まずはそのままで
自分は一体どういう人間か。
考えてみると、いろいろ出てくるだろうが、
自分で自分を評価する際には、本当に慎重にならないといけない。
自分は周りに細かく気を遣える人間だと思っていても、
実際は、他人と衝突して傷つくのが嫌だから、いつも他人の顔色を窺って怯えているだけかもしれない。
自分は誰に対してもしっかりと意見を言える人間だと思っていても、
実際は、単に空気の読めない、デリカシーも無いだけかもしれない。
いろいろなことに興味を持って、いつも新しいことに挑戦できる人間だと思っていても、
実際は、一つにことに熱中する度胸が無く、自分よりも上級者と比べてしまうことで、挫折を味わいたくないから、そこそこで切り上げて次に行くための言い訳をしているだけかもしれない。
このように、自分が思っている自分を掘り下げていくと、意外な答えに辿り着くこともある。
そんな時、恥ずかしくなるだろう。
失望するかもしれない。
今までの自分を後悔するかもしれない。
ただ、ここで「何とかしなくては」と
焦る必要はない。
まずはそのままの自分でいよう。
実は自分は臆病者だった。
卑怯者だった。
ただのゲス野郎だった。
気付いてしまった自分をそのままに受け入れるのが先だ。
肯定も否定もせず、ただ受け入れる。
そこから、「じゃあ、これからどうしようか」を考えればいいと思う。
自分を変えていくのか、それとも開き直るのか。
たぶん、明確は正解は無い。
ただ、どんな自分であろうとも否定はしていはいけない。
それだけは共通している。
だから、まずはそのまま放っておこう。
追記しておくと、
自分が自分にする評価と、他人がする評価は違う。
自分では臆病と思っていても、他人から見たら優しい人と映ることはある。
そんな他人の評価をもらったら、素直に感謝して受け取っておこう。
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