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森を冒険し、ツリーハウスに泊まった話

こんにちは!
今年の4月に拓匠開発に新卒入社したエリカと申します。

みなさんは、”椿森コムナ”をご存じでしょうか。
ツリーハウスやカフェがあり、都会に突如現れる森のような、私たちの自慢のコミュニティスペースです。

普段は土地の仕入れやまちづくりをしている私たち。
なぜここに突然「ツリーハウスを建てよう!」という発想に至ったのか、どうしてこんな素敵な空間にすることができたのか、気になりませんか?

その秘密が、千葉から結構離れた長野県の山奥にある!?と聞いて、行ってきちゃいました。

社内で評判を聞くと、「虫がすごいらしい」とか「ぼっとんトイレらしい」とか、全くアウトドア経験のない私にはこわい噂ばかりでドキドキ・・・

いざ!千葉から長野県大町市へ

しかし、百聞は一見に如かず!
社内で行ったことがある人は10人もおらず、予測からたった噂がほとんど(だと信じて)、レッツ長野県。

片道5時間は遠すぎ…と思いつつ、一年上の先輩社員2人と部長との計4人で、車に乗って出発。先輩方が交代で運転してくださり、意外とあっというまでした。

ただ、充電器等設備の整った車の方が良さそうです。ツリーハウスについてから、電源はありません。小学生くらいのお子さまなら、映画を一本観て少し一眠りしているうちにちょうど着くくらいでしょうか。

安曇野ICで高速を降り、そこに広がるのは広大な田園風景!
雨模様だったので、山に雲が低くたなびき、霧がかる様子がとても幻想的でした。
8時半ごろ千葉市を出発し、長野県大町市に着いたのは13時頃。高速を抜けてからの道のりも、複雑ではなかったです。

千年の森へ行く前に、ツリーハウスを建ててくださった社員さんおすすめのソースがけかつ丼発祥のお店へ。カツの分厚さに衝撃。すっごくボリューミーでした。

私が食べたかつ丼。先輩のソースがけかつ丼には、さらに分厚いカツが載っていました。


ついに到着!冒険の始まり

昼食場所から15分ほど進むと、「千年の森→」という小さな木の看板が。この”千年の森”こそが、椿森コムナの源流となった場所です。

ふもとから千年の森までの道は、さながらリアルインディ・ジョーンズ!
崖道をのぼっていきます。
ただヴォクシーでも通れるほど、道幅は十分ありました。

少し進むと、ツリーハウスがにょきにょき生えたゾーンが。
絵本でも見たことない不思議な風景に、目を離せませんでした。
私たちのツリーハウスはどれだろう?

森の醸し出すアドベンチャー感にワクワクしつつ(運転手は大変)、千年の森の管理人、朝重さんにご挨拶。
「森で生活し、変化を体で感じてほしい」という熱い想いをお持ちの素敵な方です。ご挨拶と支払いを済ませ、いざツリーハウスへ。

私たちのツリーハウス”パッチ”

山道を下ると見えてきたのは、ひときわ目を引く大きくカラフルなツリーハウス。これが私たちのツリーハウス“パッチ”です。

パッチワークのようだから”パッチ”という名前

ツリーハウスの下にはデッキがあり、テーブル、いす兼ブランコ、焚き火台や雨をしのげるタープなど、必要なものはおおかた揃っていました。
 
まずはガイドの鈴木さんから、森での過ごし方についてレクチャーを受けます。注意事項は漫画でわかりやすく、クマや蜂への対処法も、“動物たちから人間はどう思われているか”という視点があって森への愛を感じました。

ツリーハウスの下のデッキ。椅子がブランコ状になっていて、心地よくゆらゆら。
千年の森の方お手製のマップ。よく見ると不思議な名前の場所も。

そして鈴木さんとともに、ほそ~い道を下って水汲み場へ。
水汲み場、蛇口ではないんです。そこはさすが「自然学校」、湧き水が出ていました。

とっても冷たい!!

