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たまごへびが教える最高においしいたこ焼きの作り方

こんにちは。たまごへびです。
今日は、ぼくが学生時代に研究していた「たこ焼き」について、書いていこうと思います。

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1.はじめに

ぼくが大学生のころ、なんの前触れもなくたこ焼きにドはまりしました。
たこ焼きの研究団体を立ち上げ、学生時代の4年間、週1以上のペースでたこ焼きを焼き続ける狂った生活を過ごしていました…。

家に積みあがるたこ焼き器、冷蔵庫で寝かせられた大量の生地、一人暮らしに似つかわしくない鰹節削り器、、。

また、たこ焼き生地研究のための合宿、学祭への出店、ちょっとだけですが、焼いている姿がテレビに撮影されたことも…。

いま思えば、何故、あれほどたこ焼きに執着していたのかはわかりません。

それでも、ぼくの作るたこ焼きは最高においしいと、自身を持って言うことができます。

今日の記事は、僕のたこ焼きに関するスキルとマインドを、惜しみなく、みなさまにお伝えする内容となります。外出自粛のいま、家族でたこぱをする機会もあるでしょう。そんなとき、この記事をみて、生地を見て、最高のたこぱをしていただければと思います。

2.たこぱとは

たこぱと聞いてなにを思い浮かべますか?
たこ焼きを焼くパーティ……その通りです。

じつは、たこ焼きパーティとは、たこ焼きを焼く私たちのパーティではありません。
あくまで、たこ焼きたちのパーティなのです。

最高の環境を整え、たこぱをより完璧で最高なものにしてあげましょう。

3.今回の目的

今回、この記事においては、ご家庭でかんたんにマネできる、関東風たこ焼きの作り方について、ご紹介していきます。

だれでもマネできて、だれでもおいしく作れる、外カリッ中トロッのたこ焼きをお伝えします。

俺は関西風が好きなんじゃ、という方。申し訳ございません、今回は我慢してください。
マニアックな導入に面食らっていたみなさん、ご安心ください。きちんと日本語でわかりやすく説明していきます。

4.準備するもの

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・たこ焼き器
・たこ焼き粉
・たまご
・水
・油
・たこ
・紅ショウガ
・小ねぎ 
・揚げ玉
・マヨネーズ
・ソース
・青のり
・カツオ節

いたって普通です。
少しずつ補足させてください。

・たこ焼き器について

たこ焼き器は、電気式とガス式があります。

■電気式たこ焼き器
鉄板プレートの下に電熱線が敷かれているタイプ。熱が弱いため、焼くまでに時間がかかる。また、熱線の通り方にムラがあるため、ある程度たこ焼きが球体になったら、場所変えをして均一に焼き目をつけていく工夫が必要。
プレートが一体のものと着脱式のものがあるが、どちらにせよ熱線部分までの分解ができないため、生地が横からこぼれた際に掃除が難しい。
1台¥1,000~で購入できるため、リーズナブル。
■ガス式たこ焼き器
熱が強く、表面はカリッと、中はとろっと仕上がる。たこ焼きの表面に油が乗りやすく、ジューシーなたこ焼きができる。熱の調節ができ、綺麗な球体のたこ焼きを作りやすい。持ち運びができて、外でもたこぱができるのが魅力。

ここではっきりと申し上げておきます。
最高の家庭用たこ焼き器は、Iwataniが出している炎たこです。一択。

たこ焼き器を6台くらい使い潰した私が言うので、間違いありません。
まずはこれを購入するところから始めてください。世界が変わります。

Iwatani 炎たこ
https://amzn.to/2XzcsMM

いやそこまで…という方、電気式を購入する場合は、次の点に気を付けて選んでみてください。
・鉄板のふちが高いもの
・分解できて掃除がしやすいもの

ここまで読んで、そんなに火力が重要なの?綺麗な球体である必要あるの?と思う方がいらっしゃるかもしれません。めちゃくちゃ重要です。のちほどご説明します。

・たこ焼き粉について

たこ焼き粉について、ぼくは各メーカーの食べ比べや分析を行ってきました。その結果を書いていくと大学のレポートみたいになってしまうので、今回は一番おすすめの粉だけを紹介します。

