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ダメダメな留学1週間を過ごしたので、せめて内省で締めたい

今週は本当にダメダメな1週間でした。
運なし、成果なし、焦りあり。

そんな1週間、せめて内省で締めくくることで、来週に焦りやストレスを持ち越さないようにしたいと思いました。

今回はダメダメな1週間を過ごしたとある大学院生の、フライデーナイトの内省の様子をご覧いただければと思います。


どのようにダメダメだったのか

あることなすこと、ことごとくうまく回っていない感触を覚える1週間でした。

前週末: 焦燥感に蝕まれる

前提として、今セメスターの授業やプロジェクトのスピードに対して少し遅れを覚えており、焦っていました。
どこかで穴埋めする勉強時間が必要そうに感じていました。

さらに今週には木曜日からはスウェーデン旅行を控えていて、その間は研究プロジェクトをお休みする予定がありました。
どこかでその穴埋めもしなければいけない。

とはいえ、前週末の土日に何かをやる体力は残っていない。
結局何かするわけでもなく、焦燥感をなんとなく抱えたまま土日を過ごしてしまいました。

月曜日: なぜか痛む心臓周辺

朝目覚めると、なんとなく胸が痛い気がしました。
はじめは「なんか寝違えて胸筋が痛んでるんかな」と思うにとどめて学校へ。

ただ時間の経過とともに、だんだんと痛みを強く感じるようになりました。
ちょうど痛みの箇所が心臓周辺だったこともあり、帰宅後に寮のフロアメイトに相談。

翌日にかかりつけ医の診察を受けることにしました。

火曜日午前: 授業をはや抜けし、デンマークのかかりつけ医へ

デンマークの保険証(イエローカード)には、総合診療をしてもらえる「かかりつけ医」の連絡先が記載されています。
朝一で電話してかかりつけ医の診察を予約。お昼前に診察を受けました。

「左胸部に痛みあり、筋肉か肺、もしかしたら心臓あたりに何かあるかも」ということを伝えると、心音を聞いてもらいました。結果は問題なし。
私もスマートウォッチで心拍チェックなどをしており、この診察には違和感はありませんでした。

続けて心電計電極の計測をしてもらい、複数の先生方にみてもらったところ

『Pericarditis の可能性あり。処方箋を飲んで1週間安静に過ごすこと』

という結果をもらいました。

何それ?

調べてみると、どうやら「心膜炎」とのこと。

聞き覚えのない症状に少し動揺を覚えつつ、
かかりつけ医からは kind of muscular pain という説明もあり、緊急入院などの事態にはならない程度の症状なのだなと理解し少し緊張が和らぎました。

ただ、この時点で木曜日からのスウェーデン旅行をキャンセルしなければいけない状況だけは明らかでした。

火曜日午後: スウェーデン旅行、無念のキャンセル

診察結果を研究プロジェクトメンバーと旅行メンバーへ共有。
今回のスウェーデン旅行は2ヶ月前ぐらいから友人と計画を練っていて楽しみにしていたこともあり、とてもツラい体験でした。

また、この日予定していた打合せも1件欠席に。これもツラかった。

また万が一の事態を考えて、寮のフロアメイトと家族にも事情を説明して、緊急連絡体制を整えてから床に着きました。

水〜金曜日: 捗らないリモートワーク

水曜日
無事に起床。痛みは少し和らいだものの継続している感じでした。

はじめてフルタイムの休日をもらいました。
幸いにも授業はなかったのですが、研究プロジェクトの作業にあてる予定の日でした。

グループメンバーよ、すまん。

薬を飲み始めたのと休んだこともあり、少し痛みが和らいできた感触を覚えました。

木曜日
とはいったものの、前日から痛みは変わらず。Muscular pain ならもう少し痛みが引いても良さそうなのに、と感じました。

元々この日は旅行の初日。研究プロジェクト作業予定日を調整して計画していました。
旅行がキャンセルになってしまいやることもないので、在宅で休み休みプロジェクト作業にあたることに。

度々 Teams で電話を繋いで認識を合わせながら作業をしたのですが、対面作業と比べての認識合わせの難しさを実感した次第です。

金曜日
前日と痛み変わらず。

悪化はしなかったので緊急症状ではなさそうという認識になりつつ、疾患として「心膜炎」以外もあり得るのでは、と考え始めるに至りました。

木曜日と同じようにリモートで作業しましたが、あんまし進捗が生まれないまま1週間が終わってしまいました。

振り返るとーーー!
この1週間…!! 何の成果も!! 得られませんでした!!

