#140 セルフプロデュースとは?
皆さんおはようございます!
予想通り、ロックダウンが再度15日間延長されました。
どこを目指してロックダウンという政策を行なっているのかが明確に提示されていないので、ラオスの人たちもようやく苦笑いを浮かべ始めた感じです。
数あるスポーツのうちから何故か「ゴルフは許可する」という文言がわざわざ追加されたのがなんだか色々と想像させられてしまいますが(そこそんなに正直に説明しなくても…)
考えても仕方ないことは考えずに、また気持ち新たに15日間を繰り返したいと思います。
さて、今日は昨日お話をした評価という部分の続きとして、セルフプロデュースというのを話したいと思います。
そもそもセルフプロデュースとはなんでしょうか?
プロデュースというのは自分のことを売り込んだり、アピールするようなイメージですよね。
それにセルフという言葉がついているので、自分で行うことなのだろうと予想できると思います。
まさにその通りなのですが、
どうやって?どのように?という部分ではテクニックが必要だと思います。
セルフプロデュースとは、「自己演出」や「セルフブランディング」とも呼ばれ、自分が持っている個性や強みを分析し、それらを戦略的にアピールしていくことです。
例えば、「仕事ができるスマートな人になりたい」「明るく周囲から愛される人になりたい」といった「なりたい自分」を具体的にイメージします。それに対して、足りない部分や活かせる能力を分析し、理想の自分へ近づけるように努力します。
大切なのは、必要以上に自分を良く見せたり、個性を隠そうとしたりしないこと。目指すべき指標があるのは良いことですが、自分本来の強みを出せなくなってしまっては元も子もありません。自分と他人は別であり、別の魅力があるということを念頭に置いて、セルフプロデュースの方法を考えましょう。
https://www.adecco.co.jp/useful/work_36
このように書いてあります。
今回僕が注目するのは、上記にある「足りない部分」ではなくて「自分本来の強み」にフォーカスして読んでいただきたいと思います。
人間、誰しも得意なことと不得意なことがあると思います。面白いですよね。ある部分ではすごく生き生きしている。でも、苦手なものの前になると同じ人には思えないくらい違いが出てしまったり。
その得意なことの中に「これなら誰にも負けない」という自信を持ったものがあったりしませんか?
僕にもそういうものがあります。
そして、反対に「これは出来ない…」というような不得意なものもあります。
むしろこの出来ないことの方が多いのが普通だと思います。
だけど、この出来ないことばかりに目を向けて、改善をしようと取り組んでいませんか?
それ自体は良いことです。出来ないことにトライする姿勢から学ぶことはたくさんありますね。
そこに取り組むことはとても素晴らしい事でもあります。自分がさらに成長するために出来ることが増えるのは幅が広がります。
でも、尖っている部分をより鋭く磨いていくという作業こそがあなたのキャラクターをより輝かせる近道であると思っています。
今回は出来ないことに対して取り組むということは一旦置いて、できることを最大限に取り組み、得意を発揮するということに目を向けてお付き合いください。
先日、サッカー日本代表の試合が行われましたね。史上初の兄弟対決ということで話題になったと思います。
この代表の選手の中で、セルフプロデュースがすごい上手だなと思う選手がいます。
それは長友佑都選手です。
長友選手というと、
サイドを何度も走り回って、スピードがあるし、体も強い!!
そんなイメージが浮かびましたよね?
強靭な肉体、体力が売りですよね。
名前を言われた瞬間にパッとこれらのことが浮かぶんじゃないでしょうか。
逆に長友選手が苦手なところはなんだろうか?
と考えると実は余り浮かばないです。
何故でしょうか?