ズバリ、昭和産業のたこ焼き粉です。

昭和 たこ焼き粉
https://amzn.to/2XA9x6b

外カリッ中トロッのたこ焼きを作るには、これが最高です。
このたこ焼き粉を生み出してくれたことへのお礼を言いたいがために、就活では昭和産業にエントリーしました。

ちなみに、今回は記載しませんが、関西風のふわとろたこ焼きを作るときは、僕はオリジナルの生地で作ります。そのため、市販のたこ焼き粉は使いません。

・たこについて

たこは、気合を入れず、スーパーでボイルされたものを買ってください。モーリタニア産のものが大半かと思いますが、それで大丈夫です。
もしくは、冷凍たこでも大丈夫です。

たこはチープなもののほうが、さっくりした歯ごたえで、実はたこ焼き向きだったりします。

・小ねぎについて

たこ焼きには、小ねぎが適しています。
トントンと刻んでおけばOKです。

・ソースについて

一番のおすすめは、オリバーのたこ焼きソース(業務用)です。

オリバー たこ焼ソース
https://amzn.to/2K48Ava

というか、これ一択だと思います。
業務用と市販のもので味が微妙に違います。
個人的に業務用のほうが好きですが、手に入りやすい方で大丈夫です。

僕はブレンドして使ったりしていました。

・カツオ節について

カツオ節は、削りが荒いものより、細かいものを選んでください。
削りが荒いほうが一見おいしそうに見えますが、食べたときに口の中に張り付いて、風味と食感のバランスが崩れてしまいます。

5.たこ焼きの作り方

たこ焼きの作り方について記載してきます。
本当は有料記事にしようかと思ったのですが、たこ焼きはすべての人に開かれているべきであるという哲学から、無料公開のまま書き続けます。

よければ、記事の下のほうからサポートをお願いします。

・生地つくり

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さて、生地の作り方ですが、ご安心ください。
基本的には、お持ちのたこ焼き粉の袋に書いてある通り作れば大丈夫です。

いくつか超大事なポイントをお伝えします。

・生地を作るときは、水を少しずつ、何回かに分けながら加え、しっかり混ぜてください。ダマにならないようにしてください。
・完成した生地は、一晩寝かせてください。冷蔵庫にいれておけば間違いありません。これは絶対にやってほしいです。うまみ成分が爆発的に増加します。
・たこ焼きの袋と通りに生地を作ったら、お玉2杯分くらい、水を追加してください。水分量が多いほうがトロッとしたたこ焼きになります。
・生地は、使う前に青のりをふりかけ、しっかり混ぜておきましょう。小エビなどを混ぜてもおいしいです。

生地を作る順番で、粉が先、水が先といろいろありますが、いずれにせよ少しずつ混ぜて、ダマをなくしていくことが大切です。

ちなみに、市販の粉ではなく、通常の小麦粉を使う場合は、こちらも熟成のため、寝かせてから使ってください。

・焼き方

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①たこ焼き器に火をつけます(強火)。
②薄く油を塗り、なじませます。
③あたたまってきたら、各ホールに1/10くらい油を入れましょう。
④煙があがってきたら、生地を流し入れます。
⑤生地は、ホールの8割くらいまで入れます。
⑥たこ、紅ショウガ、小葱、揚げ玉を入れます。
⑦上からさらに生地を流し込みます。このとき、鉄板のふちのスレスレまでいれるようにしてください。
⑧火を弱火にしてください。
⑨竹串などを使って、ひっくり返していきます。この時、90度だけひっくり返すようにしてください。コツは、しっかりとホールのまわりの生地を竹串で切ることです。
⑩周りの生地を、90度だけひっくり返ったたこ焼きの中に詰めながら、さらに90度ひっくり返していきます。コツは、各ホールのたこ焼きをみながら、ひとつあたりのボリュームを計算することです。
⑪かなり球体に近くなったはずです。強火にして上から軽く油をかけます。
⑫くるくるとまわしながら、表面がカリッとするまで焼いていきます。