読み返すとかなり緊迫感のある場面

せめて内省でマイナスを減らしたい

成果の代わりに手元にあるのは、原因のよくわからない心臓周辺の痛みと、1週間の虚無感。焦りとストレスといったところでしょうか。
こういう負の感情を長引かせると良くないことは経験上よく知っています。

こういうとき、私は内省という作業でストレスを減らすことをよく試みています。

普段は紙のノートなどに書き出したりするのですが、留学中の経験共有もかねて今回は Note の記事として公開しようと思います。

内省では「ストレス自覚症状の振り返り」「ストレッサーの特定」「その解消策の検討」を主に行います。

ストレス自覚症状の振り返り

以前の Note 「わたしのストレスマネジメント」に、ストレスを感じているときの私の自覚症状について書きました。

ストレスを感じているとき、最近では以下の症状がおきます
- 夜更かし
- 片付けができなくなる
- 無意識に、YouTubeのリール動画などをずっと見てしまう
- 人に会いづらくなる、連絡が遅くなる
- 睡眠時に、中学の部活の顧問に叱られるなどの悪夢を見る

Note「わたしのストレスマネジメント」より
https://note.com/takuroumi/n/nd14c7415145c

思い返すと、ここ2週間ぐらい「片付け」が億劫になっていましたし、
特に火曜日以降は「悪夢」以外の全ての症状が出ていました。

ダメダメな1週間を送ると、こうも心は悲鳴を上げるのかと改めて思った次第です。心が叫びたがっているんだ。状態

「ここさけ」観れてなかったなと思い出しました
「あのはな」は秩父巡礼して映画も観た、推しのアニメです

ストレッサーの特定

やはりストレスを感じていたなと判断できたところで、原因となっているストレッサーの把握を試みます。
ツラいなーと薄々思っていたことをあえて言語化してみると、以下の内容が浮かんできました。

  • 授業理解に遅れを覚えていること

  • 研究プロジェクトの進捗に遅れを覚えていること

  • 心臓悪いかもと診断されて、いつ治るかわからないこと

  • 海外の医療システムの利用にプレッシャーを覚えたこと

  • 友人との旅行予定をキャンセルせざるを得なくて辛かったこと

  • 私のリモートワークで各所に負担かけてるかも、と思ったこと

続けて、これらのツラいことが悪化すると「最悪何が起こるか」ということを考えます。これは「これらのストレッサー、意外にツラくないのでは?」という感情を呼び起こすための作業です。

いつもならここで「最悪の事態起こっても死なへんしな」ということになるのですが、今回は心臓あたりを痛めているのでそうとはいきません。

ただ、幸いにも数日過ごして、この痛みは非常事態という感じではなさそうな雰囲気がわかってきました。

とすると最悪「手術と数ヶ月の安静」。
これならなんとか耐えられるかも。

ストレッサーの解消

なるべくツラいお気持ちを長引かせたくないので、上記で特定したストレッサーを解消できるかどうかを考えてみます。


- 授業理解に遅れを覚えていること
- 研究プロジェクトの進捗に遅れを覚えていること
→ 最悪の事態「成績に影響が出る」

これは「生き死に」に比べたら小さい問題かも。
ざっくり解消法は「勉強する」か「成績への影響を受け入れる」の2択でしょうか。後者は最終手段として、いまはなるべく勉強して遅れを取り戻したいと思いました。

