千年の時も一瞬で変わる
仏教には、こんな話がある。
窓が無く、1000年の間暗闇に閉ざされた部屋があったとして、
そんな部屋でも、どこからか光が入れば、一瞬の内に部屋の中は明るくなる。闇が光を拒むことはない。
1000年闇に包まれていたからと言って、その部屋を明るくするために1000年分の光はいらない。
こういう話だ。
いい話だと思う。
僕たちは、長い間何かに悩み続けていると、それは簡単には解決しないと思い込んでしまう。
長年変わらず、積もった悩みは、
何か劇的な、運命的なことが起こらないと変わることはないと思ってしまうが、そんなことはないのだ。
変わる時は、一瞬で変わってしまう。
あまりにも単純に一瞬で解決してしまうので、
え?本当にこれでいいの?
何か間違ってんじゃないの?
と、逆に疑ってしまうかもしれない。
でも、そんなことはないのだ。
長い間自分の中にあった問題だからと言って、
その解決に同じだけの時間や苦労はいらない。
変わる時は変わる。
問題があるとすれば、その瞬間を素直に受け取れるかどうかだと思う。
先程の暗闇の部屋で言えば、
自分の問題がそんなすぐに、あっさりと解決するはずがない。こんなのは信じられない。
と、せっかく入ってきた光をまた自分で閉ざしてしまうかもしれないことだ。
あまりに長い間暗闇の中にいたから、そっちの方が普通に思っている人も多いと思う。
だけど、ふとした瞬間に世界は変わる。
その時も、ただ楽しんでいこうではないか。
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