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自分は超人じゃない、一般人と理解した【第474回 読書会開催レポート】

 全9回での開催となった『戦略的ビジネス文章術』モーニング読書会。10/22(日) am5:30より最終回(第9回)を、21名様で開催しました。今回は第2部 文章マネジメント術を振返り、後半に著者の野上英文さんをお迎えして、参加者さんからの質問に答えていただいています。
 野上さんとの質疑応答で、自分は一般人なんだ!とショックを受けたことで、これまでの書くことへのモヤモヤが晴れました。秋晴れの中、スッキリした気持ちで終えることができた読書会でした。


みなさんの参加目的

 参加者さんの参加目的は様々です。一人ひとりのゴールが達成できた読書会となりましたでしょうか。

  • 速く分かりやすい文章力を向上する習慣を知りたい

  • 久しぶりの読書会を楽しみたい

  • 校正スキルを高めたい

  • 文書作成の行動パターンが定まる

  • 伝わる文章・伝える力を得たい

  • 自分と違う視点を得たい

  • 明瞭な文章の書き方を知りたい

  • 書くことのパワーを貰いたい

  • アウトプットのきっかけにしたい

  • 書くのが億劫にならない方法を知りたい

  • キャッチコピーを考えたい

  • 本書のフレームワークを理解したい

  • 文章術について、新たな情報を得たい

  • 文章の書き方について、新たな気づきを得たい

  • ロープレが上手くいくコツを知りたい

グループ対話:伝わらないのは、○○が足りないから?

 第2部の内容は文書作成の全工程にわたります。なので、参加者さんに「文書作成の悩み」をまず書き出してもらい、その課題を解決するヒントを本から探して対話しました。
 たくわんのグループでは「書いた内容が相手に伝わらない」という話題が中心です。相手に伝わらないのは、読み手の背景や状況への理解が足りないことが原因ではないか?それは、第3章の「3A分析」のフレームワークで解消できそう。つまり、書く前に読み手の理解目指すゴールを明確化し、言葉の温度感に注意しつつも、本音で表現することを大切にということでした。
 たしかに、相手に期待する行動をしてもらうために、忖度せず本音・本気が伝わる表現を入れたいものです。

野上さんとの質疑応答に、深い気づきがありました

 読書会の後半は、著者さんへの質疑応答を受け付ける45分間です。短い時間ですが、8つの質問に一つひとつ丁寧かつ含蓄のある答えを頂きました。それぞれの質問と野上さんの回答を、順番に要約して紹介します。

①ケアレスミスが多い人は信用されない

Q:ケアレスミスを減らすために、どのようなことが有効か?

A:伸びる人・伸びない人に顕著な差として、人に頼る前に、自分で誤字脱字などの最低限のチェックができているか という点が大きい。アウトプットにどれだけ時間を掛けたのか、不十分な場合は読めば大抵はすぐに分かってしまう。自分が最後の防波堤だという意識で校正・校閲に取り組むことが重要。

②心地よい文章を書き写すことで、文章力は鍛えられる

Q:文章力の研鑽として、どのようなものを読むのがよいか?

A:自分が心地よいと感じるものをインプットする。また、ターゲットとなる相手が好む文章も抑えておくことが重要。インプットの方法でおススメなのは、良いと思った文章を書き写すこと。上手い人の文章をトレースすることで、自然と文章力がつく。

③メール件名の変更ルールは相手にあわせる

Q:メールの往復で、件名と内容がズレてきたときに、件名は直すべきか?

A:件名の変える・変えないは、相手にあわせて切り替える必要がある。相手が不快にならないなら、状況に応じて件名を変えた方が親切。

④子供の文章力UPに、小学生新聞の「天声こども語」学習ノートがおススメ

Q:子供の文章力向上には何が有効か?

A:手前味噌ですが、小学生新聞の「天声こども語」学習ノートがおススメ。書き写した文章の中で、知らない言葉は抜き出して、辞書を調べて書くことで、語彙力が伸びる。
 自由にテーマをあたえて子供が書いたものを添削する方法もあるが、親子で一対一でやると息がつまるのでおススメできない。文章添削する場合は、添削される側・する側が複数人いて、添削されるのが当たり前という環境を用意しないと関係性が悪くなってしまう。なので、親子での一対一は難しい。

⑤相手によってイメージしやすいモノは異なるので、ターゲット層の常識を把握しておく

Q:イメージしやすい言葉に置き換えるコツは?

A:抽象的な概念や新しいことを説明する際には、具体的にイメージしやすいモノに置き換えることが有効。日本だと野球用語に置き換えられることが多いが、アメリカではアメフト用語が多様される。それは、アメフトがアメリカでもっとも人気があり、誰もが知っているスポーツだから。なので、ターゲットにあわせて、置き換える用語を選ぶ気くばりが求められる。

⑥題材に興味をもって、自分なりの面白ポイントを発見する

Q:書くモチベーションを保つ方法を教えてください。

A:題材に興味を持てないと、プロの記者であってもしんどい。興味が持てない題材なら手を出さないという選択も重要。
 自分が興味を持てない題材について、仕事としてアウトプットするのは失礼な話である。どのような題材であっても、自分の中で面白いと思うポイントを見つけて、自分なりの切り口で表現してみせることで、良いものが出せる。モチベーションも続く。

