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いろいろわかった試合、そして西浦

日が明けてしまたった。

昨日は雨で1日休みを入れて臨んだ阪神との一戦だった。相手先発はエース・メッセンジャー。

我が軍はかつてのエース・石川雅規である。

く、苦しい。

このマッチアップを見て、「今日はいける! 」 とか「もらった! 」と考えるファンはそういないはずだ。もっとも、ブキャナンやライアン小川が投げる試合でこう思った途端に負け出すのがヤクルトなのだけれども。

そう、無心が1番である。

もちろん勝ってほしい、勝ちたい気持ちはある。でも、現実はそうじゃない。残念ながら。それでもなんとか先を見ながら、希望を見いだしながら応燕するのである。

石川は予想通りの苦しい展開だった。かつての姿はそこにない。

「早く、おれを追い越す選手出てこいよ! 」と語りかけているかのような表情。制球に苦しみ悲壮感が漂うマウンドにはロージンの粉が虚しく待っている。

ここ数年で見ても外国人投手は抜きにして石川超えの候補はたくさんいたはずだ。

加藤や赤川や村中だってそうだ。由規に杉浦もいた。でも、誰ひとりとして石川を追い越すどころか、並ぶこともできていない。本来、この日に投げる予定だった館山くらいだろう。そしてライアン。

そんな状態の石川は4回で降板。まぁしょうがない。代わりはいないのだ。

ただ、ここでズルズルいかないのが2018年版ヤクルトスワローズである。

メッセンジャーから5回で4点を奪いマウンドから引きずりおろしたのだ。これがあるからヤクルトの応燕はやめられない。

そのあとの継投はいろいろ言いたい人もいるだろう。でも、ぼくは納得している。まぁチームの首脳陣からすれば、ぼくの納得などいらないのだけど。

星くん、コンちゃんは言うことなし。

風張は頑張ったよ。先頭の四球が失点に結びつくということがよくわかったはずだ。ズルズルと失点を重ねなかったのが大きな収穫。次は楽な場面での登板になるだろう。そこから出直して、また勝ちパターンへの昇格試験にトライしてくれよ。中尾はそれで掴んだよ。いまのポジションを。風張にだってチャンスはまた来るはず。キツい夏場には君の力が必要なんだ。

ウルキデスはストレートが走らない。空振りを取れる球がない。終盤は厳しそう。これがわかった。勝ちパターンとして試合を壊したわけではない。それで充分。

起用法がある意味はっきりしたのは好材料なんじゃないか、とポジティブに捉えることができる。次は戸田かもしれないけど。まぁそれはそれだ。再調整でよくなるのであれば、それでいいじゃないか。

中尾きんは急遽の登板ありがとう。ここでビシッと抑えられれば、って思ったけど世の中甘くなかったか。

ちなみに阪神はベテランの藤川が回跨ぎで2回を投げた。うちもコンちゃんを同じようにすることはできたけど、それをしなかった。まだ、勝負所ではないし、仮に負けても2位は変わらない。これでいい。

あとね、敵ながらメッセンジャーは無死満塁から下位打線とはいえ2者連続三振、そして内野フライで無失点に切り抜けた。これが、エースか。それを見せつけられたと同時に単打を3本続けても点にはならないね。(エラー出塁もあったけど)

ここで改めて思い知らされたのは、やっぱり長打が必要なんだってこと。その意味でも6番から下位打線に置かれる西浦には期待している。気の抜けた三振もあるし、バント失敗もある。今日だって結果オーライだろう。

でも、長打を打てる魅力を持った20代の選手は山田という神はさておき、今の一軍には西浦しかいないんだ。彼には未来がある。他の選手もあるけど、特にという意味でだ。

来年以降のシーズンを背負う、いや背負っていかなきゃいけない存在なんじゃないかなぁ。

「川端さん、ハタケさん、ぼくが引っ張っていきますんで、後方支援お願いします」

これくらい言えるような成績を期待している。まだまだ物足りない。火曜日はたのむぜ。

こんなことを書いていると西浦のユニフォームが欲しくなってきた。うーむ。思案のしどころである……。


こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。