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「withコロナ」によって加速したオンラインイベントを成功させるコツを考えてみた。

こんにちは。「STAY HOME」ライフいかがお過ごしでしょうか??🏡

昨今、コロナウイルスの影響でオンラインイベントやオンライン飲み会、デジタル空間のコミュニケーションを楽しむサービス(以下:オンラインサービス)の需要が日に日に高まっているのをうけて、私の経験から、
オンラインイベントを行うにあたっての最適な体験設計のポイントをお届けしようと思います。

ちなみに、一方的な情報配信的なオンラインイベントではなく、
インタラクティブなコミュニケーションを視点に考えてみましたので、
今までオンラインイベントを行ってきたひと、これからオンラインイベントを行うひとに少しでも参考なれば嬉しいです😉👏

オンラインイベント:Webセミナーやオンライン飲み会など、オンラインツール(Zoom、You Tube Liveなど)を使用して複数人と同時に繋がり、コンテンツをライブで配信するイベントとします。

※前半はオンラインサービスの紹介、後半は体験設計のポイントです。

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【オンラインサービス一覧】

まずはオンラインイベントで使える配信サービスをいくつか紹介します!

▼ よくよく使われているサービス

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・zoom
よくよく使われているサービス。イベントではビデオウェビナープラン(有料)を使うことが多い。100人規模のトークイベント、参加者とチャットやQAでコミュニケーションをとるイベントには十分な機能がある。セキュリティ問題が改善されればユーザーの認知度含め最適なサービス。
※人数が多い場合はYou Tube Liveと連携して配信する方法もあり。

公式サイト:https://zoom.us/jp-jp/webinar.html

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・You Tube Live
こちらもよく知られたYou Tubeのライブ配信機能。配信前にアカウント認証(1日程度)を行えば誰でも無料で配信が出来る。視聴者にとってもアクセスしやすく途中から参加しても映像を始めから観ることが出来るのでユーザーにとって嬉しい。ただし、チャット機能がないため、イベント中は外部サービスと連携してコミュニケーションをとる必要がある。

公式サイト:https://studio.youtube.com/

▼ たまに使われているサービス

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・BlueJeans(ブルージーンズ)
アメリカ発のサービス。Zoomとよく似た機能で150人規模まで同時接続可能(有料版)。管理者、登壇者、視聴者と体験画面を切り分けることができたり、チャット機能もあってセキュリティも安全。日本ユーザーは少ない。

公式サイト:https://www.bluejeans.com/

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・Microsoft Teams
まだイベントで使ってるとこ見たことないけど、今後出てくるのだろうか。

公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software

▼ 使いこなせたら体験の幅が広がるサービス

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・Remo
王道サービスでは、主催者/登壇者と視聴者が一つの画面に集まっているのに対して、Remoはバーチャル空間上に個室をつくることができるサービス。
グループに分かれてワークショップや議論をするイベントには最適。
※詳しくは@kuritaさんの紹介記事をご覧ください。

公式サイト:https://remo.co/

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・Spatial.chat(スペーシャルチャット)
こちらは王道ともRemoとも違い、より自由かつシームレスに主催者と視聴者(参加者)が交流できる設計になったサービス。
画面上で近くにいる人ほど声が聞こえたりアイコンが大きくなったり。
ウェビナーのようなオンラインイベントではなく、参加者全員が自由に交流するイベント向きなサービス。
※詳しくは@黒田 悠介 / 議論メシさんの紹介記事をご覧ください。

公式サイト:https://spatial.chat/

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・cluster(クラスター)
こちらはWeb上に3D空間を作ってイベントが行えるサービス。
参加者はアバターを使って3D空間を動き周り、参加者とチャットでコミュニケーションとったり主催者から配信されるコンテンツを視聴することができる。3D空間とアバター且つライブ配信ということで新鮮さがある。
一般ユーザーも独自イベントの開催ができるみたい。

公式サイト:https://cluster.mu/

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・バーチャルマーケット
cluster(クラスター)より本格的かつクオリティが高い3D(VR)空間に入り込みコンテンツが体験できるサービス。伊勢丹など実店舗が再現されていたりアバターのアイテムなどを販売できる。一般ユーザーが簡単にイベント開催できるかは未定。

公式サイト:https://www.v-market.work/

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【オンラインイベントで体験価値を高めるポイント】

ここからが本題!
オンラインイベントをより良い体験にするために、どんな視点でイベントを企画するのが良いのか、個人的に考えたことを以下に挙げていきます。
(Levelは肌感の難易度なので参考までに)

