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私の黒歴史1

ノンフィクション小説
【私の黒歴史1】
※第一話無料‼️

▪︎序章

アートをつくる今の私を形成した過去。
あの過去があったから今の私がある。
あの過去がなければ、私は『表現』を
することがなかっただろう。

▪︎出会い


7年前の2017年、
私はニューオーリンズへと行った。
なぜ、私がニューオーリンズに行ったか。
そこから話さなければなりませんね。

9年前、過去世が見えるというある人物に出会いました。名前をIさんとします。

幼少期より周囲と比較され、劣等感を抱き続けていた私はその人に依存することになります。

いや、依存しなければならなかった。

私はその人が開催する『時間の法則』というセミナーや合宿セミナーに通うことになります。

要は時間の法則を学んで自分を見つめ直せば、人生が豊かになるというものらしいです。
今だから「らしい」という表現を使わせていただきます。

Iさんにお会いする度に、心が救われるような感じがしていました。
今思えば、当たり障りのないことをただ言われていたような気がします。
よく覚えていませんが…。


▪︎出発


そんな流れで

「お前は過去世が黒人だからニューオーリンズに行け‼︎金はワシが出してやる‼︎」

は?
冗談かと思っていましたが、
数日経つと指定口座に往復の交通費と滞在費が振り込まれていました。

もしかしたら過去世というものは本当にあるのではないか?
と思ってしまいました。
こうして完全にIさんに洗脳されていた私は
ニューオーリンズに行くことになったのです。


▪︎余談

因みにIさんの一人称はセミナー時は「私」、お酒の席では「ワシ」です。
セミナー後には毎回「懇親会」というものがありました。
セミナー参加者の席を回り過去世を見てアドバイスしたり、説教したりする恒例のイベントみたいなものです。
中々、アドバイスや説教を頂けないらしいです。
Iさんのお話は非常にありがたく高貴なものなのです。
いわゆる『洗脳』というやつですね。

つづく。

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