湧き水をタンクに汲んでいる間に、ツリーハウスに入ってみました。木のぬくもりが感じられる空間で、大人4人がぎりぎり寝れるほどの広さです。棚からは、先人たちが置いていった調理器具やちょっとした防寒マットが出てきました。

映っていませんが、壁にはここを訪れた人のメッセージが残されています

夕飯作り

一通り過ごし方を学んだら、いよいよ夕飯作り。まずは火をおこす、、ための薪を割るところから!普通のキャンプでも、ここからはやらないのではないでしょうか。

せっかくなのでやりたくて、先輩男性社員を押しのけて薪を割りました。
 

笑顔で薪を割る私

全然割れなくてめっちゃ大変!!!
涼しい森で、ひとり汗だくになりました。無事割れてよかった。

私達の夕食は、BBQ。オクラにピーマン、イカやお肉となんでも焼きました。大した味付けはしていないのに、炭で焼くと美味しい・・!
〆は焼きおにぎりと焼きそば。朝重さんには「良い選択だ」と褒められました。

おつまみに枝豆を焼いてくださった部長Yさん

森の夜

真っ暗なトイレからの帰り道、見えるとほっとするランタンの明かり

焚き火と雨音をBGMに過ごす夜は、普段ならできない話も弾みます。

これは新発見だったのですが、森の中って雨でも濡れないんです。木々が屋根の代わりを果たしてくれました。
雨が空から木へ、木から木へと落ちる音は神秘的でした。

また、夜空が青いことを初めて知りました。
トイレへ行く道は真っ暗で、電気を消すと伸ばした自分の手さえなくなったのかと感じるほどの闇。見上げると、黒い葉っぱの影の間から薄い紺色の空が見えて、「夜空って黒じゃないんだ。」と気がつきました。

そして気をつけていただきたいのが、森の夜は寒いです。8月上旬、長袖を羽織っておけば寝袋はいらないだろうと高を括って眠りについた私は、後悔しました。寒くてなかなか眠れなかった。

森の探検

動物たちの気配が感じられたであろう早朝の森の様子を書きたい・・!のですが、あいにく私が目覚めたのは朝8時。夜更かししすぎました。

朝に湧き水で淹れたコーヒーはとてもおいしく、雨上がりの森は静かで、より一層のマイナスイオンを放っていました。

朝食のホットドッグをつくっているところ

雨が降っていたため初日は断念した探検へ、鈴木さんが連れて行ってくださいました。ガイドは、学生時代に聞いたことがある植物の紹介から始まりました。これが教科書で見た先駆植物に二次林か・・!まさしく生きた授業でした。

影がかわいい。土もふかふかで、生きている感じがします。

ふいに鈴木さんが落ち葉を拾うと、その葉には何か動物が葉を食べたような跡が。見せてくださったのは、ムササビが食べた葉っぱでした。
動物の姿は見えなくとも、確かに同じ森のすぐ近くで動物たちが暮らしている気配を感じることができました。

ずっと緑が続くように見える森。しかし、生えている木の種類が場所により異なります。

「ちょっとした散歩程度なので」という鈴木さんの言葉とは裏腹に、山道はなかなかの険しさ。滑ってころびそうで、おそるおそる歩いていました。
しかし、しばらくして気が付きました。こけたって別にいいではないか。 

地面は土だし、転んでも滑ってもどこかで森が受け止めてくれる。こけるのを怖がっていた自分が馬鹿らしくなりました。後から追いついてきた子供たちは、転ぶどころか元からおしりをついて山の斜面を滑り下っていきます。なんてたくましいのだろう。

ちょっと不安になる吊り橋。

 森の探検を終え、いよいよ帰路へ。ガイドしてくださった朝重さん鈴木さん、そして一晩私たちを守ってくれたツリーハウス“パッチ”に感謝を告げました。 

私達もメッセージを残しました。こちらは先輩社員Dさん

やっぱりインディ・ジョーンズな山道を無事に抜けて町へ。この日は快晴で、昨日とはうって変わって青い空に大きな入道雲、緑が広がる美しい景色を見ることができました。

実は千年の森がある長野県大町市は、温泉郷としても有名な地。車で10分ほど行った先にある「薬師の湯」で、焚火のにおいと疲れを癒しました。昼から入る露天風呂、最高―――。 

帰りに立ち寄った温泉からの風景。のどか。

自然とともに暮らして

そんなこんなで、私たちの千年の森への冒険は幕を閉じました。

千年の森はまさしく「自然学校」。
大人にも子供にも、“自然と共生する”ことを優しく教えてくれます。

湧き水を汲んだり、ごみは焚火で燃やしたりと、自然の巡り・循環を私は感じました。エンタメ用のアウトドア施設とは一味違った、自然と生きる体験ができる施設です。

そして最初に書いたように、「椿森コムナ」が出来るきっかけとなった場所でもあります。

千葉でツリーハウスをやっちゃうきっかけになったのは、千年の森があってこそ。

もしこの記事を読んで気になった方がいたら、ぜひ長野県の千年の森へ。

千年の森は、最初に先輩方がうわさしていた通り、決して快適なだけのアウトドア施設ではありません。
しかし、ここでしかできない体験があり、唯一無二の経験が得られます。

”THパッチ”が私たちのツリーハウス!

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