見出し画像

本屋でのあれこれ

開きもしていない本が、テーブルに
積み重なっているのに本屋へ行く私。

今年こそは今まで手にした事がない作家さんの作品を読むぞ!と、意気込み強めに本屋に入る。


10分後。


著者順"や行"の前にいる私。
や行には、私の神お二方がおります。
吉本ばなな
山田詠美


20代前半とか"あ!今、あれ読みたい!"
とかで、家まで我慢できず衝動買い。
ばななさんのキッチンを3冊
持っている私に呆れて、
「ペルは、絶対にKindle買った方がいいよ。」と、友人に言われKindle買いました。
でも特別な作家さんの作品は、やはりハードカバーで読みたい!!!うまく使い分けております。
きっと私だけじゃないと思うんだけどなぁ。

去年も、新しく買った本は開かずとも
このお二方の作品は読み返しておりました。

ま、昔からの癖?は簡単にはなおりません。笑
今日1冊目に手にしたのは、
ばななさんの「TSUGUMI」。
初めて読んだ中学生の時から、もう幾度も読んでいるのに8年くらいブランク空いたから、無償に読みたくなった。笑


いや、いかんいかん。
これでは、趣旨が変わってしまう。
でも、手にある安心感。
とりあえず、何かに出会うまでのお守り代わりとしてTSUGUMIを持ったまま、
眉間に皺よせて、あ行から気になる作品を
パラパラしていくことにした。


そして、最近の私の本屋での大きな悩みは
携帯でレビューを検索してしまうこと。
本当に冒険心がなくなっているし、つくづく守りに入っている自分にガッカリする瞬間。
何を恐れているのか、、、。
お?これは、恋愛に対しても同じではないか?
自ら飛びこみもせず、安全か否か確認ばかりしている。あーつまらない女だねー、いつからお前はそんな女になったんだ?と、自分に突っ込みいれつつ、指では作品レビューをスクロールし、男のレビューもあったらいいのにとか、訳わかんない邪念を抱く私。
新年から、またいかんいかんとかき消す。

な行に辿り着いた頃に、
友人からLINEがきたので唐突に
「なんかない?おすすめの小説?」
と送り、即答で
「森瑤子の情事」と。
そこから、森瑤子ほどの品と色気のある
作品を書ける女性作家はもういない。
という話しで盛り上がってしまった。
まさに、今日の私はそれに似て非なる様な
作品を心のどこかで期待して、本屋に来ていたので、私の友はやはりわかってるなぁーと、違う高揚感を覚えた。

LINE上での森瑤子議論で、結構満たされた
私は、TSUGUMIを持ってレジへと向かっていた。


ま、そんな最後の最後にいらっしゃいました。
光放ってる一冊。
レビューも見ずに、ジャケ買い。笑
「汝、星のごとく」


遠く離れた、や行の列までTSUGUMIを
戻しにいく私。

お守りだなんて、贅沢なことしてすみませんでした。
ありがとうございます。ばなな先生。と。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?