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それぞれのペースで世界は回ってる。たぶん。

「ねぇ、おかあさん。おれってマイペースかなぁ?」

と、突然小2の息子に聞かれた。

「うーん、、、そうね。君は自分の世界を大事にするタイプだし、マイペースだと思う。」

「そっかぁ…」

何だか浮かない顔をしている息子。

「どうしてマイペースかどうか気になるの?」

「だって…。おれ、姉ちゃんみたいに早くできないし…遅いって言われるし…」

おぉ…。

どうやら『マイペース』は、息子の中で『良くない言葉』に分類されているようだ。

確かに、小4娘は朝の登校準備を要領良くこなしているが、息子はあれもこれも…と気がそれて遅くなってしまう。やることリストは紙に書いたりしてあるけど、サッと進められない事が多い。

それでも、できる日が増えてきているし、本人もそれほど気にしている様子に見えなかったから、私も気にしていなかったのだが。

そういえば、娘が遅刻する!と焦っている時に息子があまりにゆっくりしているから「息子はマイペースだなぁ~」と何度か言った事がある。
気にしてたんだね…ごめん。

お母さんも「マイペースだね」とか「独特だね」(なによ独特って。)とか言われて微妙な気持ちになった事があるのに、ごめん。
お母さんのお母さんもそうだったから、これは遺伝だわ…。ごめん

マイペースって、良い意味にも悪い意味にも使われるから難しい。

最近、私の料理の手伝いやお皿を片付ける作業をしてくれるようになった君。ゆっくりだけど丁寧な君。そういうところが素敵だと思う。

何でもテキパキ素早くできる人って、憧れちゃうよね。

お母さんも、何でもテキパキしている人に憧れて、頑張ったけど全然出来なかった事があるよ。

早くやろうとして出来ないのって、すごくしんどいよね。

お母さんは、ピチピチフレッシュな新入社員(※ポンコツ成分多め)の頃「世の中は色々なペースの人間がいるから上手く回ってるんだよ」と、先輩に言われたことがある。

その時は、「本当かな?私がトロいから励ましてくれただけかなぁ…」と思ってたんだけど、10年以上経った今、先輩の言葉を思い出すようになった。

じわじわと、自分の中で経験や記憶が積み重なって、私も何となく「そうかもしれないなぁ」と思えるようになってきた。

私が苦手な事は、あの人が得意で
あの人が苦手な事は、私が得意。
あの人がいると、なぜか場が和んで
あの人と話すと、新しい発見があって
あの人と一緒だと、何でもできちゃう気がする。

言葉ではうまく説明できないけど、ふとした時に、そんな不思議な感覚に出会う。ひろい広い世の中は、なんかよくわからんけど上手い事できている。

『マイペース』

良いと思う。

それから、君がマイペースじゃなくなったら、たぶん淋しい。

お母さんも、自分のペースで色々やらせてもらってます。それぞれのペースでやっていこうじゃないの。

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息子からの質問で考えた事と、秋頃から焦って空回りしている自分への戒めの意味も込めて、文章にしてみました。マイペースの定義って難しい。まずは出来ることから順番に…かなぁ

今までいただいたサポートを利用して水彩色鉛筆を購入させていただきました☺️優しいお心遣い、ありがとうございました🙏✨