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マイナスとプラスのチーム崩壊

 アイデアをカタチにする際、チーム崩壊はが多々あるもの。けれどもいったい、それはどんな時に起きるのか?その代表的な二つのパターンを記録に残しておこう。

 一つ目の崩壊はマイナスから。チームとしてアイデアに合意し、外部に向かって提案を続けても全く評価されない時に起こる。投資家の方々や顧客から愛想をつかされ「このアイデア、もうダメなんじゃないか?」と思った時に起こり得るもの。

 例えば、ミカンの中に火薬を詰めて花火にする「ミカン花火」というアイデアがあったとしよう。投資家や顧客から「飛び散って落ちてくるミカンの破片が邪魔」「そもそも普通の花火で十分」とコメントをもらい、モチベーションが低下し、チームの空気が冷え切り、メンバーの離脱や解散へと繋がっていく。

 二つ目の崩壊はプラスから。チームとして目指す方向に合意しているにも関わらず、それを実現するアイデアの詳細で意見の対立が激しくなった際に起こり得るもの。

 例えば、「ミカンをもっと世界に華々しく」という方向性にはチームとして合意しているものの、「ミカン花火はミカン由来の材料を用いるべき!」「花火の色だけミカン色なら後は何でもいい!」と各論がバラバラになり、メンバーの喧嘩や独立へと繋がっていく。



 チーム崩壊の有名な二大パターン。一つはアイデアに対する想定外のフィードバックからチームが冷め切り消え去っていく冷却分解ケース。もう一つはビジョンに対する合意こそあれど、具体的なアイデアで対立が生まれ消え去っていく過熱暴走ケース。

 一つ目の冷却分解を防ぐためには、そもそもチームを作った段階で目の前のアイデアに対して合意するのではなく、アイデアを通じてどんな未来を成し遂げたいのかに対して合意をしておくことが対策の一つに。

 二つ目の過熱暴走を防ぐためには、方向性やビジョンに対する合意を元に、意思決定は何を優先して行うか、いわゆる決め方のルールを準備しておくことが対策の一つに。

 これからチームで歩み始める皆様の一助となることを願っています。

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