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謙虚はいいことだからこそ要注意

日本人は実に謙虚な人たちだ。

自分のことについて、全肯定することはめったになく、どこかで少しの否定を入れる。

褒められても、
「いやいや、そんな大したことないですよ」

と言うのが、ある意味一つの礼儀みたいなところがある。

だが、これは実はとても気をつけなければいけないことがある。

それは、言葉の持つ力がとても強いということに多くの人が気付いていないのではないかということだ。

「そんな大したことないです」
「自分なんてまだまだですよ」
「結構忘れっぽくて」
「間違うことなんてしょっちゅうですよ」

みたいに、謙遜するつもりで自分の力を否定するような言葉を普通に使っていないだろうか。

これを当たり前のように使っていると、本当にそんな人間になってしまう可能性がある。

つまり、
いつも忘れっぽくて、
大事なところで間違って、
いつまでたっても、まだまだな人・・・
になってしまう。

自分で自分のことを表現する言葉というのは本当に気を付けないといけない。

現実を言葉で表すこともあれば、
言葉が現実を、言葉の意味の方へ持って行くこともある。

だから、人から褒められたりしたら、
「そうなんです。自分って本当にすごいんですよ」

みたいに言えればいいが、
現実なかなか難しいかもしれない。

だから、言葉では一応謙遜しておきながらも、
心の中では、
(本当は自分はちゃんとできる人間だ。自信を持っていいんだ)
と思っておくか、

後から、
「さっきはあんな風に言ったけど、それはこれまでの自分であって、本当はすごい人間なんだ」
と、一人でいる時に声を出して言えばいいと思う。

言葉の上に、別の前向きな、積極的な言葉を上書きするのだ。

言葉には魂が宿る。
たとえ謙遜でも、自分を下げる言葉を使うときには普段の何倍もの注意をしていこう。

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