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経営者になるためのマインド(後編)

前編はこちら↓

天才でも一人でできることは、本当に少ない

実は、柳井さんの若い時は、経営者として全然ダメだったらしいです。

早稲田大学を卒業後、当時のジャスコ(現在イオンリテール)に就職しました。しかし、わずか1年もしない内に辞めてしまい、山口県の実家に戻り家業を継いだのです。

当時のやり方が悪かったのか、1人を除いて全員の社員が辞めてしまうという事態が起こり、崖っぷちに立たされたことがあるのです。

あの柳井さんでも、経営者としてダメな時期があったのかと正直驚いています。

私の勝手な想像では、若い時から何でもできるスーパーマンのような人だと思っていたので、、、

しかし、柳井さんは気付きます、「一人でできることなど、本当にたいしたことない」そして、経営はチームで行うものだと。

チームということは、リーダーが必要になります。

そこで、柳井さんが言うダメなリーダーは利己的なリーダーです。

本書では、リーダーとはチームを勝利に導く人であり、リーダー自らが主体的に動くこと、メンバーと目標を共有し、モチベーション管理し、言行一致で首尾一貫した人でなければならない

そこまでして、初めて築けるのが、信頼関係です。

情報過多な現代で、本当に全て一人でやろうと思うと時間がいくらあってもたりません。世界に挑戦しようと思うと必要なのは強固な信頼関係が築けたチームなのです。

ユニクロ流人の育て方

結論は、これです。

100%全力で関与すること以外に、人は変わらない

前編でお客様の立場になってを、連呼しましたが、ユニクロの上司は部下の立場にも立ちます

ユニクロの上司は、常に相手のためを思い向き合い、相手の論理と感情に集中して話を聞いてくれます。

決して、上司自身の個人的な感情や論理で、接してはいけないのです。

あくまでも、部下のためのアドバイスです。

この時、注意したいポイントが社員教育に正解はありません正解は100人いれば、100通りあり、その100通りと本気になって向き合うと言うことです。

このようなことを、本気で行うことによって、部下は気づいてくれます。

「本当に自分のことを思って言ってくれているのだな」と。

部下の立場になって、本気で聞くことができると、次に必要なのは、時には鬼になり時には仏になることです。

鬼になるとはどういうことか?

それは本当の意味で部下の未来を明るくすることです。

成果が上がらない部下がいたら、成果を上げられるようにアドバイスしないと未来がなくなるからです。

気おつけたいことは、リーダーの自己満足ではなく部下の未来のためにという気持ちです。

部下に権限を委任する

部下が育ってきたら、次にすることは、権限を与え、任せることです。

人は不思議なもので、任されたり、自分の仕事だと思ったら途端に張り切ります。

言われたことをする時は、どうしても機械的になります。しかし、部下に意見を求めて、実際にその意見が良かったら、その実行を部下に任せてみてください。

そして、その内容の隅々までに口を挟むことは決してしてはいけません

松下幸之助さん(松下電器)の言葉にもあります。

「任せて任せず」とあるように、上司は、いつも頭の中では気にしていて、部下がアドバイスを求めた時のみ対応しましょう。

もちろん事態が明らかに違う方向へ向かっていたら修正を加えましょう。

そして部下に任せることができたら、最後に最も大切なことがあります。

それは『評価』(フィードバック)することです。

上司が部下の進行具合を客観的にみて、成功しているのか、失敗しているのかを、日常会話や必要なタイミングで、その評価を伝えてあげることが大切なのです。

任せたことを評価してあげることは、人を成長させる上でとても大切な要因になります。

使命感が会社を存続させる

会社にとって一番大切なのは使命感です。

会社の存在意義を考えたことがあるでしょうか?

ない人は今すぐ、なぜ当社は存在するのか?何ために存在するのか?一度考えてみて下さい。

なぜなら、会社は「自分は本当はそうしたい」「自分の会社が本当にそうなりたい」と心から強く信じられ、自分をそれにささげるに値する程の、使命を持つことにより、それを永遠に追求し続けようとする姿勢が生まれるからです。

実際にユニクロのように使命感が持てると、すごく強固な会社やチームができると思いませんか?

ユニクロでは、これを体現しています。

最後に

ユニクロのエキスを少しばかり吸収できたのではないでしょうか?

雲の上の存在に感じた人や、自信を持って自分でもできると思った人、いろいろだと思います。しかし、心配いりません本書では、もっと詳しくどのように、行動して行ったら良いか説明されています。

最後に重要なことを一つ、柳井さんは本書の執筆にあたって、一人でも多くグローバルで戦える経営者を増やすために書いたと言っています。

ユニクロのように世界に挑戦する人は、参考にしてみてください。


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