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教員44日目(1年目)分散登校1日目 初めての教室で僕は今日教員になった 学級開きを終えて

朝早くから目が覚めて、平常心平常心って言い聞かせながら、学校に向かっていた。

たまたま好きな漫画の最新刊が売られていたので、それを読みながら通勤すると、いい意味で学校のことを考えずに通勤できた。余計な不安がないのは心地がいい。

学校に着くと、昨日作れなかった座席ごとに子どもの情報が記載されている座席表を簡単に作り、教室に向かった。

教室に行くと、まだやりたい準備が出てくる。
物を取りに職員室に行くと、学年の先生とも打ち合わせが始まって、準備をしたい自分と、学年で意思疎通を図りたい自分がせめぎ合っていた。緊張してたんだろうな。

一年生は手厚い支援があって、クラスごとに先生が配置されていた。また僕のクラスは、初任ということもあり、もう一人の先生も入ってくれた。

ありがたかった反面、この二人との事前の打ち合わせに沢山の時間を使ったのは、重要なことだったが結構な労力だった。

時間になって、子どもたちを下駄箱に迎えにいった。

クラスでは他の先生がスタンバイして、クラスに来た子に手洗いをさせたり、トイレに連れていってくれたりしてくれている。

クラスの半分が全員登校したのを確認してクラスに行くと、みんなが座れているからビックリした。

一年生なのに!!
そんなに大人しくていいの!!

と少し不安も抱いたが、それでもいい子達なのは見たらわかった。

時間はあっという間に過ぎた。

始まってみて、すぐ喉が掠れていくのがわかった。
無意識の内に喉声で大きな声を出している。

そこからしばらく声が出なくなりそうになるが、なんとか腹式呼吸に切り替えられたので、後半は余裕を持って話せた。

アイスブレイク代わりに、高い声と低い声でおはようございますを言った後に、全体でランドセルをしまうこと、お道具箱をロッカーから持ってくる練習をした。

意外と笑ってくれる人がいてよかった。

その後、

学校は色んなことをするところで、たくさん失敗する場所です。
自分のことが自分でできるようになる場所です。
人を助けたり、助けを求めるようになる場所です。

と少しばかり思いを伝えた。

「みんなに失敗は嫌?」と聞くとみんなが嫌と言ったり、首を振っていたりしていて、改めて失敗する場所の価値を感じたりしていた。

「失敗したら、先生や周りの子が助けてくれるんだよ」

って伝えたけどどれくらい伝わっているかな?

「みんなはできないこともあるよね。オムライス作れる?」って聞くと「作れない」「○○なら作れる」みたいな発言があったので、

「そうだよね。みんなできることとできないことが違うよね。でも学校は失敗する場所だから、失敗して少しずつできるようになればいいんだよね」って伝えた。

これから少しずつこういう想いも伝えていけたらいいな〜

その後、初めての健康観察をしながら、専科の先生に書類を回収してもらった。

自分で書類を出すということが困難なので、今はいいが、今後どう自分でできるようにしていくか考えなければなんて思った。

健康観察をする意義とか寸劇入れながら伝えてみたけど、伝わったかな???

一人一人名前を呼んで、「はい!」「元気です!」「元気」って言ってもらえるのは少し嬉しかったけど、返事が決まり文句みたいになってしまっていて、最初は慣れるフェイズなのかもしれないけど、ここに個性が出てくると嬉しいな。なんて思ったりもした。

その後、国語の勉強として、

鉛筆の持ち方
椅子の座り方
ひらがなの書き方

を教えた。

前から、学ぶときの姿勢なんて関係ないと思っていたし、今もそう思うけど、正しい姿勢で疲れないやり方を学ぶことも一つの価値なのかなって思い、自分なりにどうしてこうするのか意図を伝えながらみんなにやってもらった。

まあでも、これからこれを強制していくかは、微妙なところである。

今は伝えはするけど、強制は違うかなって感覚かな。

ひらがなプリントのやり方をみんなと確認したけど、一斉にやる良さを体感した。

女の子は名前を書くところから、一つ一つ丁寧にやってみた。途中くらいから早く終わった子がいたので、そこからは自分のペースでやるようにすると、一人一人しっかりと見て回ることができた。

適切な梯子をどうやってかけていくか、考えていきたい。

算数は数字を「1〜10」まで全体で数えたり、「0」の概念を教えたりした。

その後、アプリを使った学びを紹介して、帰りの準備をみんなで練習し、挨拶をして、下駄箱まで送り届けた。

少し早めに終わったグループは、先生の好きなもの当てクイズをしたのだが、話が止まらない止まらない。

あ〜これは緊張が解けてきたら楽しそうだな。なんて思ったりした。

全体的に緊張しているのも伝わってきたけど、みんな帰りに楽しかったって手を挙げてくれたのは嬉しかったな。

あと、みんな勉強したくてたまらなくて、勉強が楽しかったらしい。

この気持ちを大切にしてあげたい。

今日教室で子どもの前に立った時、教員になったことを実感した。

それはどこからくるのかわからないけど、子どもと教室で会って、始まったなってか

個人的に今日を振り返るなら50点と言ったところだ。

他の先生からの評価は悪くなく、教員として認められた感はあった。

ただ、俺の中で、子どもと一緒に楽しむより、子どもを楽しませるマインドで接していたのが心苦しかった。

確かにやらなければならないことはやり切ったし、時間も守れた。

ただ、

もっとできた。
俺自身が楽しめた。
今日は俺がワクワクしてなかった。
やらなきゃマインドだった。

そりゃ子どももワクワクしないよな。

次は俺も楽しめたらいいな〜

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