毒のおすそ分け
知人や友人との間で、
SNSの中で、
仕事や世の中に対する不平不満を言う。
誰かの陰口、悪口を言う。
特にSNSは、顔も名前も出さずに大勢の人たちに自分の言葉を届けることができる。
当然、世界には自分と同じような境遇な人はいるわけで、思わぬ共感を得られたりする。
人によっては、こんなふうに自分の中に溜まったものを吐き出すことをストレス解消になると思っているかもしれないが、
僕はそうは思わない。
それは正直言って、害毒であるとすら言える。
確かに嫌な気持ちになったのだろう。
心無い言葉を受けた。
ひどい態度で接してきた。
だが、その気持ちは結局は自分で処理するしかないのだ。
その時こそ、自分の心をどう使うかが問われる。
だけど、それを外に吐き出すということは、
自分の中に発生した悪いものを、他人におすそ分けする行為だからだ。
自分一人が感じた消極的な感情をまき散らすことで、同じ気持ちを感じる人が二人、3人、10人、100人と増えることになる。
世の中を暗くする行為だから、害毒なのだ。
どうせまき散らすなら、楽しい感情、嬉しい感情、明るくなる感情を広めたほうが世界のためになる。
もう一つ、消極的な気持ちを周りに吐き出さないほうがいい理由は、
あなたが悪いものを周囲におすそ分けすると、
周囲の人間も、
「この人には、悪いものを渡してもいいんだ」
と思ってしまう。
つまり、あなたもおすそ分けされる側になるわけだ。
逆に、明るい、楽しい、積極的なものをおすそ分けしている人は、そういうものをまた多く貰えるのだ。
周りから自分の心が受けるものにも注意は必要だが、
自分の心から外に向かうものにも、ちゃんと気を配る必要がある。
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