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なぜ働いていると本が読めなくなるの

今回取り上げるのは、文芸評論家で作家の三宅香帆さんの著書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」。この本は、社会人になると読書時間が減ってしまう理由を明確にし、その解決策を提供する一冊です。働く皆さん、学生時代のように趣味や読書を楽しみたいと感じたことはありませんか?この本を通じて、その理由と対策を一緒に探っていきましょう。


1. 仕事に全身全霊で取り組むことを美化しすぎている

解説: 多くの社会人は、仕事を最優先に考え、友人や家族との時間、さらには自分の趣味の時間を犠牲にしがちです。全力で仕事に取り組むことが美徳とされる文化が、読書時間を削ってしまう原因の一つです。

具体例: 例えば、サラリーマンが徹夜して資料を作成する姿をかっこいいと感じたり、友達との予定をキャンセルしてまで仕事を優先することが「立派だ」と思われる風潮があります。これにより、仕事以外の時間がどんどん削られ、結果的に読書の時間がなくなります。

2. 本は長く、ノイズが多いから

解説: 現代では効率的に情報を得ることが求められ、SNSやネット検索などで短時間で必要な情報を手に入れることができます。しかし、本には自分が望んでいない情報や不要な情報(ノイズ)が多く含まれていることが多く、読書が時間の無駄と感じられることがあります。

具体例: ビジネス書や自己啓発書が人気なのもこのためです。これらの書籍は、短時間で役立つ情報を提供することを目的としているため、読書に対する抵抗感が少ないのです。

3. 働いてもなかなか生活が楽にならないから

解説: 多くの人が、長時間働いても生活に余裕が持てない現実に直面しています。このため、趣味や読書に費やす時間が取れず、仕事中心の生活になってしまいます。

具体例: 特に都市部では、家賃や生活費が高く、働いても貯金や余裕が生まれない人が多いです。こうした状況では、読書に使う時間やエネルギーが削られてしまいます。

4. どうすれば働きながら本を読めるようになるか

1. 全身で働かずに半身で仕事や趣味にコミットする

解説: 全力で仕事をするのではなく、適度に力を抜いて取り組むことが大切です。週3日勤務など柔軟な働き方を取り入れることで、趣味や読書に使う時間を確保できます。

具体例: フレックスタイム制やリモートワークを活用することで、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。

2. 頑張りすぎるのを賞賛する文化をやめる

解説: 社会全体で、頑張りすぎることを美徳とする文化を見直すことが必要です。無理をして働くことが良いことだという風潮を変えることで、余裕を持った働き方ができるようになります。

具体例: サラリーマンが徹夜して資料を仕上げたことを褒めるのではなく、効率的に仕事を終わらせ、プライベートの時間を楽しむことを推奨する文化を育てることが重要です。

3. 仕事以外のことにコミットできていない状況に疑問を持ちバランスを意識する

解説: 仕事だけでなく、趣味やプライベートにもコミットすることが重要です。バランスの取れた生活を送ることで、精神的な余裕が生まれ、読書や他の趣味にも時間を割くことができます。

具体例: モンスターハンターやFFなどの新作ゲームが出た時に、仕事を休んで楽しむような生き方が推奨されるべきです。

5.まとめ

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、私たちが働きながらでも読書や趣味を楽しむためのヒントを提供してくれます。全力で仕事をすることを美化せず、バランスの取れた生活を送ることで、趣味や読書の時間を確保することができます。ぜひ、この本を読んで、働きながらでも充実したプライベート時間を過ごせる方法を見つけてください。


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