行動から未来を

「九州全県の特産フルーツを仕込んで出来上がったリキュール」が手元に届いた。趣旨としては単純明快で、流行り病で落ち込んでしまったお酒の世界に九州の魅力をぎゅっと詰めて新しい風を送ろう、というものだ。


九州のフルーツを詰め込んだリキュール

 このプロジェクトの仕掛け人は中本が北九州から沖縄までお世話になり続けている相浦さん(税理士法人TAパートナーズ 代表)。先日に福岡訪問時にプロジェクトの流れを詳らかに聞いたところ、始まりから終わりまで四苦八苦の連続だったという。

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 まず時間。九州全県の特産品を集めるため九州行脚の旅に出ることが決まったものの、相浦さん含め仲間が忙し過ぎて時間が取れず出鼻を挫かれることに。何とかして調整を重ね一日を捻出することが出来たことを受け、日が昇る前から深夜に至るまでの僅かな時間の中で九州の南から北まで全県を車で飛ばしフルーツを獲得して回ったという。

 次に配合。無事に集まった果物たちを日本酒と共に蒸留する段階に移ったものの、この果物の組み合わせ自体が前代未聞で正解の配合率が全く分からないという事態に。では最終的にどうしたかというと「きっと大丈夫でしょ!」と各種果物をエイヤで放り込んだという(笑)

 最後に味。エイヤで放り込んだが故に出来上がったばかりはイマイチな風味の透明な液体だったという。苦労を知っている身近な皆様はそれを気遣って「特徴的な味がしましすね!」という曖昧なコメントばかりを返してくれたのだとか(笑)けれども時間が経つと瓶内発酵が進んだらしく、淡く黄色に色付いてきたので気になって飲んでみると「これは美味しい!」という風に(偶然にも)発展を遂げていたという。

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 改めて振り返ってみるに、いつだって新しい変化変革を紡がれる皆様は行動を重ねる方々だ。相浦さんは北九州の門司に構えて地元を、そして九州を元気にしようと思ったからこそ、それを想いに留めず新たにお酒を作るという行動に着手した。人生で一度も作ったことがないにも関わらずだ。

 出来上がった数は100本と限りがあり、それだけで九州が元気になるかというと残念ながらそれは否だ。けれども、この物語を耳にした誰が心を鼓舞される。自分も頑張ろうと。負けずに歩んでいこうと。その連鎖の果てに夢や希望が自分たちの胸に宿り、心躍る未来の起点となっていく。それこそ誰しもに元気を届けることに他ならない。

 相浦さん、いつもありがとうございます。昨日よりも素敵な今日を、今日より素敵な明日を届けられるよう、自分も相浦さんのように行動を重ね生きていきます。

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