主人公とはどんな人間か
物語では、主人公と呼ばれる人物は基本一人である。
複数の主人公がいるタイプの話もあるが、
今進行している話が、誰を中心に回っているのかで、結局は主人公は一人となる。
例えば、週刊少年ジャンプの漫画で
「ハンター×ハンター」という作品があるが、
この作品の主人公はゴンという少年だった。
だが、2024年現在の原作の話では、ゴンは完全に話の中から外れていて、他のキャラクターが中心になって進行している。
物語は最初から最後まで一貫して主人公が同じ場合もあれば、目まぐるしく主人公が変わる場合もある。
では現実の世界ではどうか。
現実には紛れもない主人公が存在する。
それは自分自身だ。
自分以外に、この世界に主人公など存在しない。
だが、案外このことを忘れている。
その理由として、主人公とは、何か特別な才能とか能力を持った人間のことだと勘違いしているからだ。
周りと比べて特別な人間のことを主人公と呼ぶのではない。
能力とか、性格とか、ありとあらゆる条件関係無く、自分以外に主人公はいない。
自分自身が主人公だと言われても、あまりピンと来ないかもしれない。
だが、それに関して僕なりの理屈がある。
さっき、物語の中で主人公は場面によって変わることもあると言った。
多くのキャラクターが出てくれば出てくるほどその傾向は強い。
だが、そうだとしても、やはりその物語の主人公は一人なのだ。
それは、最終回だ。
その物語の最後を、誰を中心にして幕を閉じたか、その役を担うのが主人公である。
先程少年ジャンプの例を出したので同じくジャンプで例えると、最近最終回を迎えた「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」
どちらも、最後は「緑谷出久」「虎杖悠二」が中心になってピリオドを迎えた。
だから、紛れもないこの物語の主人公である。
現実の人間も同じだ。
どんな人間も人生の最終回を迎える。
自分がエンディングを迎えたら、その先の世界を知ることはできない。
それはつまり自分自身が終わりを迎えることで、この世界も同時に終わりを迎えると言ってもいい。
だから、あなたは正真正銘の主人公なのだ。
どんな主人公で在りたいか。それを考えてみるのもいいかもしれない。
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