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もっとシンプルに

世の中について、そして自分の人生について、

範囲を広げすぎて考えている人が多いように思う。

どうしてもっと、
国民に、市民に、子供に、お年寄りに、男に女に、マイノリティに、
世の中は優しくできないのか!

と怒っている人は今日もネット上で声を上げている。

だけど、ほとんどの人はそこまで広範囲に視野は広くない。

そこまで主語を大きくしてしまうのは、やはり認めるのが怖いからだろうか、

たぶん本当に言いたいのは、男とか女とか、そんな曖昧なものではなくて、

世の中の人間は、もっと「私」に気を遣え、優しくしろ、ということだと思う。

でも、「私に優しくしろ」と言うよりも、
「〇〇に優しくしろ」と主語を大きくしたほうが、

より共感は得られやすいだろう。よりいいねをもらいやすいだろう。

でもそれは、自分の本来の気持ちをムリヤリ麻痺させてごまかしているだけで、

しばらくすれば、ぶりかえしてくるし、今度はもっと大きな声で過激に叫ばないと注目してもらえなくなる。

もし、求めているものが、「私」に優しくしてもらいたいのであれば、

今すぐに、自分が自分をしっかりと労い、いたわることだ。

自分を癒せるのは他人ではない。
他人の言葉や行動に癒されることもあるが、それはあくまで手助けのようなもので、一時的だ。

結局、その癒しや安心を長く持続させていくのは自分自身に他ならない。
そこは、決して他人にはできないことだ。

周りに不満を撒いて、他人からいいねをもらうよりも、

自分が自分に与えるいいねこそが、心を救っていくのだ。

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