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【水難事故防止のために】

2022年6月19日(日)に、郡上警察署および郡上北消防署、石徹白漁協で石徹白地区内の河川を中心に巡回しました。

目的は「水難事故防止の啓発活動」です。

警察&消防から、地域の皆さんへの周知も依頼されています。
まず「ライフジャケット」の着用を推奨したいと。

言葉だけ伝えても意味がないかと思いますが、
ここからはどこの組織に属すでもなく、大西琢也の個人的な戯言をダラダラ述べます。

私のつたない経験や様々なデーターを踏まえて、
「川」を例にしてご紹介いたしますね。

関係ねーって方は読まずに飛ばしてください。

さて夏を前に気温がぐんぐん上昇し、頭もグワングワンしてきますね。
川でドボン!したり、水辺で遊ぶこともあるかと思います。

子どもたちに「危ないから川に近づくな」と言うよりは、
「できることをやって楽しみましょう!!!」ってのが私の考えです。

川の特性をよく知り、少しずつ体験を重ねていくこと。
準備できること、もの、関わりを育むこと。
まずは自分から。
子どもたちが主体的にできるように。

地域、親子、仲間のみなさんで共に実行して、改善して楽しんでいただければと思います。

2003から2020年の場所別の死者・行方不明者数(中学生以下の「子ども」)の約6割は河川や湖沼池等で亡くなっています。これは海で亡くなった人数の2倍以上です。

残念ながら毎年、同じような事故が繰り返されている事実もあります。
過信、慢心、無知、本当にうんざりです。

生活が便利になり、日常での体験や体力は数十年前よりも低下しています。

日本人の体力・運動能力は1985年頃がピーク「全国体力・運動能力調査」後編

「子どもの体力・運動能力を高めたいなら、幼児期に思いきり外遊びを!」という点も強調されていますが、大人の思惑だけで子どもたちが動いているわけではありませんね。

何のために「幼児期に思いきり外遊び」をするのか?

その原点と方向がズレていれば、
結果は推して知るべしでありましょう。

そこのところ、あなた、どう思います?

さらにコ〇ナ禍で小学校のプール授業はなくなっている場合もあり、この2年は子どもたちの心身にとって損失も多くあるでしょう。

実際、源流部で暮らすこの石徹白地区でも泳げない子どもたちが多いわけですが、
それも時代の流れなのか。たまたまなのか。
都会でスイミングスクールに週2回でも3回でも気軽に通える環境とは全く違います。

あなたの住んでいる地域の子どもたちはどんな感じですか?

世の中全般としては、少しずつ行動制限が緩和されていく今のタイミングだからこそ、改めて大人のみなさん(子どもも一緒に)は意識を一段あげて遊びと危機管理の準備しておく必要があるのではないでしょうか。

世代を超えた川遊びの面白さや知恵、段階を踏んで危険を理解し、自他の能力を自覚し、共有したり、支えあっていた時代は、ほぼ終わりました。

(たまに特殊な例もありますが、それは特別なんだ!と自覚してくださいね。私は5歳から富士山に登っていましたが、それも麓からバスを使わないで登って降りていました。それが普通だと小学校のある時期まで思い込んでいました。。。)

とても残念ですが過去の幻想を捨てましょう。
世代も地域も越えて、すでに大きな断絶があると思っていただたほうがよろしいかと思います。

もうちょっと大丈夫って言っているから、変わらない。
そのままのほうが楽だから。

でも、「経験こそ人生の糧」です。
子どもたちにとって必須だと私は思います。

「危ないことは面白い」です。
やってみなければわかりません。

一人一人が「ケガをする権利」もあります。
でも、何でもありではありません。

「危ないことを知らないほうが危ない」です。

何もせずに膝を抱えて座っていればいいのかな。
室内にいれば安全なのでしょうか。

大人が、親が、先生が一緒に行きましょう。
遊びも勉強もトイレもね!って。ずっと続けられますか。
私たちのほうが先に逝くんですよ。

責任者、担当者が見守っているはずの24時間奴隷生活。
大人が促したり、見てないとできない、やらないって、
生き物としてどうなの?

ヒトの野性はどこへ行ったのでしょう?

最近は、暑い日が5月、6月でもありますので、川に入りたくなることもありますね。それもアリですが、死なない一線の準備OKですか?

7月~8月(梅雨明けから夏休み)には水に触れる機会が物理的に増えて事故件数も集中してきます。

水泳が得意だから?
大人がいるから?
海でサーフィンやっているから?
ちょっとの水遊びだから?
浮き輪があるから?
保育士の資格があるから?

大丈夫ではありません!!

【検証動画】水泳 元全国2位が川で泳いだら・・・

ね。
そうでしょ。

最悪の想定している?
それで、どんな訓練しているの?
あなた独りで予防、救助、救急、搬送、全部できるの?
携帯電話、通じる?

