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生きている間にこれやってみたい!が見つかった話

来週、長男が小学校を卒業する。

と…こう書くだけで泣きそう。
子どもの出産とともに、元からげきユルだった涙腺のユルみは、加速してぶっ壊れてしまっている。

卒業式でメソメソしたくないなー。

当日まで、体調を崩さないように残り5日程度の小学生生活を楽しんでほしい。

卒業式に着る服も靴も準備オッケー!
残すは、散髪のみ。

そんなわけで、先日散髪に連れていった。

小4次女も「きりたーい」というので
一緒に。

長男は床屋へ
次女は美容室に。

二つならんでお店があるので、それぞれをお店に引率。
予約はしてないので、順番の早い方を見定める。
2つのお店を何度も行き来して、オーダーを伝えるタイミングを計る。

2往復したところで、先に次女の番が回ってきた。
鎖骨したまであった髪をばっさりワンレンボブにオーダー。

自分から切りたい申請しただけあって、仕上がりに大満足の次女。

明日の登校が楽しみーとウキウキ。

翌日、学校のお友達からの可愛いを期待して朝から何度も鏡をチェックして張り切って登校。

帰宅後、
「みんなに可愛い言われたかー?」

と聞いたら

「永野やん」って、言われてん。
落ち込む…



んなわけないのが次女。

ゴッホより~、普通に~、ラッセンが好き~

永野ウェーイしてた。
君のそーゆーとこ大好き。

髪ののびる速度が異様にはやい長男は極限まで短めにオーダー。

「もうかなり短くやっちゃってください!」

床屋のおじさはいいの?いいのね?
念押しで、なんども確認。

今どきの小学生はおしゃれな髪型が多い。
刈こみのオーダーがあまりないみたい。

んで、サッパリした長男は、完璧に板前さん。

わたし、小学生男子のオシャレなセンター分けとか、ツーブロックより、板さんのらっしゃいスタイルが結構好きだったりする。
子どもらしくて。ダサかわいいやん。

いつも散髪したては、あまりの短髪に周りの友達や、そのお母さん方からは、

「どこの野球のチームに入っているの?」と聞かれたりする。

または、
「実家、お寺さんってきいたよー」

ちゃうから!どんだけやねん、短髪の1人あるき。

坊主級の短さは要らぬ誤解を招く…。
さも意味ありげな短髪でなんかごめん。
ただ、母の趣味です。

帰宅して、主人に2人を散髪連れいてった報告を兼ねてお披露目。

「お~さっぱりしたやん!」

短さは全然いい。
が!!!!

「長男のもみあげ、めっちゃテクノカットになってるやん!」

「えっ気づかなかった…。おじさんやってくれたね。」

春日みたいなキレキレのテクノのカットな長男。

これで卒業式に挑む。
思い出の写真たちにテクノカットでおさまる長男を想像するとちょっと笑える。

長男はテクノカットなるものが何かしらんので、
「なんそれ?」
「ええん?」

いいのか、悪いのか自分に施されたテクノカットなるものにドギマギしてる。

主人が、
「最高にかっこいカットのことや」と伝えると、まんざらでもない顔。

と、ここまで長ーい前置き。

書きたかったのは、

生きている間にこれやってみたい!の話

テクノカットのことじゃないよ。

床屋さんで順番待ちをしていたときに介添えが必要な感じのおじいさんと、その奥さんらしき人が入ってきた。

おじいさんは、紛れもなくおじいさんという感じ。
奥さんのテキパキオーダーに全てを委ね、ちょこんと待合のソファーに腰掛けていた。

その奥さんの髪型が
夏木マリより、夏木マリだった。

文字で形容し難いのたけど、
左からみたら前下がりのワンレンボブ。
右からみたらボーズ。
後ろからみたら ⇽こんな感じに鋭利なカットライン。

髪型だけでもかなりトリッキーなのに、それでもって色がスカイブルーときた。
坊主の部分はエメラルドグリーン。
どこかの外国のキレイな海みたい。

かっこいい~!!!

おじいさんとの寄り添い具合が夫婦っぽいので、お歳はそこそこいかれてそう…ざっと見、70オーバー。

髪以外に服も目を引く。
ミドルブーツに柄タイツを合わせたパンクな感じがVivienne Westwoodみたいだ。

賞賛を込めた眼差しとはいえ、あんまりジロジロみるのもよろしくないかな?
そっと目線を持参した本にもどす。

しばらくして、ふと顔を上げると夏木マリより夏木マリなお方も
本を読んでるーーー!

何を読んでるか、とっーーても気になる。

髪と同じブルースカイの表紙が綺麗であることしか目視では分からず…。

でも、きっとなにか素敵な本の気がした。

本とコーディネートしたわけじゃないだろうけど、ダブルスカイブールーに漂うアート感に痺れる。

いや、まて。

もし、コーディネートしていたとしたら?
そんな上級テクがあるの?
本もファションの1部だなんて、
ハイセンスすぎて余計にビリビリに痺れる。

その話を主人にしたら、

「何、読んでるですか?」
「髪かっこいいですねー」

と、言えば良かったのに。

いやーー言えんて。

言いたかったけど…。
そんなコミュ力、持ち合わせてないから。

主人がなぜ声掛けた方がよかったのかを丁寧に教えてくれた。

主人の古くからのお友達で、その界隈ではとっても有名なDJをしてる人がいる。
スチャダラパー世代の人ならならど真ん中感じの人。

その人がなぜ音楽の道に進み、生涯の仕事にDJを選んだのか?

きっかけは、大学生の時にいったアメリカへの留学。
その行きだか?帰りだか?忘れたけど、
飛行機の中で?たまたま隣りあったのが音楽か好きなアメリカ人のおじさんだった。

長いフライトで自然と会話の流れになった。
音楽が好きという共通がみつかり、盛り上がる。

おじさんが突然、

いまお互いがもってるCDを交換し合おう!と提案。

びっくしたけどその場で、快諾。

交換して手に入れたCDの曲たちを聞いたとき、身体中に閃光がはしる。

音楽が好きだったので当時レコード屋でバイトをしてた友人。

ちょっとばかり音楽に詳しい自負はあった。

が、そのとき交換したものは、どれも初めて聞くものばかり。
今まで出会ったどの音楽より圧倒的にかっこよかった。

それがきっかけで、自分が本当にしたいのは音楽だ!
音楽で食べていくこと決意した。

今は50代だけど、ずっーとDJ1本で、第1線で活躍! 世界的にも有名人。

飛行機の中のCD交換が、人生を分けた。
ドラマみたいなエピソードを主人から聞かされた。

わぉーーーなんやーそれは、素敵すぎる。

それやってみたい。

私の場合、CDは普段持ち歩いてないし、音楽は人並み程度に好きぐらい。
Apple Musicがあれば無敵ぐらいの感覚。

私ができるとしたら、
そう!本!

知らない誰かと、お互いが今もってる本の交換を願う

これがしてみたい。
ことになった。

行きずりの誰かと本を交換して、そこから、人生が広がる。
夢があるねー。


と、いうわけで、
カバンに本を忍ばせて夢をはせるわたし。

どこかのだれかさん
まっててね。

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