、本来のトレイルを通って余裕。
道はぐちゃぐちゃだったので、もう手遅れかもしれないけど白い靴を一応かばって歩く。
すると、バンッ!ビチャッ!
ずっこけました(笑)
泥溜まりにカエルのように指を広げて両手をついたため、泥が跳ねてメガネにびったり、顔中泥だらけ。白いズボンもこの旅のために新調した白い靴もぐっちゃぐちゃ。
3人で謎に記念写真を撮って、大笑い。
空からは雨、大地からも泥の洗礼を受けました。
宿に戻り、ダメになってしまった靴とズボンを処分して、翌日からは持ってきていたビーサンで過ごします。
ビーサン生活が長い私の足には、一番足に馴染み、歩きやすい。
ちなみにビーチサンダルは、戦後日本を訪れていたアメリカ人デザイナーが、ゴムの草履を発案したのが発祥だそうです。
どうりで歩きやすい理由だ。大地をしっかりと掴む感覚も良い。
Saoriが言う。
「ひろみさん、もう無理してスニーカー履かんでいいやん。ビーサンが一番しっくりきて、まるで素足のように歩いてるやん。」
確かに私はスニーカーが好きではない。
実は無理をしていた。
色々無理をしていた。
そして私の心も身体も、足も息を吹き返した。
夜はSaoriに懇願してフラダンスを教えてもらい、楽しく踊りました。
バーのイベントで楽しくお酒を飲みながらサルサやスウィングを教わったことは何回かありましたが、フラダンスはテレビなどを見てちょこっとマネした程度。習うのは始めてです。
手の動きにも意味があり、表現できているかなと細部に注意を払ったりしていると、激しい動きでなくても、じわっと汗ばんできます。
瞑想の時だけでなく、肝心要の丹田の大切さをここでも知りました。
やっぱり、道というのは全てに通じる。
その他にもトレッキングに訪れた場所の写真を。
(マノア渓谷かな。。。どこかわからない)
最終日は、観光らしくワイキキへ繰り出し、まずは小腹が空いたのでオシャレでシックなお店のテラス席でランチ。
街ブラして、お茶したりお土産などの買い物。
ワイキキの街は、赤ちゃんから御高齢の方までご家族連れの日本人の方が多く、観光用のトローリーバスも頻繁に出ているようで、安心でとても旅行しやすい場所、長年日本人に愛されている理由が見て取れました。
夜はイタリアンレストランでディナー。
初日のバーガー以来のしっかりした食事です。おしゃれなイタリアンへもビーサンで行きました。幸いハワイにはビーサン族が多いため、浮かなかった。
メルボルンでイヤイヤ働き、心と身体が分離してしまっていた私は、やっと自分を取り戻しました。
Hawaii の意味の通り、ルルマフトレイルで水に濡れ、ヌアヌ貯水池で大地の息吹を感じ、スピリットを取り戻した。
「もう、あの仕事は辞めよう。」と決心しました。
そんな私を乗せた飛行機が無事、関西国際空港に到着し、携帯をオンにした瞬間メールが届く。
職場からのメール。
「給料のことも、出社時間のことも、あなたにとって良い方向で検討しています。」
面白いものです。
辞めると決めた途端に、揺さぶられるような提案。
こういうことって、よくあります。
さて、私の決心は揺らぐことなく、仕事をやめたのでしょうか。
このあと、どんな道を歩んだのでしょうか。。。
Lokoはハワイ語で中・内側という意味です。Holistic salon lokoでは、心と身体の繋がりを感じ、自分の内側を見つめる【内観】を通して目覚めのサポートを行っています。
様々なメニューを用意しておりますので、ご興味のある方は、トップページお仕事依頼からお気軽にお問い合わせください。
Mahalo!(ありがとう)
愛をこめて
たまひろ
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