アーリーアダプターの正体

　アイデアを考えていると、必ずと言っていいほど登場する「アーリーアダプター」という言葉。イノベーターやマジョリティといったものを含めると三兄弟と言えるほどに仲良し。というわけで彼らをできる限り簡単に説明してみよう。

　と思ったけれども具体的なアイデアがなければ抽象度が上がってしまうので、具体例として一つのアイデアを挙げておこう。その名は塩サイダー。真冬にコタツと暖房とアイスで甘い方向に生活が振り切ってしまうからこそ、糖分と塩分のバランスで体と頭をスッキリさせる健康飲料として新しく提供するもの。

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　まずは、イノベーターの解説から。新しいアイデアに対して積極的な皆様。リスクを恐れない皆様。といった表現が時折使われるけれども、今回は「新しくないことが課題」の方々と表現したい。

　彼らは既に飽き飽きしている。コーラも飽きた。ジンジャエールも飽きた。三ツ矢サイダーも飽きた。もっともっと新しく刺激的で自分の喉を満たしてくれるものはないかと「新しいもの」を渇望して止まない。

　だからこそ、塩サイダーの知名度も気にせず、評判も気にせず買って飲んでしまう。ただ新しいものという理由だけで。糖分と塩分のバランスにこれっぽっちも興味はない。

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　次は、アーリーアダプターの解説を。新しいアイデアに対して積極的な皆様。リスクを恐れない皆様。そこまではイノベーターと同じ。異なる点は「自分自身の課題を解決できるなら」という特徴を持つ方々と表現したい。

　彼らは求めている。コーラも甘い。ジンジャエールも甘い。三ツ矢サイダーも甘い。暖房とコタツの中でアイスを食べていると、頭もぼーっとしてきてしまう。この状況を打破してくれるものはないかと「課題を解決できるもの」を渇望して止まない。

　だからこそ、塩サイダーの知名度も気にせず、評判も気にせず買って飲んでしまう。ただ課題を解決できるという理由だけで。糖分と塩分のバランスがもたらす効果に興味津々。

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　最後に、マジョリティの解説を。新しいアイデアに対して消極的な皆様。リスクを恐れる皆様。イノベーターやアーリーアダプターと真逆な皆様。それこそ「みんなと同じではないことが課題」な方々と表現したい。

　彼らは何も求めていない。暖房とコタツの中でアイスを食べ、頭をぼーっとさせ続けている。そこに何の疑問もない。コーラに飽きたこともなければ、頭をスッキリさせたいと感じたこともない。

　だからこそ、塩サイダーを誰かにオススメされて、巷でバズってやっと飲む。ただみんなが飲んでいるからという理由だけで。糖分と塩分のバランスにこれっぽっちも興味はない。

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　もっと平たく解説すると、イノベーターの方々は「新しいこと」に関心を持っている方々。アーリーアダプターの方々は「課題解決」に関心を持っている方々。マジョリティの方々は「みんな」に関心を持っている方々。アイデアをカタチにする一助となりますように。