takuroumi

エネルギー問題に関心を持ちながら、勉強や仕事や暮らしをしています。

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2024年9月から デンマーク オールボー大学 エネルギー工学専攻(AAU Energy)の修士課程 に進学します

2024年9月から、現職の Nature株式会社 への業務の貢献量を減らし、 デンマークにある Aalborg University, MSc. in Engineering, Energy Engineering へ進学する運びとなりました。 本日8月9日が Nature 社でのフルタイムの最終出社日となります。 これまでの電力業界での社会人経験を糧に、電力システムと高電圧工学の学習・研究に励んでまいりたく考えています。 なぜこのタイミングで留学するのか、などをこの記事へ

    • ジャパニーズ、デンマークのトレイルを走る

      デンマークへ留学に来て一番の心配事、それは…「お山がない」こと。 最高標高172mの国にトレランレースはないか…と思いつつ一応調べてみると、留学先ほど近くで開催される大会を発見。 留学前に申し込み、先日参加してきました。果たして結果は如何に。 フラット・カントリー(平坦な国)標高の低い平坦な国、と言われて想起する代表的な国の1つはオランダかなと思います。 その北東に位置するデンマークも中々に標高が低いのです。 この地域は過去に氷河により厚く土地を覆われ、その重量で大地が

      • Grid Readiness とは何なのか

        オールボー大学エネルギー工学院の Project based learning のプロジェクトにて「地方のエネルギー柔軟性(Local energy flexibility)に向けた Grid readiness の推定」の研究を実施することになりました。 Energy flexibility は欧州を中心に聞く言葉で、IEAの定義によると「電力システムが、予見しているかどうかによらず(需要等の)変動に応じて電力の生産または消費を変更できる範囲」です。 他方で、Grid

        • デンマークの大学院生の朝は早い

          "Don't be late for classes. The lectures at this university will start on time." (弊学の授業は定刻通りに始まるので、授業には遅れないように。) 大学院の Welcome Session にて、 登壇者の方が口酸っぱくこのことを繰り返していました。 ふむふむ、学生が一限の授業に遅れがちなのはこちらでも同じか? となんとなく当時は考えていたのですが、授業が始まり時間割を見て意図を理解しました。

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        2024年9月から デンマーク オールボー大学 エネルギー工学専攻(AAU Energy)の修士課程 に進学します

          デンマークには2つの同期電力系統エリアがある

          オールボー大学エネルギー工学院での学びがスタートしました。 英語でのコミュニケーションに悪戦苦闘しつつも、新しい学びを楽しんでいます。今後は授業や研究の話も少しずつ記載できればと思います。 本日は閑話休題で、面白かった現地の世間話(?)を紹介します。 大学院同期のデンマーク人の学生とデンマークの電力系統の話をしていた際に、「デンマークには2つの同期電力系統エリアがあり、2系統の間はHVDCで繋げている」という話を聞きました。 それそれのRGも周波数は同じ50Hzで統一さ

          デンマークには2つの同期電力系統エリアがある

          エネルギー"技術"を学ぶコミュニティ「若手エネルギー技術研究会」をやっていきます

          2022年2月から有志で「若手エネルギー技術研究会」という、エネルギー技術に関心のある方向けのSlackコミュニティを運営しています。 2023年10月現在、20代の学生・社会人など約40名が在籍し、情報共有や勉強会の開催などの活動を行っています。 これまでクローズドに活動してきましたが、運営の体制も整ってきて漸くご紹介できる形になったので、この投稿では、本研究会について紹介します。 なぜ若手エネルギー「技術」研究会なのか? エネルギー問題、とりわけ気候変動の領域では、

          エネルギー"技術"を学ぶコミュニティ「若手エネルギー技術研究会」をやっていきます

          わたしのストレスマネジメント

           この記事は、わたしが意識的・無意識的に実践してきたストレスマネジメント手法の言語化を図ったものであり、これらの手法の万能さを語る・あるいはおすすめするものではありませんのでご注意ください。 この記事を書いた背景 いま鬱屈とした気持ちを抱えている人にとって、本記事の情報がその気持ちを解消するヒントとして役立てば良いなと思ってこの記事を書きました。  わたしの身の周りにいる人や、何よりわたし自身も、ずいぶん多くの悩みを抱えています。そしてそれらの悩みは、いずれもおそらく最終

