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「自己分析」がうまくなる3ステップ

結論から言えば、「分析」って書くぐらいだから膨大なデータが必要であり、たった一日数時間、紙とペンと睨めっこしたところで出ないと思ってます。

ぼくの仕事柄、たくさんの経営者や会社員、大学生の自己分析をお手伝いしているのですが、大半の人は「自分のことを深く知りたい」と思っているわりに、分析するための素材(情報)をくれません。

正確に言えば素材(情報)を持っていないんです。

それは、これまで日常的に自分のことを振り返る時間を意識的にとってこなかったことも大きな要因としてあると思います。

自分のことを知るうえでもっとも大切なのは、自我や人格が形成される前である幼少期の記憶や体験記憶なのですが、30代・40代になって自分が幼稚園、小学校のときにどんな体験をし、そこで何を感じたのかを思い出すのはかなり大変です。

だからこそ普段から「自分の感情が大きく動いた瞬間(泣いた・大笑いした・怒った・傷ついた)」に対して「なんでそう思ったんだろう?」と考えたり、メモを残すクセをつけたほうがいいです。

ぼくは昔から『超他人軸』で、周りから見えている・見られている自分のことや、自分がどんな人に見せたいのかを常に考えている自己分析・他人分析マニアな子どもでした。

そんな子どもが大人になって警察官になったもんだから、取調べやら職務質問などによってそれが職業病化。

警察官の仕事を通じて被疑者や被害者、目撃者の供述などを聞き続けていると、いかに人の記憶がいい加減で曖昧なものなのかも身をもって体験してきました。

だからこそ、日々の自分データ収集と記録化は欠かせないって思ってます。というか確信してます。

かくいうぼくも、起業してから自分の強みを活かして仕事がしたいと思って、約3年間定期的に(ほぼ毎日)日記とジャーナリングを続けています。

今回はそんな自己分析マニアのぼくが、今からでも遅くない!今日からできる自己分析方法をご紹介します。

① 一瞬一瞬の感情の動きをスマホに記録する

今はめっちゃ便利な時代で、スマホ一台あればメモでも音声でもすぐに記録に残すことができます。

先ほど書いたとおり、自分が何に感動して、何に怒りを感じ、何にふと興味を持ち、どんな話に無関心なのかなどを知ることは、自分の価値観や考え方に気づく上でものすごく重要な情報です。

前職で「感情は生モノ」ということを耳にタコができるくらい言われてきました。それくらい人の感情や情報は、時間が経てば経つほど鮮度が落ちていくので、後から同じ熱量で思い出し、伝えることが難しくなります。

・自分はどんな場面(シチュエーション)で、どんな人(コト)に対し、どんな感情を抱いたのか

これをサクッとメモ、あるいはボイスレコーダー機能で記録しておくことで、後でじっくりと時間をかけて振り返ることができるようになります。

② 日記をつける

日記の書き方、目的は人それぞれですが、自己分析を目的にするなら、先ほどの日中に残した自分の感情メモを見て、なぜそう思ったのかを考えながら以下のようなことを書いていきます。

・いつも同じような場面でそうなるのか【感情の発動条件】
・過去に同じような体験をしていないか【感情のルーツ】
・なぜ怒り、悲しみ、喜びを感じたのか
・その怒り、悲しみは、どうなれば(どんな変化があれば)喜び、嬉しさに変わるのか【価値観のライン】

例えばぼくの場合だと、以前一緒に働いていた社員から「たくやさんって、わかりづらいんですよね」と言われて、ひどく傷ついたことがあります。

この時の「わかりづらい」は「感情が見えづらい」という意味にとらえたのですが、これに対して『なぜぼくは、わかりづらいと言われるとこんなに悲しいのか』を深堀しました。

そうすると、中学校時代に友だちから数ヶ月間、無視されていたときに「なんで誰も自分の気持ちをわかってくれないのか」「なぜ誰もぼくのことを理解しようとしてくれないのか」と強く感じていたことを思い出しました。

これがぼくの悲しみの感情の発動条件であり、ルーツでもあるとわかった瞬間に、ぼくは誰かにとっての「言いたいこと」「伝えたいこと」をちゃんと理解して、わかりやすくしてあげられる人でありたいという感情に気づくことができました。