それは、彼が自分の得意な部分をしっかりと理解して、それだけに集中できるように取り組んでいるからだろうと僕は思っています。そして、自分がするべきではない、もしくは他の選手に任せた方がうまくいく部分はそこに任せている。
「長友佑都はこういう選手だ!!」と自分の商品説明をバシッと決めている。
ある時期に、ミドルシュートの意識とかがすごく高くなっていたのは海外ではそのできる範囲というのも増やしていく(得点機会に絡む)というのも必要だったからだと思います。本当に進化の著しい選手ですごいなと思います…。
要は俺の使い方はこうだよと。
使用方法が明確に、わかりやすい。長友佑都という説明書を開くとシンプルにわかりやすく書いてあるという感覚です。
こう使ってください。
だけど、こうは使わないでください。
自分が何で勝負するべきなのか、反対に何をしてはいけないのかを理解していることが長友選手の素晴らしい部分の一つだと思います。
子供の頃のことを思い出しました。
上手くなりたい!!
そんな気持ちで書店やYouTubeでたくさん情報を収集していませんか?
僕は昔、足技のテクニック本をたくさん買ってました。でも、今自分は試合中に一切それらから得たものを使いません。
たしかに足技はいくつか出来ます。
でも、自分という商品を販売するときにそれが売り文句として使えるとは思えませんでした。
僕のサッカーの技術で勝負できるのは「体力、フィジカルコンタクト、左足のキック」これくらいだと思います。
それがわかっているならそれだけで勝負すればいい。自分の勝負ができる環境に相手を引きずり込めばいい。
たくさん自分にできないことを認めさせてくれた先輩方がいます。そして、出来ないことを教えてくれて、僕にできることを教えてくれました。
「お前はこれ下手くそだけど、左足のキックに関しては本当に上手だよな!」
そんな言葉に僕は可能性を感じました。
ああ、自分にできることを発揮するために何をするべきか。
左足でボールが蹴れるようにトラップ(ボールを止める)する必要がありますね。
それができるように体の向きや相手との駆け引きが必要ですね。
決定的な仕事ができる位置でボールを受けられるように、そこへ侵入する必要があります。
などなど、強みを発揮するために準備をすることを考えられました。
そして、自分にできない部分はどうするか?
潔くできる人にやってもらいましょう。
俺はこの部分では負けないから、お前はこの得意な部分で勝負してくれ!
それでいいと思います。
むしろ、そういう仲間を持っていることも実力のうちだと思います。
新たなチームとの契約を目指してトライアウトなどにいくと、15分くらいしかプレーをする時間を与えてもらえないこともあります。
その15分間で出来ることなんて本当にひとつか2つです。
だからこそ、自分を整理しておく必要がある。
何ができて、何が出来ないのか。
そしてこれは言い換えると、
何をするべきで、何をしないべきか。
自分の魅力を一言で説明してください!
そう言われたときに言えますか?
そして、それを相手に伝えたときに、頷いてもらえるでしょうか。
それが一致するとき、
セルフプロデュースに成功していると言えるでしょう。
出来ることを増やすことより、出来ないことをやらない選択をしていくことが必要かもしれません。
それぞれが、それぞれの得意なことを理解して、不足する部分をその分野が得意な人が補えるチームは強いと思います。
苦手なことは苦手なんです。
でも、得意なことだってあるでしょう。
だったらそれを全力で発揮できるように、自分を周りに理解してもらいましょう!
それを伝えていく、見せていく。
そうする事で、周囲の人たちもあなたの活躍する場所を理解し、その部分で全力を発揮できるように支えてくれるでしょう。
自分の得意なことを見つけましょう。
そして、自分の不得意なことをやらない。
日本では出来ないことをできるように改善するような指導が多いと思います。
でも、出来ないことはできないと理解することも必要ではないでしょうか?
その分、得意な部分に目を向けて、それを遺憾なく発揮してもらえる環境を用意してあげることも大切なことだと僕は思います。
そして、最後に…
サッカーではわかっている事でもそのフィールドから離れて立ったときに
学びたいという意欲から「出来ないこと」にもなんとかトライをしようと試みていることがあります。それはいままでのやらなければできないし、やればできるのかもしれないという経験からくるものだと思います。
しかし、ときとしてそれを学びつつ得意な人に任せて、自分が持っているサッカーでのパワーや経験をより発揮できるような形で置き換えられれば良いのだろう、と自分自身も書きながら思ったところであります。
それではまた明日!
今日もここまで読んでいただきありがとうございます!
ここでいうピッチ内での技術という表現が非常に大切な要素だと思います。
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