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40代・50代からのキャリア自律

みなさん、こんにちは!
記事を担当させていただく、品川と申します。

いま出張で金沢に向かう新幹線の中で、この記事を書いています。
青空と山々のきれいな景色を見ながら書いていると、とてもリラックスできて気持ちよく、仕事も良く進みます。あと、おなかもすいてきます。

自己紹介

そんな私は何者かというと、大学卒業後、音楽関連の会社で営業、出版社でWEBエンジニアやディレクターをして、そのあと広告会社でのディレクターや、福祉ベンチャーでのマーケティング等を経て、いまはパラレルワーカーとして、官公庁や行政の事業企画運営や企業の新事業開発・マーケティング・人事支援、研修サービスなどをいろいろやっています。
特に明確なキャリアデザインなどをしておらず、その時の自分の興味・関心事に飛びつきながら、漂流するように働いてきました。
ただ、自分のアイデアを誰かと一緒に形にするのが楽しい、という子どもの頃からの動機、友達とおもちゃで遊んでいたときのような感覚は、いつまでたっても変わっていないような気がします。

いろんなお仕事をさせていただいていると、最終的に必ずHR課題にぶつかります。
採用・定着・育成・チーム組成・HRマネジメント課題などに直面して、いくら良いビジネスアイデア・モデル・戦略があっても、うまくいかない、というシーンが本当に多いと感じています。プランは良いのにやりきれないなー、という歯がゆいシーンが多いのです。
ビジネス活動の源泉が人である限り、HRが本質的なテーマであることは、今後も変わらなさそうです。

ミドル・ミドルシニアのモチベーション課題

最近、特に企業からの相談が多いのが、ミドル~ミドルシニアの活躍。
少子高齢化で労働人口の年齢構成変化が激しい中で、若者育成だけでなく、より人件費のかかるミドル・ミドルシニアのリテンション・活躍に課題を感じている企業が増えています。
20代の頃のモチベーションを維持できないミドル・ミドルシニア。仕事にもだいぶ慣れていて、一定のポジションを得て、報酬にも満足し、それ以上社内に求めるものがなくなってくると、なかなかモチベーションが上がらなくなる、という気持ちもある意味わかります。
自分もそういう気持ちになった時期がよくあり、いま思うと、そのタイミングでいつもキャリアトランジションが起こっていたんだと思います。

そんな中、最近は「キャリア自律」という言葉も広がっています。キャリアを企業任せにするのではなく、自分でどうありたいか・どうなりたいか・なにをしたいか、など自分のキャリアを描き、職業・仕事を決めるという考え方です。
これはマズローの欲求5階層説の「自己実現」「自己超越」欲求にあたるもので、自分のモチベーションを外発的動機に頼るのではなく、内発的動機を源泉とし常にモチベーションを自家発電し続ける、ということができる、ということかと思います。
これは外部からの評価や報酬、関係性などに左右されにくく、自分でモチベーションを持ち続けられるので、停滞しがちなミドル・ミドルシニアの活性化に向いているというので注目されているんだと思います。

キャリア自律に向けた一歩

しかし「キャリア自律が大事」と言葉でいうのは簡単ですが、いままで求められるニーズに答えることに頑張ってきた人にとっては、いまさらそんなことを言われても、というのが現状ではないでしょうか?
じゃあ、どうすればよいのか?というと、私の考えとしてはまず「自己理解」と「外部環境理解」を通じて、自分の現在地を把握することから始めるのが良いかと思っています。
一つの企業に長くいると、ひとつの会社の中での自分のポジションは把握できますが、社会・市場における自分の現在地というものがわかりにくくなり、本当の意味での正しい自己理解ができなくなる、ということがあるかと思います。
自分の現在地がわからないと、行きたい場所があってもそのルートを描くこともできません。
だからこそ、最近は兼業・副業や越境学習などを通じて、外部からの多様なフィードバックを受けて「自己理解」と「外部環境理解」を深め、自分の現在地を把握し、そこから今後どこへ向かいたいのかを考え直す人も増えているのではないでしょうか。

もし一つの環境に留まってて伸び悩んでいる方、特にミドル・ミドルシニアの方は、ぜひ兼業・副業や越境学習に挑戦してみることをお勧めしています。企業も従業員に対してそういった機会の提供をしたほうが良いと思います。
多様なフィードバックを受けられる環境に身を置くことで「自分の強みに気づいた」「自分にはこんなことが足りなかった」などの気づきが生まれます。内発的動機が生まれて一歩踏み出していくきっかけになるケースが多く、またそこで生まれたモチベーションが企業での活躍に還元されるという好循環につながり、企業のHR課題の解決につながるのではないでしょうか。

モチベーション設計が重要

採用・定着・育成・活躍、すべてにおいて最も重要だと思うのは、個人が何を求めていて、それが得られる・期待できる環境になっているのか、ということ。人は自分の欲求が満たされる期待があってこそ本気で動きますし、その欲求は人それぞれ異なります。
ビジネスにおいて、事業開発・ビジネスモデル・マーケティングの設計と同様に、そこで働く人の欲求を満たすためのモチベーション設計ができているかどうか。ある意味、心理学がとても重要なのではないかと思っています。

もうすぐ金沢につきますが、移動中にこの記事原稿を書き終えることができました!
景色の良い環境だからこそ仕事が進む、というのも同じかもしれませんね。

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