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双極性Ⅱ型改善の為にしたことと、寛解した理由の話をしたい

はじめまして、突然そういう話がしたくなってnoteを始めた、たまと申します。

自己紹介

まず手短に自己病歴を話すと、18歳の時に受験やら人間関係の重圧から?うつ状態になり、双極性2型(鬱と軽躁を繰り返すタイプの躁鬱)と診断されました。そこから3年ほどの投薬を受け、断薬後も精神的に健康とは言えないものの、その間に大学→就職という既定路線をなんとか歩みつつ親元で生活していました。

忙しくない仕事に就けたこともあり、日常生活には支障のない程度の症状で落ち着いていた、といえばそうですが、この病気(というか障害)には完治というものは無いという絶望的な気持ちになる前提があり、今思うと常にあらゆることに諦観を抱えて毎日を過ごしていました。

それから10年以上が過ぎて去年30歳になりました。

話が突如転換しますが、10年の間の大半、良くもなし悪くもなし人生に実感なしという感じで生きてきた私が、今自分でも驚くほど元気なのです。
何よりうれしいのが、その元気さに裏打ちがあって「また軽躁の波が来てるのかもしれない」と自分を疑わずに済むことなのです。

双極性障害を経験された方なら分かると思うのですが、あの病気の一番恐ろしいところは「今の自分の感情」を自分が信用できなくなるところではないでしょうか。まず自分を疑うことから次の行動を、将来を考えるのは悲しく、とても疲れることです。その頃の私にとっては、元気な人たちが話すような「数年先を見越した努力」などというものは賽の河原で石を積むようなものに思えました。何かを志したとしても、いつ鬱転という鬼がやって来て積み上げた全てを壊し去っていってもおかしくない、そんな中では将来に希望を持つこと自体がとても難しい。

話は少し逸れましたが、少し前まで、もうあとは一生小康状態かなと思っていたこの病気を、自分の中では「ほぼ解決した存在」として扱えているのが現在です。(さっきも書いた通り完治は無いので先のことは分かりませんが)
そしてそれに至るまでに、病気の本を読んだりあやしいヨガ教室に通ったり肉体的な健康に気を使ったり、考え方を変える方法を試したりと、色々と研究してそれぞれにそれなりの成果がありました。

(ちなみに後でもう少し書きますが、そのヨガ教室は2年行って効果あったものの「次のステージへの勧誘」がうるさくなって止めました)

それらは私のライフイベントと結びついてこその効果もあったと思いますが、文献も含めある程度は汎用的な改善方法としてシェアできるのではないかと考えています。

今後躁鬱改善の足掛かりになる資料、実践結果などをまとめていきますが、その記事が読者の方が自分にとって意味のある内容になるかの判断材料となりそうな情報をまとめて初投稿としたいと思います。

各々の人生のスタート地点やボーナスポイントが違う件について

重い精神病からの回復記録エッセイなどを読んで、その恵まれた環境やスペックに「参考になんねーよ!」と思ったことはないですか?
覚えてないけど私も多分あると思います。なので前提情報としてある程度、私の過去現在の環境について共有します。

一番大事なところを最初に話しますが、現在進行形でストレスの原因と一緒にいる人(ハードワークや嫌な家族など)は前提が違うので、そこを考慮して読んでください。基本的には「すでに原因のストレス元からは離れて、一応自分の生活は成立はしてるけど、もう脳がダメになってるんじゃないか」という感じの状態の人に向けて書いてます。

そして私の環境について、まず分かりやすいところでいうと、私の記事には突然「理解があって生活を支えてくれるパートナー」は出てきません。いないので。(現在一人暮らし)

ただその一方、両親とは仲は良くないが悪くもないという感じでした。悪い人じゃないけどそりが合わない他人と住んでるみたいな感じ。客観的に見たら良い環境の実家だと思いますが、自分的には一年前一人暮らし始めたのが回復の重要な一手だったと感じてます。

