【週末雑記#30】33歳の夏休み
今年の夏が終わる頃、自分は33才になる。「33才の夏休み」という楽曲があるのをふと、思い出した。発売当初(2018年)は、まだまだ先だなと思っていたが、気付いたら、33才になろうとしている。
「思い出」が「思い出」として脳内に再生されるのには数年の時がかかるのではと思っていて、ここ数年の夏は、まだ自分にとって「思い出」という言葉で脳内処理されていない。そう考えると、自分にとっての思い出の夏は全てが「平成時代」ということになる。令和の夏は、まだ思い出として語るには自分にとっては早すぎる。ちょっと脳内の記憶が色褪せてきて、詳細は思い出せないけど「なんか楽しかったな」ぐらいが、ちょうど良い。
そう考えると、自分にとっての最後の「夏の思い出」はニューヨークとベトナムで過ごした、めちゃくちゃ暑かった平成最後の夏だ。どちらも街に活気があり、エネルギーをもらうことが出来た。
「絶対に海外旅行がしたい!」という欲が無い自分でも、ここ数年の世の中を考えると、当時、しっかり有給を取って無理なスケジュールの中で2カ国に足を運んだのは英断だったと思う。いくら世の中がコロナ前に戻りつつあるとは言っても、以前の世界とは違うのだろうし、何より当時、エネルギーを貰えたからこそ、転職直後のタフな状況を乗り切れたように思う。
令和になってからは新しい会社、新しい環境で過ごしているわけだが、毎年目まぐるしく状況が変わり、仕事に飽きがこない。「商い(飽きない)」とは上手く言ったもので仕事が面白いから今の生活を続けることが出来ている。一緒に働くメンバーにも恵まれている。みんな前向きで、未来志向で、変な足の引っ張り合いもないのが気持ち良い。メンバーの入れ替わりもあったものの、前職と違ってやめた後も気軽に連絡が取れるし、なんなら同じ釜の飯を食った仲ということで、いろんな話ができて面白い。
令和4年の夏は京都でたっぷり過ごせる。社会人になってからも8月は夏休み気分だ。(仕事はちゃんと真面目にやっている。念のため・・・w)人の移動が増えているのか、京都だからなのか、住んでいるだけなのに色んな人が連絡をくれる。普通に東京で過ごしているだけでは仲良くなるキッカケがなかった人とも「京都」という場所を通じて仲良くなれる。新しい出会いがある。本当に有り難い。30代にもなったら、プライベートで新しい出会いなんてなかなかないのかなと思ってたけど、そんなことなかった。
昨晩、鴨川デルタで出会った来年就職が決まった大学院生が「5年後、京都で過ごすのが目標です!」なんて話していた。自分は卒業から10年かかった。自由を手に入れるためにはそれなりの代償を払う必要があったのかもしれない。また10年後、京都に住んでいるかは分からないが、その頃には京都で過ごした夏も立派な思い出になっているのだから、その瞬間を素敵なものにするために、今年の夏も楽しみ尽くそう。
それが、未来の自分を動かすエネルギーになる。
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