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Level 1:オフラインイベントの代替として実施しない
初めは「オフラインイベントができなくなったからオンラインイベントをやらなきゃ」という考えでそのままオフラインのコンテンツをオンラインで実施したひとも多いかと思います。
ただ、参加者の顔が見えない、タイムラグがあるなど色々弊害があり、
オンラインではオフラインと同じ熱量を参加者へ伝えるのは難しいです。
だからまず、オンラインだからこそ提供すべきコンテンツを考えるが大切。

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Level 2:クラウドツールと連携してコミットメントを上げる
配信サービスは用途に合ったものを選ぶとして、せっかくオンラインで世界中から気軽に参加できる場があるからこそ、イベント中に視聴者にしっかり参加してもらう仕組みがあれば体験価値はぐっと高まります。
そこで役に立つのがチャット機能やSNS、クラウドサービスなど、
リアルタイムで投稿、編集できるサービスです。一方的な配信だけではなく出来る限り参加者とコミュニケーションとる方法を試してみてください。

ちなみに先日Adobeでオンラインワークショップを実施しました。
#StayHome を喚起させるグラフィック制作ワークショップを行い
参加者が作った作品をTwitterにアップして表彰するコンテンツです。
イベントレポ:https://blogs.adobe.com/japan/cc-community-designjimoto-online2-report/

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Level 3 :オンラインを活かした即行動に繋げる体験設計
オフラインイベントって参加しただけでどこか達成感があり、
そのあとアクションに移せなかった経験ないでしょうか?
私はありましたが、オフラインイベントに参加した時にその場で受けるエネルギーが高いためか、冷めた後のギャップが大きく次に繋がりにくい。
でも、オンラインイベントは、パーソナルな空間で参加できるため、イベント前後の寄り道もギャップも少ないため、イベントが終わった瞬間からアクションに移しやすい状態がある。結果、イベントで学んだことをすぐアクションに移せるものを用意することが体験価値を高めるには重要。

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Level 4:参加者に委ねることを前提とした体験設計
オンラインイベントの難しいところでもある。
全員が同じタイミングに同じ場所から同じ環境で参加しているとは限らない。なので「全員一緒に同じタイミングで」みたいなことを求めると排除される参加者が出てきます。
あえて「聴くだけでも良し、体験しても良し」のコンテンツをつくることが大切。主催者が直接一人ひとりに気配りができないことを前提に誰一人取り残さない体験設計をすることが大切。主催者が直接一人ひとりに気配りができないことを前提に誰一人取り残さない体験設計をすることが大切。

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Level 5 :パーソナライズされた体験設計
最後は、誰一人取り残さない体験設計をする一方で、一人ひとりが参加した感(自分ごと感)が薄まってしまうことに対策する必要がある。
例えば、イベント中にチャットで質問を投げかけたけど回答してもらえなかったり、誰かの質問の回答が他の人にも見えてしまうというのは、自分だけの特別感が薄まってしまう。
極端に言えば「あなたが参加していることに気づいています」「私は参加しています」を同時かつ複数人参加してるイベントでいかに一人ずつに伝えるかが大切。
これはオフラインイベントでも同じことである。
パーソナライズ感を高めることで圧倒的に体験価値は高まる。

例えば、オンラインを通して参加者のリクエストを反映した商品をその場でつくり、そのままオンラインで決済できるとか。同じ空間に複数人いるが、一人ひとりのアイコンや壁紙やエフェクトなんかをイベント中に参加者に合わせて変化させていくとか。
オフラインでは、一人ひとりに対応していると時間も負荷もかかることを
オンラインならすぐ反映できる特別感をつくる
ことが何より体験価値を高めるために重要である。

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オンラインコミュニケーションの可能性はまだこれから。

コロナウイルスの影響でオンラインサービスを活かしたセミナー、エンタメイベントなど、SNS以上にオンライン(デジタル空間)上でのコミュニケーションの在り方はこれから本格的に進化していくと思います。

個人的には以下領域については引き続き注目していきます。
・バーチャルマーケット(VRChat)などのVR空間を活かしたイベント
・ライゾマティクス「STAYING TOKYO」を始めRemoやSpatial.chatなど
 2D空間でインタラクティブに体験できるサービス
・音楽フェスや美術館巡り、ファッションショーなどカルチャーイベントのオンライン体験への移行

最後に、
私が企画運営に携わっているでもDesign Jimoto、Offersでもオンラインイベントを開催していきますので是非チェックしておいてください😊👍


◾Adobe Design Jimoto(デザインジモト)https://blogs.adobe.com/japan/serialization/designjimoto-event-series/

◾エンジニア、デザイナー複業プラットフォーム「Offers」

END.

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Twitter:@takuyanishi24

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