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熱量を維持する工夫

チームの熱量やモチベーションの持続は、リーダーにとって永遠の課題だ。実際に多くのリーダーから「自分の熱量とメンバーの間にギャップを感じる」「動き出して欲しいのに動いてくれない」という声が頻繁に届く。ちょうどこの前もとある方にアドバイスをさせていただくことがあったので、それをメモとして書き残しておこうかと思う。

熱量の維持方法

モチベーションを高め、持続させる方法はいくつか考えられる。大きく分けると三つぐらいに整理することができるだろう。

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一つ目は「期待する成果(〇〇のプロジェクトを進めれば、きっと△△が得られるはずだという期待感)」。

二つ目は「仲間との連帯感(★★さんが頑張っているから、私も遅れないように頑張ろうという気持ち)」。

三つ目は「行動が生む熱量(人は行動を起こすと、自然とモチベーションが引き上げられる特性を持つ)」。

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これらを応用して、必然的に下がりゆく熱量に対抗することは不可欠だ。

熱量維持の工夫


「期待する成果」と絡めるとなれば、期待や目標の再確認のためのミーティングを定期的に開催することが重要だ。単なるToDoや進捗の確認だけでなく、目指しているゴールの共有を心掛けること。もちろんこれはテキストだけでは中々に難しいので、オンラインMTGの形を取って対話形式で取り組むことが望ましい。

「行動が生む熱量」と絡めるとなれば、まず最初にメンバーに大きな役割を任せるのではなく、最初は小さなタスクをプレゼントすることからスタートだ。小さな成功体験を繰り返すことで、自然と行動する習慣が身に付いてアクションを起こすことへの抵抗がなくなっていく。

 また行動を繰り返した結果として「仲間との連帯感」も生まれ始める。タスクが完了する度にリーダーから、チームがどれほど助けられたのか、どれだけの価値が生まれたのかを前向きにフィードバックすることで、メンバーの所属意識は更に高まっていく。

「仲間との連帯感」に欠かせない要素と言えば非公式のコミュニケーションも忘れてはいけない。業務用のチャットやMTGでは中々に悩みや不安をオープンに伝えてくれないし、関係性も強化されない。だからこそ、食事に誘ったりしてざっくばらんに話し合い絆を深めることも大切だ。

リーダーが持つべき熱

 といった風に小さな工夫たちを書き記してみたけれども、最後にリーダー自身が誰よりも熱とビジョンを持ち、それを伝え続けることが最も重要だと書き記しておきたい。そのプロジェクトに本気で取り組む姿勢を見せずして、誰が一緒に歩んでくれようか。そのプロジェクトが紡ぎ出す心躍る未来を伝えずにして、誰が一緒に走ってくれようか。

 リーダーは放火魔だ。メンバーの心に火を付け進んでいく人だ。メンバーの中に眠っている情熱や意欲を引き出し、共通の目的に向かって燃え上がる炎を作り出す役目を負う人だ。リーダーは誰よりも熱を持つが故に、「みんなの熱量が低くって」と嘆き悲しむことはリーダーの必然であり試練だ。それぐらいのことで凹んでしまうようならリーダー自身の熱量が不足していることの証左に他ならない。そんな愚痴を口にしてしまった時にこそ、自らの熱の源泉を改めて確認し、再びメンバーの心に火を付けるべき時がやってきたと考えていこう。思い描く理想の世界に向かって、仲間とともに前進し続けるリーダーに幸あれ。

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