要するに一緒にいると病気になるが、頼ることは出来るし、比較的高い教育水準で育てもらえたというアドバンテージは確実にあります。

ギリギリ感はありますが、コミュニケーションはコミュニティを選べば(要するにオタク界隈)それほど苦手ではなく、学生時代から友達は割といたほうです。ただ根っこの方で人間不信だったらしく、友情らしき感情を感じられるようになったのはここ数年の話で、それまでは人付き合いに苦手意識がずっとありました。(人間不信の直し方は、正直人間関係ガチャだと感じているので多分あまり触れません。ガチャをすることを止めないことが大事だと思います)

あと特筆すべき点は、詳しく診断したわけではないのであれですが、おそらく発達障害の二次障害としての双極性障害であろうということです。なので改善方法などの記事で、発達障害への対応も含めて話すことになります。

後は、、病気で無気力でした…という割には色々出来るし楽しんでるじゃん!それが出来る環境って恵まれてるじゃん!と思われそうな話をこれからすると思いますが、「私の人生全部」を話してるわけではないので、実際には私と読者、それぞれの地獄と天国があると思います。(地獄の話は基本的にはしたくなものです)

なので、この辺は前提条件が違って参考にならないなと思うところはサクッと飛ばしてください。
ただなるべく前提条件にかかわらず改善の見込める方法を紹介していきたいとは考えています。

現在の自分 -何をもって寛解したと感じているのか-

何をもって治ったと感じているのか、これは「躁状態」という自分で好調としか感じられない症状が病気に組み込まれている以上かなり難しい判断なのですが、先のことを考える時に「最悪死ななければならないかもしれない」という前提から出発しなくても済むようになった、これを自分は寛解だと感じています。(大学進学時と就職時は本当にそういう気持ちでした)

もう少し日常的なレイヤーで話すと、自分の中では「自然にやる気が出るまで休むことが出来るようになった」ということに今までの小康状態と違うレベルでの回復を感じています。

疲れている時にわざわざもっと疲れる、落ち込むようなことをするのは止めて休む。少しやる気があるときに、疲れを押して強迫的に作業を進めようせず翌日に回す。こういう簡単なことが出来ずに常に疲れていたのがこの10年でした。なにしろ「自然にやる気が出る」ことを期待できるほど自分を信用していなかったので。

それらを止めることが出来たら、今まで「どうしてもやらなきゃいけない(と感じる事)」をギリギリやって疲れ果て、無力感に包まれていた状態から、憂鬱な時間が徐々に減っていき、色々なことに対して前向きな気持ちが出てきました。

ではそれが出来るようになって何が変わったかというと、「数年先の人生設計を立てて、それに対して『楽しみながら』努力する」ことが出来るようになりました。

具体的には次に転職したい業種にアピールするためのポートフォリオ製作を毎日コツコツ進められているのが一番大きいかな。副次的には、去年から始めた1人暮らしでの家事などの日常生活や人間関係に対して、自分の気分のむらを織り込まずに行動できるようになって、色んなことがスムーズに進むようになりました。

実際のところ何か華々しい成果を出して人生の成功者になったとかではないので、そこまでハッピーハッピー!みたいなことは言えないのですが、特に不幸になる理由もない時に落ち着いた気持ちでいられることこそが脳の良い状態を表してると言えないでしょうか?知りませんが、多分そんな気がします。

予定する改善案コンテンツ

健康情報に対するスタンスとして、科学的エビデンスがあると期待値でブチ上がるからお医者さんの言ってること書いてることが好き。でも思い込みの力もバカにできないから害のない程度にスピ系の発想も取り入れていくという感じです。

直接的な改善メソッドでいうと
・ヨガの有用性(合計4年ほど通っていた)
・マインドフルネス最強伝説
・有酸素運動の取り入れ方
・休憩を取る、ということへの心構え

ソフト面だと、
・半分くらい絶望したまま将来のことを建設的に考えるポイント
・何が精神病の回復を妨げているのかとその対応
・自分の状態に振り回されずにコミュニケーションを取る方法
・自己肯定感じゃなく、自己効力感を高めるということ

あたりを予定しています。
次の記事も読んでもらえると嬉しいです、よろしくお願いします!

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