芸能マネージャーの仕事の本質とは?

初めまして。芸能マネージャーを約10年程やって来ました。その体験と経験を、ここに記載していきたいと思います。この記事をキッカケにしてマネージメントの役割を理解する人が増えて、タレントへの仕事の質が向上する事を願うと共に、マネージャー へ憧れる人が少しでも増えればと思います。

第1回:芸能マネージャーの仕事の本質とは?

マネージャー の仕事は多岐に渡りますが、今回はマネージャーが何故必要なのかをお伝えしたいと思います。マネージャー の仕事内容を細かくお伝えするのでは無く、マネージャーの本質について、私なりの解釈でお伝えしようと思います。

どんなタレントも、芸能界に入った瞬間は全員がズブの素人です。この状態からタレントとして活動していくには、どの様なプロセスが必要なのでしょうか?

芸能事務所に入った段階では、タレントが何が得意なのか、どの分野で勝負して行けば良いのか?そんなことは、タレント自身は何も分かりません。マネージャー が、そのタレントの過去の経験、生い立ち、趣味、生活習慣など沢山の情報をインプットしていきながら、タレントの可能性をそこから導き出していくのです。

タレントの情報をインプットして、その後は、将来の目標に向かってのプロセスを考えていく、これがマネージャーの仕事の一番力量が試されるところだと考えます。マネージャー が、ここでタレントの将来までのプロセスを、どれだけ具体的に描けるかによって、その後の進み方は全く変わって来ます。

つまり、ここでマネージャー がちゃんと仕事が出来ていないと、タレントの可能性を一気に狭めてしまう、更にはタレントの人生を潰してしまう事になってしまうのです。

このデザインがちゃんと出来ないマネージャーは、とりあえず、レッスンを受けさせよう、オーディションを受けさせようというという、ルーティーンワークで仕事を開始してしまいます。

しかし、タレントの数だけ仕事の仕方が違うのが芸能界です。昨今は、テレビや雑誌、ラジオだけでなく、多岐に渡ったアプローチの仕方があります。将来の目標に向かって、どの様な導線で展開していけば将来の目標に到達出来るのか、そこまでデザインが出来るマネージャーだけが、仕事の本質を理解しているマネージャー だと思います。

要約

マネージャー の仕事とは、タレントの将来を見据えて、今この瞬間からの導線を、出来るだけ具体的にデザインしていくこと






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