それがきっかけで、僕は今のコーチングやブランディングライターのお仕事をするようになりました。

③ ジャーナリングをする

ジャーナリングとは別名「書く瞑想」と呼ばれるもので、頭に浮かんだことをありのままにノートに書き出す行為を指します。特徴としてはとにかく浮かんだことを書き出していくことで、内容がポジティブ、ネガティブであるかを問わず、抽象的な文章や表現であってもOK。

つまり綺麗な文章や表現である必要がありません。

ぼくはこのジャーナリングを毎朝5:00に起きて(起きれない時もあるよ)一番最初にやります。

ジャーナリングは、自分の頭の中にあるものを一旦紙の上にアウトプットすることで、脳内がクリアになるという点でスマホのキャッシュクリア(待機中のアプリを消して動作を軽くする)に似ています。

もちろんそういう意味でも使っているのですが、他にも自己分析にめちゃくちゃ使えると思ってます。

やり方としては毎日ノート1ページ、もしくはA4用紙1枚に上から下まで埋まるようにビッシリ頭に浮かんだことや、今の気持ちを書いていきます。

それをいっさい見返したり、振り返ったりせずに寝かせ、1週間後にはじめて振り返りをします。その際に何度も出てきているワードや同じような意味合いをもつ言葉にチェックをしていき、自分の思考のクセを分析します。

1週間寝かせる理由は、毎日振り返ってしまうと翌日のジャーナリングに前日の言葉が引っ張られてしまうから。あくまで自分の無意識と純度高い感情を分析するためのものなので、1週間ないし2週間くらいは寝かせています。

ちなみにぼくのクライアントの方で、自己分析が全然できていないなと感じる人には、このジャーナリングを1ヶ月くらい毎日やってもらい、その内容を写真なりデータで送ってもらってます。

ぼくはその内容を見て分析し、文章や図解にまとめて対面セッションの際にフィードバックを行うことで、自分でも気づかない無意識に気づかせるようサポートをしたりしています。

④ おまけ

以上3つがぼくが日常的にやっている自己分析方法で、自分を深く知るためにはこれくらいの努力は必須だと思ってます。

むしろ、自分で自分のことを知ろうとする努力を怠っているのに、相手に対して「私のことわかってよ」は、あまりにもワガママ。

ただ冒頭でも書いたとおり「分析」なので、ある程度のデータ量がないと自分を客観視することはなかなか難しいです。

日々、忙しいビジネスパーソンにとって日記やジャーナリングはまだしも、それを分析するまでの時間をなかなか取れないという人も中にはいると思います。(本当に知りたいのなら、そんなこと言わずにちゃんと時間取ろうよって思いますが)

なので最近僕がこのやり方いいなって思うのが、Chat GPTを使った分析です。やり方はめっちゃ簡単で、ジャーナリングで書いた言葉をChat GPTにコピペして指示を出してあげるだけ。

ぼくはChat GPTを使いこなすプロではないので、このやり方が正しいかどうかはわからないというの前提に、やり方をご紹介すると

あなたは最高のプロファイラー(アナリスト)です。以下の言葉(記事)から、筆者の思考のクセや性格を読み解いてください。
#記事
◯◯◯△△△・・・・・・・・・

こんなふうに指示を出してあげると、AIなりに解釈して分析してくれるので、すべてを鵜呑みにするのはよくないですが、他者視点から見た自分を知るための素材にはなりうるかと思います。

ということで、以上ぼくの「自己分析がうまくなる方法」をご紹介しました。

・自分が何者かがわからないと悩んでいる人
・就活の自己分析に悩んでいる人
・日々の仕事や経営にもっと自分らしさを加えていきたい人

にとって参考になれば幸いです。

今回のnoteに関してもう少し詳しく聞いてみたい方や、自己分析に悩んでいる方がいれば、気軽にご質問ください。(無料です)

お問い合わせは、以下の公式LINEから個別にチャットしていただければと思います。


プロコーチ/ブランディングライター
谷本拓也


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