⑦誰にとっても、締め切りの存在は最重要

Q:書くことを習慣化するために、おススメのルーティンを知りたい。締め切りがないと、書くことを先延ばししてしまう。

A:能力の問題ではなく、誰にとっても締め切りの存在は重要。経験を積むことで、文章を短時間で書き上げる能力は身につくが、誰でも締め切り前は慌てるものである。
 自分との約束だと人間の意志が弱い部分が出やすいので、他者と約束して、そのゴールを見て走ることが、どうしても必要となる。

⑧ターゲットとなる人物は必ず存在するので情報収集できる

Q:ターゲットが見えない状況で文章を書かなきゃいけない場合に、相手のことを考えて書くコツがあれば知りたい。

A:例えばクラウドファンディングでお金を集める場合や短期アルバイト募集など、誰でもいいという状況であっても、必ずターゲットとなる人が存在する。なので、仮の顧客像(ペルソナ)でもいいので、ターゲットを仮定して、対象の情報を集めることが有効となる。

自分は一般人、これからは安心して文書作成に取り組めます

 「⑦誰にとっても、締め切りの存在は最重要」の質疑応答を聞いて、「ホントそれな!!」と納得している自分がいました。
 誰かと締め切りを約束しないと文章を書き始められない一般人がほとんどの世の中であり、明確な締め切りが提示されなくても、文章を仕上げられる超人は希少種なのだ!!と、悟りました。
 「まったく思うように書き進められない自分は一般人だ!」「締め切りギリギリになってヒィヒィいっている自分は正常なのだ!」と、理解できたとき。なんとも言えない安堵感に、やさしくつつみ込まれた自分がいました。
 これで、まだまだ頑張れます!! \\\\٩( 'ω' )و ////

身の回りで何か発信している人がいたら、是非応援してあげて欲しい(by 野上さん)

 質疑応答のあと、参加者の皆さんに野上さんから次のとおり一言メッセージをいただきました。

 身の回りで何か発信している人がいたら、是非応援してあげて欲しい。それが、直接的にあなたの力になる。
 
感想を書いたり、コメントを返すのは、誰にとっても面倒なこと。だからこそ、発信している人に対して、感想やコメントという形で応援してあげることは、相手からの好意に繋がるので大切にして欲しい。

野上さん、朝はやくから ありがとうございます!

 たとえ、いい商品であっても、実際にレビューを書いてくれるのはごく一部のユーザでしかありません。しかしながら、多くの人の買う買わないの判断は、ごく少数のレビュー結果に左右されている現実があります。それゆえに、レビューしてくれる人の存在は、発信者にとって掛けがえのない存在となるのです。

これからが戦略的ビジネス文章術のスタートです!

 今回の読書会は 7:15 終了の予定が、振返りの時間も含めると 7:30 まで延長となりました。こうやって、開催レポートという形で改めて振返ると、とても濃い2時間であったことが分かります。ご参加頂いた皆さん、スペシャルゲストとして登壇頂いた著者の野上英文さん、本当にありがとうございます。

 全9回『戦略的ビジネス文章術』読書会をとおして、人を動かす文章作成のノウハウを学ぶことができました。これからは、学んだ内容を日々実践することで、実力に変えていきましょう!

参加者のみなさんの小さな一歩

  • 少しでも相手主体でも行動してみる、書いてみる

  • 相手を喜ばす文章を書く

  • 相手を想像する、相手について調べる

  • 「新聞」を読む

  • プロ意識(心地よい文章に触れる、自分が防波堤としてチェック、相手への配慮)

  • 仮ペルソナの設定(誰のために書くのかを常にイメージする)

  • 身近な文章にたくさん触れる

  • Amazonレビュー・モニター・下書きを今日を締め切りに一個書く

  • 野上さんのNewsPicks記事に登録してみる

  • 書き写す本を息子と選定する

  • 自分にとって心地のよい文章、どこが心地よいのか3つ挙げる

  • 新聞(天声人語のようなコラム)の書き写しをやってみる

  • 苦手な仕事ほど、立場が上位の人と締め切りの約束を結ぶことで、強制力を発揮させる

 さっそく「小さな一歩を踏み出したよ!」という参加者さんからのご報告を頂き、嬉しいかぎりです。これからも、モーニング読書会はみなさんの小さな一歩を応援します♪😊

なかなか踏み出せない一歩、その勇気をもらった曲

 記事の見出し画像 左側に応援メッセージ(歌詞)を入れました。大好きな「無職転生」TVアニメ第2期の主題歌、LONGMANの「spriral」。小さな一歩を踏み出せない僕自身に対して、勇気をもらった曲でもあります。
一歩踏み出したいとき、聴いてみてください♫

次回は10/29(日) am5:30~7:00 開催です

 次回 10/29(日)は著者の田中伸一さんにもご参加いただき、課題本「お父さん、気づいたね!」の第2章を読みます。課題本をお手元に用意いただき、ご参加ください。

今後の開催予定

 モーニング読書会では、日曜と水曜の早朝 5:30~6:45 に様々なテーマで、オンライン読書会を継続開催しています。ご興味のあるテーマの回に気軽にご参加頂けますと幸いです。

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