命の中にある物語
世界は物語で溢れている。
虫とウイルスに関する話だ。
虫が苦手な人は少し注意。
ここに出てくる、ハチとウイルスの関係。
なぜこのウイルスが、このような働きをするのかという、科学的な話は、興味はあるが、そこまでではない。
むしろ興味があるのは、
なぜ、このハチはこのような生き方を選んだのかということだ。
生き物は子孫を残すためにいろいろな産み方をする。
なるべく多くの卵を産んだり、敵に見つかりにくい場所を選んだりする。
だけどこのハチは他の生物の体内を子供の育成場所に選んだ。
それは他の生物を幼虫の育成に適した環境にするウイルスを持っているからだが、
そんなウイルスを持てるようになったから、他の生物を利用するようになったのか、
それとも、最初から他の生物を利用していたが、より効率的にするためにウイルスを利用するという進化をしたのか。
なぜウイルスは、そのハチに都合がいい道具になったのか。
まるで何かの意志があるかのように、そこにストーリーを感じることができる。
人間でも同じことが言える。
『はたらく細胞』という作品があるが、
人間の体というのは、なぜこうもよくできているのか不思議になる。
しかも、この体の機能を無意識で24時間365日休まず動かし続けているのだから、人間とはすごいと改めて思う。
なぜ、人間を始めとした生物が今の形になったのか、最初から設計図があったのか、途中で環境の変化に合わせて設計図を書き換えたとしたら、それは誰が行ったのか。
こうすれば環境に適応できるはずだと、未来を予測した存在が人間の中にいたのか。
小さな命の中にも、無限の物語があることを感じさせる記事だった。
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