          わたしのストレスマネジメント

          デンマークを訪問しました🇩🇰

          2023年4月19日から、5月1日にかけてデンマーク・スウェーデンを訪問しました。初の渡欧です…! 今回の旅はヨーロッパの雰囲気を満喫しつつ、大学院をいくつか見学するのと、再生可能エネルギー導入の最先端をいく国の雰囲気はどんなものなのかを感じたい、というのが主な目的でした。 なぜデンマークへ?デンマークは風力発電導入に注力している国で、2022年は年間供給量 [kWh] の6割を太陽光と風力発電が占めるようになっています。 その導入の反面、再生可能エネルギーの間欠性に起因

          デンマークを訪問しました🇩🇰

          わたし流、引越し先の選び方について

          最近引越しをしました。 20歳で実家を出てから国内6回目の引越しです。 どういうわけか年1回ペースで引越しをしているので、だいぶこなれてきました。 荷物もあまりないので、今回は引越し業者は利用せずに自分でレンタカーを借りて、重めの荷物運びだけ友人を呼び寄せて運びました。 物件探しについて 何軒か住んできた中で、私は住居にこんな条件を求めているんだなーということがわかってきました。 あと人生で何回か引越しすると思うので備忘録を兼ねて、気にした条件を優先度順にご紹介します。

          わたし流、引越し先の選び方について

          気になってる電力関係の公開データまとめ

           この記事は Nature Remo Advent Calendar 2022 の21日目として書きました。Advent Calendar には他にも Nature Remo や Nature株式会社(以下、Nature) に関する様々な記事がアップされてますので、ぜひご覧ください✊ はじめに 私は Nature で事業開発(BizDev)という職種で仕事をしています。Nature をご存知の方はスマートリモコンの「Nature Remo」の会社だと認知いただいている方が大

          気になってる電力関係の公開データまとめ

          BizDevとしてNature株式会社に入社して1年経ちました

          2021年5月にIoT x 電力スタートアップの Nature株式会社 に入社してから、今月で1年が経ちました。 良い機会なので、入社してからの1年間を振り返ってみます。 Nature 入社のきっかけかねてより私は電力システムとエネルギー問題、気候変動問題に関心がありました。学生の頃から情報工学と電気電子工学を学んできたので、これらの知識を生かして上記の課題解決に寄与したいなーと思っていました。 前職(新卒)でも電機メーカーのエンジニアとしてソフトウェア導入支援や機能開発に

          BizDevとしてNature株式会社に入社して1年経ちました

          「整備されたトレイル」を意識した話

          2022年4月30日 「いい!いいづなトレイルランニングレース」に参加しました。 この大会では、長野県の上水内(かみみのち)郡飯綱町と、長野市の堺に位置する髻山(もとどりやま)と三登山(みとやま)のトレイルをめぐる20kmのコースを走りました。 雨模様が心配された中、運良く当日は晴れに恵まれ、トレイルランニング日和な1日でした。 今回のコースは3月末に1度試走していたので、そのときと大会時のトレイルの違いから、大会運営のみなさんの準備の丁寧さを感じるという体験がありました

          「整備されたトレイル」を意識した話

          OCCTOの公開データから日本の Load Duration Curve を描く

          記事の要約・OCCTOの公開データを使って、日本の直近1年間のLoad Duration Curve(10エリア合計、東京エリア)を描きました ・東京エリアのLoad Duration Curveからは、需要のピーク(5.6万MW)と最も需要の低い時間(2万MW)で2.8倍電力需要に差があり、直近1年(8736時間)のうち5万MWを超えたのはわずか121時間であることがわかりました ・Load Duration Curve に対して各電源がどれぐらいの供給していたかの内訳の可

          OCCTOの公開データから日本の Load Duration Curve を描く

          配電ネットワークシステム工学(オーム社)

          今回は本の紹介です。サムネイル画像は架空送電線ですが、紹介する本はその下流「配電」に関する専門書です。 本書では、電験の参考書ではさらっと流されがちな分散型電源の系統連系に関して少し厚めに解説(第4章)されていたり、 東電PGが実際に導入している配電自動化システムや各種配電用の電気設備が解説(第3章)されています。 配電系統の原理と実際に導入されている機器の技術について学びたいという方におすすめの1冊です。 配電系統ラディカル化検討会: 配電ネットワークシステム工学

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          段ボール家具で暮らしを繋ぐ

          06月05日は #世界環境デー ということで、最近取り組んでて多方ヨシだなと強く思う「段ボール家具の導入」について書いておこうと思います。 SDGs 12「作る責任 使う責任 (Responsible Consumption and Production) 」中心に絡んだ話かなと思います。引越しや断捨離の多い方はぜひ「段ボール家具」で暮らしを繋いでみてください! モノを手放すことは苦しい高専を卒業して20歳で初めて実家を離れてから、6年ほどが経ちました。 その間、大学在

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