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期待と心痛
どんな時も、言葉はそばにいてくれる。あるときは暖炉のようにやさしく。あるときは光のように眩しく。あるときは雷鳴のように激しく。
僕もいろんな局面で言葉に救われてきたひとりだ。これからnoteでは僕が好きな言葉を読んでくださる皆さんと共有してみたい。もしよかったら、お付き合いくださいね。
今回はシェイクスピアの言葉をピックアップしたいと思う。しかし、有名なセリフでも、劇的表現でもない。比較的地味というか、数多あるシェイクスピアの名言の中では平坦な部類にはいるかも知れない。
でも、この言葉に衝撃を受けたんだ、僕は。
Expectation is the root of all heartache.
期待は、あらゆる心痛のもとである。
いやぁ、もう、これはホントそうだ。期待が大きければ大きいほど、そうでなかった時の心のダメージは大きい。
ヒット間違いなし、と思って売れない時。
絶対勝てると臨んだのに、勝負がつかない時。
私も誘ってもらえると思ってたのに、声がかからなかった時。
どれも、前半にある期待が、そもそもの問題の起点となっている。
シェイクスピアの言葉は、それをシンプルに表している。
期待をどれだけ減らせるか。
期待をどれだけ無くせるか。
期待をどれだけ切り離せるか。
心にとって大切なのはそういうことだ、と教えてくれている。
たとえば、今、僕が書いているこの文章も「たくさんの人に届いてほしい」「もっと知ってほしい」「評価されたい」などと考えながら書いてしまうと、そうならないことが大きな心痛に変わってしまう。
そうではなくて、
今、文章が書けること。このような場があること。誰かに届くかもしれないこと。今までも読んでくれる人がいたことetc…
ただただ、そういった有り難さを感じながら、「読んでもらうのを求める」のではなく、「機会や境遇に感謝する」ことが大切なのだと思い至る。
もちろん望む結果を出すために日々積み上げていくことは大切だけど、でもそこからも離れて、日々積み上げることに喜びが見出せたら、自分の外に期待を置くことが無くなれば、心はとっても軽くなるんじゃないか?
そんなことを考えていたら、僕の脳の中でシェイクスピアと老子の名言、「足るを知る」が出逢ったよ。
PS.強さの磨き方、出せただけでも、相当嬉しいのです。
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