見出し画像

却下されるカジュアル提案


謎のカジュアル相談

「もしよろしければ、カジュアルに30分程度お話できればと思っておりますがいかがでしょうか?」といった類のメッセージがLinkedinでは届くことが多い。どうしてこれが残念なものなのか、そのメモを残しておこう。

 一つ目の理由は、会話から得られるものが不明瞭だから。生活や仕事が忙しい中で、議題も何も設定されていない謎の会話に対して30分を割いて欲しい、取り敢えず私のために時間をください、と依頼され応じるのは中々無理がある。

 二つ目の理由は、相手の素性が不明だから。まず大前提として、このメッセージを送ってくださった自分と相手は面識が一切ない。もちろん相手のプロフィールを読み込めば、いったいどんな御方なのか朧げながら理解もできるかもしれないけれども、一つ一つ確認するのは中々に手間。

 三つ目の理由は、相手の期待値が不明だから。情報交換をしたいと文面上は記載されているけれども、本当は詐欺かもしれない。高額な壺を売りつけようとしている可能性もゼロじゃない。残念なことに自分には情報の真偽を見極める術がない。だからこそ慎重にならざるを得ない。

 カジュアルに情報交換という言葉は使い勝手がいい。けれども残念なことに、見ず知らずの相手からすると、「いったい何が得られるんだろう?」「そもそも相手は誰なんだろう?」「相手の狙いはなんだろう?」と考えてしまって受け入れ難いもの。自戒を込めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?