見出し画像

授業に対する生徒の思いを知るために

英語科教育法IIの振り返りを一週分抜かしていたことに気づいた。

今回の(大きな)問いは「授業に対する生徒の思いを知るためには何ができるか」

生徒からのコメントを受け付ける

学生らは主に大学での経験からミニッツペーパーなどの学習者側から先生に何かを伝えることのできる機会・媒体を用いることを挙げた。
ミニッツペーパーに何を書かせるかについては、結構先生によって個性の出るところで、ある先生は「今日気づいたこと」と「分からなかったこと」、別の先生は「質問があれば」、また別の先生は「好きなことをどうぞ」のスタンスらしい。
なお、今期の私の授業では基本的に「今日の理解度」「今日の努力度・集中力」を5段階で自己評価してもらい、加えて「今日できたこと」と「質問・教員への提案・要望など」を自由記述で書いてもらっている。
「質問・教員への提案・要望など」には全然授業と関係ない呟きを書いてくれる学生もおり、私もそれに合わせて返事を書く。
私は割と「授業に対する生徒の思い」を知るためにコメントシートを使っているが、「授業と関係ないことも含め生徒のことを知る」という目的で使っている先生もおり、(同じ先生の授業でも)それがうまく機能するクラスも全く機能しないクラスもある。
ミニッツペーパー等の手法は、先生が生徒のどんな思いを知りたいかということでコントロールするのは結構難しく、むしろ生徒が先生に対してどんなことを伝えたいと思うかに大きく左右される気がする。

「この先生には言える」

授業が生徒にとってどういう経験になっているかを知るために、生徒からの授業に対する(批判的な)コメントを言ってもらえるような先生である必要がある。
学生は「学生から得た情報から即改善してくれる」「批判的なコメントを公開する」という先生の授業には色々と意見を言いやすいという実感を語ってくれた。

生徒からのコメントをどう取り扱うかという問題とはまた別で、生徒との関係性も大きく関わる。(特に若い先生は)生徒と何でも言い合えるぐらいの関係性になることで、色々な想いを率直に言ってもらえるのではないかという意見があった一方で、「仲が良くなりすぎると、逆に言いづらいかも」という声もあり、(そういう感覚の欠如している私には)とても新鮮な発想だった。

生徒ありきで授業を改善できるようになってくれれば、改善すること自体はそう簡単ではないとしても、改善する姿勢をしっかり持てるようになってくれれば、私としては本望。

そしてできれば、私の授業に対しても、もっと批判的な意見をぶつけられるようになってほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?