ホールからあふれた生地を中に詰めていくことで、たこ焼きははじめて球体になります。
揚げ玉は、二回目の生地継ぎの際に、生地を吸ってくれる役割もありますので、鉄板のふちが低い場合は、特に入れたほうが良いかと思います。

6.おいしいたこ焼きの条件

おいしいたこ焼きをつくるために、次の要素がとっても大事です。

・高い火力。ガス式たこ焼き器をおすすめする理由です。
・たこ焼きの内部温度を上げること。そのためには、ひっくり返すときに刺したりせず、表面にひっかけてまわす、というアクションが必要になります。表面を傷つけると、そこから蒸気が漏れ、温度が下がってしまうからです。きれいなたこ焼きは、すなわちおいしいたこ焼きなのです。

おいしいたこ焼きは、外がカリッと、中がトロッとしています。

トロトロなたこ焼きをみて、生なのかな?と思ったことはありませんでしょうか。これは、生地が糊化という現象を起こしたことで、トロトロになっているのです。

そして、高温であればあるほど、その現象が進み、よりトロッとしたたこ焼きに仕上がります。だから、温度がとても大事なんです。

7.食べ方

①たこ焼きをお皿にとります。
②ソース、マヨネーズ、青のり、カツオ節をかけていきます。
③やけどに気を付けていただきましょう。

青のりは、カツオ節の後にふりかけると、飛びやすいので、前にかけるのが良いかと思います。やけどに気を付けて召し上がってください。

僕が学生の頃は、たこ焼きはひとくちで食べるのが良い、と思っていましたが、やけどをするだけなので、良い子はマネしないでください。

8.本当にたいせつなこと

実は、たこ焼きを焼く上で本当に大切なことは、3つだけです。

1.高い火力
先ほどからご説明したとおりです。しかし、ただ火をボウボウとつければ良いわけではありません。みなさんには、たこ焼きへの情熱をもって、たこ焼きを焼いていただきたいと思います。たこ焼きは、こちらが情熱を持って接すれば接するほど、それに応えてくれるのです。どんなに不格好なたこ焼きができても、諦めずに接し続けてください。必ずきれいな球体になります。

2.たこ焼きと対話すること
ジュウジュウと焼ける生地、油の撥ねる声を聞いてください。こちらから語りかけて下さい。愛でてください。たこ焼きが愛おしくなります。生地の混ぜ具合、焼き加減、たべごろ、全部たこ焼きが教えてくれます。その声を、聞いてください。

3.楽しく家族、友達と焼くこと
厳粛に、しかし楽しいたこぱを心がけることです。是非、たこぱを通じてすてきな仲間と気軽で楽しい時を過ごしてください。たこぱは、ホームなのです。みんながいつでも集まり、帰ってこれる場所なのです。

9.さいごに

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ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

僕は大学を卒業するときに、たくさんの周りの人から、たこ焼き屋になるんだろ?とか、本を出版してくれ、とか言われていました。

しかし、たこ焼き屋になることはなく、学生時代に蓄積されたノウハウを世に伝える機会もなくなってしまいました。
今回、このような形で皆さんに伝えることができてよかったと思います。

僕の大学生活のすべてが詰まったnoteです。
この通りにたこ焼きを作れば、マジでおいしいたこ焼きができます。

けっしてすべてを参考にする必要はありません。
昭和のたこ焼き粉があったから使ってみようとか、生地を寝かせてみようとか、少しだけでもみなさんのたこぱに変化があればうれしいです。

ぜひ拡散いただいて、自粛ムードの世の中に、笑顔がひとつでも増えればいいなと思います。

PS. 学生時代、銀だこのアルバイトに落ちました。

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たまごへび
Twitter:@tamago_hebi
Instagram:nakha0_h






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