課題と解決策の解像度上げる作業もしたいですが、今回は割愛。



心臓悪いかもと診断されて、いつ治るかわからないこと
→ 最悪の事態「手術と数ヶ月の安静」

いつ治るのか、こればかりは天命に委ねるしかなさそうです。
ただ、まだ疾患名が判明していないという状態なので「疾患名を明らかにする」ことで、ストレッサーの解消につながるかもしれません。

数日間で痛みの傾向を知る中で、実は心臓痛ではなく左肋骨痛では?と思い始めています。胸の圧迫や咳、くしゃみで著しく痛みが増すためです。
そこで来週の診療で、お医者さんに肋骨痛について示唆してみることにします。

デンマーク滞在歴が私より長い友人からは
「この国の診療は、自分で症状を示唆せんと進まへんで」
とのアドバイスをもらいました😅

該当割合は不明ですが、
痛み・症状を正確に伝えられるように準備したいと思います。



海外の医療システムの利用にプレッシャーを覚えたこと
→ 最悪の事態「診療させてもらえない」

これは一通り体験できたことで、ストレッサーを解消できました。
デンマークでは留学生も含めて医療費無料で診察をしてもらうことができ、ありがたく感じています。
(処方箋は自己負担あります)

在デンマーク日本国大使館: デンマークの医療制度
https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-denma.html



友人との旅行予定をキャンセルせざるを得なくて辛かったこと
→ 最悪の事態「ドタキャンで友人関係に影響するかも」

旅行についていくことはどうにも難しい状況になってしまったので、
「初診を受けた時点で速やかにみんなに連絡する」ということをしました。

みんなとの旅行は次回リベンジするしかない!



私のリモートワークで各所に負担かけてるかも、と思ったこと
→ 最悪の事態「各所からの信頼をなくすこと」

この「各所に負担かけてるかも」という考えは私自身の憶測が入っています。真偽はともかくとして、こういう「かもしれない」ストレッサーは無限に増大する可能性があります

私はこういうとき「各所とのコミュニケーションを多めにとって、ときに直接的・間接的に意見を伺って、意見を額面通りに受け取る」ことを心がけています。
今回も Teams ミーティング や Messenger のチャットで、プロジェクトメンバーとのコミュニケーションを多めに図りました。

なんとかこの1週間をプラスにできないだろうか

上記の内省を経て「なんとなくの不安」がなくなり、かなり心が晴れ晴れとしてきました。
ここまでくると欲が出て「何か成果を得た1週間にしたい」という思いが芽生えてきたので、なんとかプラスにできないか考えてみます。

良かったことはあるだろうか?

心臓あたりを痛めて良かったこと。。。無事に治ればエピソードトークに昇華できること、ぐらいでしょうか。

また、学部生時代のアメリカ留学では焦りとともに暮らすことが多かったのに対して、内省術を身につけた今回は少し上手く付き合えるようになってると思います…!
これも良かったことと言えそうです。

デンマークの文化・雰囲気も影響あるかもしれません。

研究プロジェクトメンバーも、
「Health is the top priority, so no stress about resting」
と言ってくれますし、みんなも健康を優先した生活を送っています。

これから良いことを作れないだろうか?

結構ストレッサーの対処に頑張ったこの週の私について、何か褒美を出さねばならないと考えるにいたり、
この週末に何をしようかと思案し始めました。

浮かんだことは以下の4点

・図書館に行って本を借りる
・髪を切る
・冬服を買う
・次の旅行について思いを馳せる

バーバーで髪を切るところから試してみようと思います💈

私の1週間は!!
私の人生の糧になったのですよね!!?

もちろんーーー!
この1週間…!! こんな成果が!! 得られました!!

  • 今生で語り継げるエピソードが1つできた

  •  Note を書けた

ドオォォオォォ…

ともかく、心臓あたりの痛みについて、どうか心臓由来ではなく、肋骨折れてるとかの方でありますように(どっちもやだ)

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takuroumi
いただきましたサポートは、のちの投稿内容となる、デンマークや欧州でのエネルギー工学の学びや体験に活用させていただきます。