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見えなかった?不調

人間の身体に起こっていることは本人しかわからない。

常に納得する原因や理由を探してしまう。

僕の場合は事故にあって右足を大きく損傷した。脛の骨が3分裂しているのだからとても大きな怪我だ。

そんな怪我をすれば誰だって具合が悪くなったり、やる気がなくなったりするだろう。

事実、いろんな選手と話をしていても同じように「無気力」に陥ったという。

僕は事故にあって衝突するまでの記憶はあるけれど衝突してから少しの間の記憶がない。
気づいた時には右足が折れていて、目の前の車から女性が降りてきて僕の状態を確認して走り去った。

そして、その後また病院で足の検査をするときには僕は普通に会話をしていて、病院の選択やあらゆる対応を自分で行なっていた。

そして、足以外には痛みも傷すらもなかった。
そこから入院してベッドに寝たきりの生活。

そして数ヶ月経ってからあらゆる異変が生じた。どんどんと症状は強くなって、広がっていった。

何故だろうか?
もし、頭部や頸部に損傷があれば事故後すぐに何かしらの症状が出るはずだ。

症状が出なかったからこそ、医者も自分自身も、心配していなかった。

先日、脳のMRIを撮った時にも大きな問題はなかった。むしろ綺麗だった。

なぜ事故後に症状がなかったのかと遡っていくと完全安静で、動いていなかったからだと思った。

脳震盪など明らかに症状があればそこをすぐに調べて何らかの処置をするだろう。

僕の場合は何も症状がなく、足の怪我のみであると誰しもが思った。なぜなら本当に普通にやり取りしていたから。

異変を自覚し始めたのは松葉杖を使って、動き始めてからだ。

先日頸部のレントゲンを撮影して、頚椎の1番目と2番目が大きくずれていることがわかった。
そうすると血流の圧迫が起こり、全身へ様々な不調が生じてしまう。

血流の流れが悪いのだから酸素の量も足りない。
だからこそ息苦しくなる。
そのズレた姿勢を整えるためにさらに姿勢は崩れる。

その状態で身体を動かそうとするために余計に負荷がかかってしまう。

頭の重さは体重の1/10と言われているので、僕であれば約8kgの負荷がいつもと違う場所にかかり続けていることになる。

骨は治ったのに動けない。

そんなことを聞けば、精心的な問題だろうと思うだろう。自分だってそう思うだろう。

動くことでさらに少しずつ、ズレてしまった。

動けないことでさらに体力や筋力が落ちて不調を感じやすくなる悪循環。

しかし、動けばまた負荷がかかる。
だからこの根本のズレを元に戻していかなければ、不調はひどくなる。

頚椎の治療を少ししたら、頭痛が弱まった。

疲れ方などは普通の体力がないとかとは違う感覚だ。だから、その何かしらのズレが治れば、きっとまた走れると思う。

電化製品で言えば、どこかしらの配線トラブルが起きている。その配線のトラブルが解消されて電気が流れるようになれば機能することができる。

足の大怪我というのと、僕がサッカー選手だということですべて精神的なもので納得がいってしまったんだと思う。

まず、足の骨折のみだというところからスタートしているから。

そもそもそれで動けなかったから、負担もかからず異変も出なかったのではないか。

僕はラオスでチャレンジしたいことがある。
ラオスのサッカーを変えることだ。それは選手でのチャレンジ、マネージメントやクラブをプロデュースすることなどさまざまな角度からできると思う。

だからこそ、復活したい。
新たに進化したい。

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