無理やりポジティブにご用心
人生とは、自分が世界をどう解釈するかでいくらでも変わる。
と、思っているが、
それは、「意味」を見いだせ、ということとは違う。
何か、自分にとって悪いこと、不都合なことが起きた時、
「これにはきっといい意味があるんだ」
と、前向きになるための、無理やりポジティブは何か違うと感じるのである。
確かにそういう時もある、少し強引に自分を奮い立たせるときも必要だとは思うが、それだけで本当の意味での、積極になれるとは思えない。
前向きになれない、意味のないことも人生にはある。
意味の無いことは、ただ意味の無いこととして受け入れるのも必要だ。
大切なのは、そういう時に出てきやすいネガティブな感情に流されないことだ。
意味のないことには可もなく不可もない。
勝手に、自分でこっちは間違ってるとか、あっちが正しいとか判断しない。
前向きになるとは、未来を正しいものとして、そこを目指すために、今の自分を否定することではない。
過去も未来も関係無く、ただ今の自分を受け入れることだ。
そこに、善悪や正邪は持ち込まない。
それは、これまでの自分の思考のクセでしかない可能性が高い。
意味のあることも、意味の無いことも、楽しもうとする姿勢が大事なのだ。
いい意味で開き直ることだ。
自分は大丈夫だと。
心配や不安を抱えたままでも、それでも自分は大丈夫だと信じよう。
信じられるか、信じられないか、そこは他の誰でも決めることはできない。
自分だけが決めることができる。
なら、最初はウソっぽく感じるかもしれないが、信じてみることだ。
それを続けていれば、いつの間にか自然にできるようになる。
それが人間の持っている能力だ。
使い方を間違えると、すぐに逆方向に行ってしまう、細心の注意が必要な能力だが。
人生に対する解釈とは、無理やりなポジティブではない。
もっと自由で、そして楽しいもののはずだ。
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