【ニュース読解】3/23日経新聞

こんばんは、フィナンシャルプランナーの黒猫文具店です。
本日は三連休明けの月曜日。充実してましたか?
本日から新聞記事について投稿していきたいと思います。前回記事もご参照ください。

■月曜日の日経新聞は総論的
日経新聞は経済紙なので、経済の動きをレポートしているわけですが、前日マーケットがお休みしている日曜日・月曜日は具体的な相場のニュースがありません。結果、総論的な記事が多くなる傾向があります。

そんな中、本日の日経一面はこれです。

主要国、新型コロナで緊急対策 GDP比最大10%

前回記事のGDPの話題が出てきました。新型コロナ対策で、各国政府が財政政策をするということです。中でも突出して多い財政政策はGDP世界第一位のアメリカ。合計220兆円程度の超大型の財政政策です。

GDPを国の年収に例えると、220兆円はアメリカの年収の9.3%、つまり一月分に相当します。日本のGDPは536兆円なので、日本の年収では40%、五ヶ月分相当のお金をアメリカ政権が景気対策で大盤振る舞いするという景気のいい(?)ニュースといえます。あくまで政策案であり、本日の米議会で取り組みを協議するとのことです。

■財政政策とGDP
昨日の記事のGDPの式に上記のニュースをあてはめてみましょう。

財政政策後のGDP=①民間消費↓+②民間消費↓+③政府支出↑+(④輸出ー⑤輸入)

コロナによる経済へのダメージは相当にあります。人の移動が制限されたり、工場が閉鎖したりといった経済活動の停滞は①民間消費や②民間投資を押し下げます。そうすると昨年対比でお金の周りが悪くなるためGDPは低くなる、つまり景気は悪くなってしまいます。そこで、政府がお金を使って政府支出を増やすことで景気を支えよう!というのが本日の記事の内容です。

■景気と株価
実際、本日は大型の財政政策発表を好感してか、日経平均株価も前日から334.95円高で引けており、やや値戻りしました。

二月末から近年あまりない規模での株価下落があり、「一体どこまで株価が下がるのか」と心配した方も多かったのではと思います。

絶対ではありませんが、暴落時における株価の目安として株価純資産倍率(PBR)があります。これは株価を純資産で割って求められる指数です。純資産というのは、ざっくりいえば株式会社が潰れて清算した場合の評価額(解散価値)です。純資産より株価が低くなるということは、株を買い占めて解散した方が儲かる水準なので株価が割安であるといえます。

この基準で行くと3月19日時点の日経平均のPBRは0.84倍つまり解散価値より16%も安いということなので、少々売り込まれているかなと感じます。

もし、財産管理上、価格変動商品をお持ちの方はご参考にして頂ければ幸いです。本日日本時間夕刻にはG20の財務省・中銀総裁の電話会談が予定されているため、景気対策の続報があるかもしれません。明日のニュースを継続ウォッチしてみましょう。

それでは明日もよろしくお願い致します!(了)