まず笑え
原因があるから、結果がある。
どんなことも、元を辿れば何かしらの原因がある。
だが、原因と結果は入れ替えることが可能だ。
人は楽しいことがあると笑う。
この場合、原因が楽しいことで、結果が笑うだ。
だから人は、人が笑うのは楽しいことがあった時だと考える。
だが、この原因と結果は入れ替える。
楽しいから笑うのではなく、
笑うから楽しいと、変えるのだ。
不安なとき、心配なことがあるとき、人は笑うことができないと考える。
楽しいことが無いから。
だけど、ここでこそ笑うことが大切だ。
声を出して笑う必要はない。
口角を上げるだけでもかまわない。
心は苦しいかもしれないが、
体の方を笑う方向へと向ける。
すると、不思議なことに少し心に余裕が出てくるのだ。
何とかなりそうな気さえしてくる。
人は苦しいときには笑えないと考える。
とすると逆に、
笑っている時は苦しいときではないと考えているとも言える。
だから、それを利用して、
まず笑うのだ。
何は無くとも、まず笑う。
自信も無く、確信も無くとも笑う。
何とかなりそうな気がする。
たぶんこれが、知識や経験よりも、人にとって大切な心持ちなのだと思う。
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