目の前で人が流されていたら、傍観する人がほとんどでしょう。
軽いパニックになっているから、それで普通です。

すぐに自分が飛び込むのは狂気の沙汰ってわかっている?
何人が死んだら解るのでしょうか。
泣いても解決しません。

世の中は不思議に満ち溢れています。
いっぱいある楽しいこと、もっと一緒にやりたいじゃないですか。

服装の点で、まずは「ライフジャケット」の着用をお勧めします。
水辺で遊んでいるだけのはずが、いつの間にか膝まで入り、泳ぎ始めたらって、、、よくある話。

子どもがライフジャケットを着用して、川で流されて、助けようとした親だけが溺死したという事例もあります。

子どもが動きにくいから、ライフジャケットを嫌がる?
お父さん、お母さんは子どものころ、そんなものを着けなかった?

そういうことも多々あるでしょうね。
いらないよね。
それも理解と共感をもって受け止めます。

でもね、時代は変わったんですよ。
凄まじい気候変動も実感されていますよね。

川は生身でそれを受け止めている地球の血管です。


最近、川の中に潜ってみたことある?
流木も地形も、昔のまんま動いていないの?

都会の川も源流の川も一緒です。
汚いとか奇麗だとか言う前に、
同じ川の「流れ」なんだという出発点を忘れていませんか。

「子どもをまんなかに」という言葉だけが独り歩きしがちな現状に危機感を覚えます。

子どもの意思を尊重する?
多くの人で相談して決まったから?

水辺の自然は人間の都合なんておかまいなしです。
人の思いとか、準備とか、お題目はどうでもいいんです。

死ぬときは静かに沈みますよ。
怖い人は片目つぶってでも見て!

【動画】「子どもの溺水がいかに気付きにくいか」実際に見るとよくわかってゾッとする事故防止に役立てたい映像

静水のプールでさえ、大人がいてもこの有様です。
では千変万化の自然の河川では?

事故が起きたことを「想定外」と言うのでしょうか。
「大丈夫だった」って思いたいでしょうがね。

「つい、うっかり」とか、「知っていたけれど、できない」、
そんなこと沢山あるのが人間です。

あなたも私も「ヒューマンエラーの塊」です。

「親(大人)は何をしていた?」とか、
「目を離した?」とか、他人事で批判したり、
誰かのせいにしたい人ばかりになりがちですが、だから何?

あなたは、今までの繰り返しや現状を解っていて、
子どもたちに任せているのでしょうか。

それだけの関わりや経験を積んできているのかな?

どれだけやっても終わりはないし、完璧もないのですが、
大人の「エエカッコシイを優しさとか愛情とか自主性尊重とかに転換して」、高みの見物?

子どもたちに押し付けているだけじゃ?

いつか死ぬよ。そうなんだけど。
今じゃなくても良いんじゃない?

本当に「子どもたちを真ん中に」というのは、大人が子どもに媚びることでも、放置することでも、自分の経験を押し付けたり、命令することでもありません。

子どもが真ん中!その真意を考えませんか?

「人類の未来に向かって!」とか大げさには言いません。
こそばゆ過ぎる。。。

家族や身近な人の輝きや幸せ、希望が子どもたちの存在にある。だから自分の子どもだろうが、近所の子どもだろうが、関係ありません。

大人目線をやめたら、私たちも誰かの子どもですから。
同じく私たちの存在感も尊重されてきたから、今がありますよね。
誰かに愛されてきて生かされている。

さて、「ライフジャケット」の選び方。
安物買いの銭失いどころか、命を失わないために。

小学生ぐらいまでは、脱落防止のために必ず股下を通すベルトがあるものを使用しましょう。

機能は向上しているが、ここでも人間だから、らららー。
着用時の点検も2人でダブルチェック忘れずに。
子どもを2人組にしてバディーで動くのも効果的。

ライフジャケットに、仲間の存在、これは川遊びにおける水難事故防止に役立ちます。車に乗るときのシートベルトと同じだと思っていただければ。

全国でも3本の指に入るほど水難事故が多い岐阜県では、
様々な取り組みや啓発に力を入れています。

◆水難事故等に関するQ&A(よくある質問)

これだけシツコイぐらいに書かなければ!!という心の叫びのような回答に鬼気迫るものを感じます。
愛の形は人それぞれ。


観光客だけではなく、地域住民においても身近な川とのおつきあい、楽しみ方を学んで、子どもたちが健やかに笑顔で成長していけるように、お役立てください。

「No More水難事故」

https://www.kasen.or.jp/Portals/0/pdf_mizube/suinan_2020.pdf

ちょっとの風邪ぐらい、ひいたっていいじゃないか。
免疫は大事とか言いながら、発熱は一大事だってさ。

子どもたちに(大人も)「自然は危ないから近づくなって」のは、「生きながら死んでてよ!」というのと同じです。

文句を言う前に、自分ができる理由を探しなさい!
まだまだ、できることがあると気づく「夏至」であった。

座学(オンライン&現地出張)や、体験実習、講演など、
ご要望ありましたらお声がけくださいませー。

はい。ブーメラン!!!
おわり。

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