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故障しない電球は作れる

Netflix「今すぐ購入 購買意欲はこうして作られる」を見た。内容的にはマーケティングというよりも地球環境よりにフォーカスしたものになっていた。世は戦国インスタント社会だ。物は長く使うのではなく、ある程度使ったら新製品に乗り換えさせるようにできている。そうでないと経済が成長していかない。
お金を使わせるのはまあいいだろう。買い物をすることでスッキリする感覚があるし、ストレス解消にもなる。この番組が問題提起しているのは「使われなくなった物のその後」である。

例えば電化製品を廃棄する過程では発ガン物質などが大量に出るため、人体に悪影響を与える。では使われなくなったパソコンやテレビがどこに渡るかというと東南アジアなどの貧困国へ流れつく。リスクの高い仕事を安くでやらせるためだ。金持ちはもっと金持ちになり、貧しい世帯は貧しいままという構図が、廃棄物一つ取ってみても見えてくる。

パソコンやスマホのデバイスは年々修理しにくいようになってきているらしい。そうでないと新しい物を買ってもらえなくなるからだ。部品やネジもあえて特殊にすることで、修理費を高騰させる。「修理にそんなかかるなら新しいの買うわ」となる。似たような話があるなと思ったら、先日MacBookにコーヒーをぶちまけた僕のエピソードだ。僕は修理にお金を出すこと、新品に買い換えることがとても悔しいので、ディスプレイと繋いで使うという手段を選んだ。

シリコンバレーという荒波に簡単に屈してはならない。時代はエコなのだから、使い尽くせるまで使い倒す所存だ。
ただ一つ懸念点があるとしたら、僕はサンフランシスコのあの界隈の株を持っているという点だ。Apple、Microsoft、Alphabet、Amazon、、人間とは勝手な生き物なので、物が使い捨てされる大企業の背景に憤りを感じながらも、業績が下がって株価が下がっても僕は憤慨する自信がある。もっと売れや!売れる仕組み作れや!という具合に。

そういう意味では株に感情論は持ち込まない方がいい。追いかけるのは数字だけで十分だ。環境を憂い嘆くなら、その儲けた金で花の種でも蒔けば良い。いつか綺麗な花が咲くだろう。それはきっとApple社が追求し続ける「デバイスの造形美」をも凌駕する。

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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。